作成日
:2025.02.05
2025.07.14 15:50
FXにおいて、通貨強弱の把握は重要です。強く買われている通貨、弱く売られている通貨を知れば相場の流れを掴みやすくなり、よく動く通貨ペアを選ぶことで大きな利益を狙えます。
しかし、複数通貨ペアの強弱を常に把握するのは大変です。そこで便利なのが通貨強弱インディケータです。インディケータを使うことで、各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
通貨強弱をインディケータで確認する最大のメリットは、通貨の強さ弱さを確認しつつもリアルタイムでエントリーや決済などの取引操作もできる点です。
通貨強弱に関する情報を提供しているサイトやアプリは複数ありますが、取引に活かすには強弱の流れを覚えた上で再度チャートを見直さなければなかったり、画面を切り替える手間がかかったりする点がネックです。一方、インディケータを使えば流れの確認から取引をスムーズに完結できるうえに、他のテクニカル指標と組み合わせた分析もやりやすくなります。
また通貨強弱インディケータには、一般的な折れ線のほかに、バー表示や矢印、板情報タイプのものなどさまざまな種類があります。自分の感性にあった見やすいビジュアルで表示されるツールを選ぶことが、通貨強弱インディケーターを上手に活用するためのポイントです。
通貨強弱に関する情報を提供しているサイトやアプリでは、直近1日分しか確認できなかったり、さらに細かい時間を確認するために会員登録や入金が必要なケースがあったりします。一方インディケータなら、時間足を変更するだけで1分単位〜長期までさまざまな時間軸の通貨強弱を表示できます。
今回、無料の通貨強弱インディケータとして次の5つを選び、実際に使用してみました。
ツール名 | ソフト | ダウンロード先 |
---|---|---|
keys_Strong_Weak | MT4/MT5 | FXキーストン |
通貨強弱インディケータ | MT4/MT5 | Myforex |
Absolute currency strength for MT5 | MT5 | MQL5コミュニティ |
currency-meter-indicator | MT4 | MT4インジケーター倉庫 |
CM_Strength | MT4 | MT4インディケーター貯蔵庫 |
keys_Strong_Weak
ソフト | ダウンロード先 |
MT4/MT5 | FXキーストン |
通貨強弱インディケータ
ソフト | ダウンロード先 |
MT4/MT5 | Myforex |
Absolute currency strength for MT5
ソフト | ダウンロード先 |
MT5 | MQL5コミュニティ |
currency-meter-indicator
ソフト | ダウンロード先 |
MT4 | MT4インジケーター倉庫 |
CM_Strength
ソフト | ダウンロード先 |
MT4 | MT4インディケーター貯蔵庫 |
通貨強弱インディケータはどれも通貨強弱を確認できる点は同じですが、インディケータによってはチャート画面の情報が多くなりがちです。そこで機能性だけでなく「見やすさ」にも着目して評価しました。
特定の時間帯を切り取って通貨強弱を確認できるインディケータです。雇用統計が発表される夏時間21時30分以降を指定して指標以降ドルが買われているなどを確認できるので、単なる通貨の強さや弱さだけでなく、いつから市場が動いて、どの時間帯はどの通貨が強いのかが一目でわかります。
通貨強弱サイトでは〇時~〇時までと指定して確認できるものは少ないため、特に大きな経済指標の発表後など変動が大きな場面で特定の時間帯だけ表示できるのは非常に便利だと感じました。対応通貨はスイスフランや豪ドルを含めた主要通貨8種類、かつ表示する通貨が選べるなど機能は十分です。
ただし表示できる時間軸は1時間足以下に限定され、4時間足や日足には表示できません。したがって、長期足をメインに取引するスイングトレーダーには向いていないと感じました。
折れ線だけでなく、バーでも通貨強弱が表示できるインディケータです。レンジ相場でよくみられる折れ線が絡み合って見づらいといった状況でも、バーを確認すれば通貨強弱が一目でわかる点が特徴です。
バーは、高さだけでなく色も変わるため初心者でも直感的によく通貨強弱を把握できるだろうと感じました。折れ線グラフも表示されるため、普段はWebサイトで通貨強弱を確認していたという人でも違和感なく使えるでしょう。
また高機能、かつ設定項目が少ないインディケータである点でも、初心者から上級者まですべてのトレーダーにおすすめです。
数少ないMT5対応のインディケータなので、keys_Strong_Weakよりも見た目が分かりやすい通貨強弱インディケータを探しているユーザーはこちらを試してみると良いでしょう。
ただし動作が少し重たく、表示させる際にワンテンポ遅れることがありました。とはいえ2〜3つインディケータを入れていればそういうこともある、という程度です。また通貨強弱インディケータを稼働させるには、通貨強弱を表示する通貨とドルとの通貨ペアを気配値に表示させておく必要があるといった少し使い方に癖がある点には注意が必要です。
通貨ペアの強弱を折れ線で表示してくれる標準的な通貨強弱インディケータです。チャートに表示させている通貨のラインだけが太く表示されるので、通貨ペアを切り替えてもその通貨の強弱をすぐに把握しやすい点が特徴です。
機能が標準的なので、普段外部サイトなどで通貨強弱を確認しているトレーダーであれば違和感なく使えるだろうと感じました。
ただし通貨名の表示が小さく、どのラインが何の通貨かわかりづらいのは欠点です。使い慣れていないうちは大きく動いている通貨があっても、それがどの通貨か瞬時に判断することは難しいでしょう。
また、インディケータの配布元はMQL5コミュニティとなっています。ダウンロードとインストールのためには公式サイトでのアカウント登録やログインが必要になるなど、通常のインディケータに比べて少し特殊なため、初心者には少しハードルが高いかもしれません。
通貨強弱を一覧でコンパクトに表示してくれる、動作の軽いインディケータです。板情報を連想させる独自の表示スタイルが特徴です。
折れ線の通貨強弱を見慣れている人にとっては、板情報スタイルの表示に最初は戸惑うかもしれません。しかし上にある通貨ペアほど強く、下にある通貨ペアほど弱いというシンプルな表示、かつ通貨単体だけでなく通貨ペアでの強弱が表示されるので慣れれば直感的に使いやすいでしょう。
また動きは軽く動作に違和感がない上に、サブウィンドウではなくチャート上に表示できるので、MACDやRSIなどのオシレーターサブウィンドウを表示させている人も画面が見づらくなりません。
ただし表示できる通貨は選べないため、少数の通貨ペアのみでトレードをしている人には見づらい場合があります。
通貨強弱インディケータによくある折れ線ではなく、矢印と順位で強弱を表現するインディケータです。とにかくシンプルな表示で、動作が軽いことが特徴です。
本インディケータは、シンプルさが最大の魅力であり、順位も表示されるため直感的にわかりやすいです。インディケータを多用している人は画面の情報が多くなりがちなため、シンプルな表示のこのインディケータは使いやすいかもしれません。
設定は通貨強弱表示の表示場所指定のみのシンプルな仕組みで、動作が軽いのも頷けます。
高度な機能は不要で、現在の強弱さえわかれば良いという人には、シンプルなこのインディケータがおすすめです。一方、時間的な推移やトレンドまで把握したい場合には、折れ線で表示される通貨強弱インディケータの方が適しているでしょう。
人気のチャート分析ツールTrading Viewを利用して通貨強弱を把握したい方は、以下の記事もご覧ください。
主