作成日
:2024.12.13
2024.12.13 10:15
GMMAはトレンドフォローを狙うトレーダーを中心に人気のあるインディケータです。しかし、GMMAをMT4/MT5で使用したくてもデフォルトで搭載されていないことに気づくでしょう。
仕方なく手動で設定しようと試しはしたものの、途中で面倒くさくなってやめてしまった人も多いのではないでしょうか。
そこで試していただきたいのが、カスタムインディケータを導入する方法です。カスタムインディケータには、GMMAを手軽に表示できるだけではなく、取引サインやアラートを出すものまであります。
この記事では、GMMAのカスタムインディケータに搭載されている便利な機能や実際に使ってみた感想を紹介します。
GMMAはカスタムインディケータを使うかどうかで、使い勝手がガラリと変わります。カスタムインディケータがどれだけ便利なのか、順番に見ていきましょう。
GMMAは12本のEMAを手動で設定してチャートに表示できるものの、12本分の設定は手間がかかり大変です。例えば、色の設定を後から変更したくなった場合、1本ずつ設定しなおすのは面倒でしょう。
一方で、GMMAを一括で表示できるインディケータを使用すると、以下の画像のように12本のMAを一気にまとめて設定できます。
他のインディケータとの兼ね合いで色を変更したい時も、次のように一括で変更できるので、あまり手間がかかりません。
GMMAの難点は12本も線があるため、チャートが見づらくなりやすいことです。ローソク足を重点的に見たい時や、レンジ相場が続いていてGMMAがあまり機能しない時には、線の表示が邪魔になることもあります。
しかし、普段からGMMAを使用している場合、また次の機会に素早く使えるようにするために、完全には消したくないという人もいるでしょう。
そのような場面に備えて、一部のGMMAインディケータには表示切替機能があります。この機能は、チャートに表示されたボタンをクリックするだけでGMMAのON/OFFを切り替えられる機能です。
GMMAは基本的にトレンドが発生している時に強みを発揮するインディケータであり、レンジ相場では使いにくいという特徴があります。
GMMAだけを追っていると、押し目から反発する際の初動を捉えてロングエントリーをしたつもりが、よく見たらレンジ相場で、結局損切りになってしまうというケースもあります。
下のケースでは長期線の束が収縮に向かっていることや横向きになっていることからレンジ相場である可能性を認識できるでしょう。とはいえ、もっと簡単にトレンド相場かレンジ相場かを判断できると助かる人も多いでしょう。
そのような悩みがある場合は、GMMAと合わせてZigZagを表示できるGMMAインディケータを使用すれば、おおまかなトレンドの向きを把握しやすくなります。
ZigZagを合わせて使用すれば、GMMAの情報を読み誤ってダマシに遭い、結果的にトレンドに逆らったエントリーをしてしまうリスクを減らせるかもしれません。
GMMAインディケータには、条件を満たすとサインやアラートを出してくれるものもあります。パーフェクトオーダーや各ラインのクロスなど条件を満たしたときに知らせてくれるため、エントリーチャンスや決済タイミングを見逃しにくくなるでしょう。
相場の上昇局面において、移動平均線が上から短期・中期・長期の順番で並んでおり、いずれの移動平均線も上向きの状態のことを、パーフェクトオーダーと呼びます。パーフェクトオーダーは、強いトレンドが形成されているときに出現します。
以下のチャートでは、短期束と長期束の両方がパーフェクトオーダーのとき(左側の枠部分)と、全ての短期MAが全ての長期MAを跨いだ際(右側の枠部分)に黄色の矢印が表示されています。
また、設定した条件を満たすとチャート上でサインが表示されると同時にアラートで知らせてくれるインディケータもあります。
実際にインディケータを使用してみました。今回試したインディケータは以下の4つです。
GMMAインディケータをお探しの場合は、こちらを参考にしつつ、気になるものがあればご自身でも試してみてください。
Guppy ZoneはGMMAの短期束と長期束をそれぞれ帯のように表示するインディケータです。
Guppy Zoneは、以下のような人におすすめできます。
Guppy Zoneをおすすめできないのは、以下のような人です。
主観的な評価にはなりますが、一般的なGMMAを表示する場合と比べてチャートがスッキリ見える印象があり、ローソク足での分析を主軸に置きながらGMMAも参考にしたいといった場合は使いやすいでしょう。
短期束と長期束のクロスや向きだけを把握したいのであればGuppy Zoneを試してみてもよいでしょう。
GMMA buttonは、GMMA表示のON/OFFをワンクリックで切り替えられる機能がついたGMMAインディケータです。
GMMA buttonは、以下のような人におすすめできます。
一方で、以下のような人にはGMMA buttonをおすすめできません。
GMMA buttonでは、GMMA表示のON/OFFをワンクリックで切り替えることが可能で、以下はGMMA表示をONにしてチャートに表示したものです。
次にGMMA表示のOFF時は、以下のように表示されます。
その他の機能はついていませんが、ラインごとの期間設定や色を1つのプロパティでまとめて設定できます。
その他の機能が付いていない分、処理に時間がかかることなく、チャート操作を妨げないので、他の機能が必要ない人はGMMA buttonが合っているかもしれません。ラインそれぞれの期間や色などをまとめて変更できるため、一括設定の機能が欲しいといった場合も試してみてよいでしょう。
GMMA buttonは、MT4版しかありません。MT5で使用したい人はこのインディケータを利用できないので注意しましょう。
オリジナルGMMAは、以下のようにさまざまな機能があるインディケータです。
一括設定 | 12本のMAの期間や色を一括で設定できる |
---|---|
サイン表示 | パーフェクトオーダー発生時にサインを表示する |
ワンクリック表示切替 | オリジナルGMMAの表示・非表示をワンクリックで設定できる |
Zigzagの表示 | 高値と安値がわかるZigzagを表示できる |
ADXを用いたトレンド判断 | ADXを表示する |
高値安値のレート表示 | 高値と安値の価格をチャート上にラベル表示 |
一括設定 | 12本のMAの期間や色を一括で設定できる |
---|---|
サイン表示 | パーフェクトオーダー発生時にサインを表示する |
ワンクリック表示切替 | オリジナルGMMAの表示・非表示をワンクリックで設定できる |
Zigzagの表示 | 高値と安値がわかるZigzagを表示できる |
ADXを用いたトレンド判断 | ADXを表示する |
高値安値のレート表示 | 高値と安値の価格をチャート上にラベル表示 |
オリジナルGMMAは、以下のような人におすすめです。
オリジナルGMMAは、以下のような人にはおすすめできません。
ZigZagや高値安値のラベルを表示できるため、ダウ理論的なトレンド判断を行う際にも使いやすいでしょう。
サインはローソク足確定後に表示されるため、ダマしにあう頻度が少ないです。余計なサインやアラートを受け取らずに済むので、必要なときのみトレードができるようになるでしょう。
オリジナルGMMAのすべての機能をONにすると、以下のような見た目になります。
さらにGMMAが苦手とするレンジを避けられるよう、ADXを用いたレンジフィルターを使用してサインの表示を絞ることもできます。
レンジフィルターOFFの場合、以下のような見た目です。
フィルター機能をONにすると、ADXを元にレンジと判断された箇所ではサインが表示されなくなります。
トレンド判断時に邪魔になりがちなGMMAの表示は、チャートの右側をクリックするだけでON/OFFの切り替えが可能です。
オリジナルGMMAは至れりつくせりのインディケータですが、処理が重いのが最大のデメリットです。調査中では時間足を切り替えた際とチャートを高速でスクロールしたときにインディケータが消えてしまうことがありました。
MyforexのGMMAサインインディケータは、カスタム性に富んだGMMAインディケータです。それぞれのラインの期間設定や色だけでなく参照にする移動平均線の種類も変更できます。
搭載されているサイン機能は短期束と長期束のクロス、短期束と長期束それぞれ単体でのパーフェクトオーダーを条件として設定可能です。
また、サインに則ってトレードしたらどうなっていたかを分かりやすく表示する機能もついており、バックテストが行いやすいインディケータです。
GMMAサインインディケータは、以下のような人におすすめできます。
GMMAサインインディケータは、ON/OFFの表示切替をワンクリックで行いたい人にはおすすめできません。
サインインディケータという名前が示す通り、特色の1つはサインにあると感じました。
短期束と長期束のパーフェクトオーダーをそれぞれサインの条件として設定できるのは、他のインディケータにはない機能です。加えて、パーフェクトオーダーに短期束と長期束のクロスを合わせた3種類の条件を組み合わせることも可能です。
ONになっている条件を全て満たせばエントリーサインが表示され、どれか1つでも満たさなければ決済サインが表示されます。以下画像では、条件のうち短期束のパーフェクトオーダーを満たさなくなったため決済サインが点灯しています。
また、GMMAサインインディケータでは、期間設定、移動平均線種別、参照値をラインごとにカスタム可能です。
バックテスト機能(取引ライン)も搭載されているため、さらに使いやすいでしょう。
GMMAサインインディケータは、設定したラインと条件を用いて取引した場合のシミュレーションや過去のチャートにわかりやすく表示してくれる機能がついています。ロジックを組み立てる際のバックテストが効率よくできます。
一般的に使われているGMMAではなくご自身のロジックに合うようにカスタマイズしたい場合は、特に利用を検討できるインディケータだと感じました。
Myforexでは、GMMAインディケータを提供しています。ここではMyforexのGMMAインディケータを活用してトレードする3つのアイデアについて解説します。
最初に紹介するのはGMMAを活用したトレンドフォローです。
まず、1時間足のチャートを確認して全ての短期MAが長期MAを跨ぐサインが点灯するのを待ちます。
次に5分足での短期束でねじれが発生したあと、短期MA1(最も期間が短いMA)が短期MA2(2番目に期間が短いMA)を抜けるのを待ちましょう。
短期MA1が短期MA2を逆行方向へクロスしたら決済します。
次に紹介する方法は、GMMAを活用して押し目買い・戻り売りを狙う戦略です。1時間足で環境を確認したあと、5分足にてGMMAサインインディケータの「短期MAがパーフェクトオーダー」と「全ての短期MAが長期MAを跨ぐ」のサインに合わせて取引します。
最初にパラメータの設定を済ませておきましょう。1時間足のGMMAサインインディケータは、「全ての短期MAが全ての長期MAを跨ぐ」をONにしておきます。
短期MA1と短期MA2の色を変更しておくと、クロスの判別が付きやすくなります。
次に5分足のGMMAサインインディケータは、「短期MAがパーフェクトオーダー」と「全ての短期MAが長期MAを跨ぐ」の両方をONにしておきます。
設定が完了したら1時間足のチャートを確認して、長期束がパーフェクトオーダーになっているか確認しましょう。
その上で1時間足で短期束が長期帯に食い込むのを確認します。
次に5分足のチャートに切り替えて、5分足の長期束でパーフェクトオーダーが発生していることを確認しましょう。なお、エントリーするのは、1時間足の長期束のパーフェクトオーダーと同じ方向に限ります。
全ての短期MAが全ての長期MAを跨ぐとサインが発生するのでエントリーします。
短期MAがパーフェクトオーダーの条件が崩れると(短期M1と短期M2がクロスする)決済サインが点灯するので決済しましょう。
GMMAサインインディケータのサインはダマし回避にも活用できます。反対方向のサインが出ている間はラインブレイクには乗らないと決めておけば一時的な逆行に乗ってしまうことを減らせます。
下図は日足で小幅な値動きで推移していたレンジを一時下抜けしたもののすぐに反転した例です。「上昇サインの点灯中はショートエントリーをしない」というフィルターとしてGMMAを活用すると、このようなダマしを回避しやすくなります。
GMMAはトレンドを捉えるインディケータとして多くのトレーダーに使われているツールです。MyforexのGMMAサインインディケータは、実際のトレードはもちろんのこと、ロジックの考案や調整にも活用しやすい便利なインディケータとなっていますので、ぜひお試しください。
ただし、GMMAはレンジ相場を苦手としているため、レンジ相場では他のインディケータを活用した運用が必要です。
Myforexではレンジ相場で活用しやすいオシレーター系のインディケータの1つであるRSIの独自開発インディケータ「RSIパネル」も提供しています。
複数の時間足・期間設定のRSIを一度に表示できるので、RSIを利用した取引のチャンスを逃さないようにすることができます。
作成日
:2024.12.13
最終更新
:2024.12.13
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
GMMAをもっと使いたくなる!MT4/MT5用のGMMAインディケータを比較
2024.12.13 19:00
このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較
2024.12.12 19:30
XMTradingがFintrade Limitedブランドで仮想通貨入金に対応
2024.12.12 19:00
Zoomexがコピートレード限定キャンペーンを開催!初心者に10USDT、マスタートレーダーに最大100USDTのボーナスを進呈
2024.12.06 20:00
Zoomexが創業3周年記念イベントを開催!総額10BTCやマカオ旅行などの特典がもらえる
2024.12.06 19:30
HFMで最大3万円還元の100%入金ボーナスが2024年12月期間限定で開催
2024.12.06 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー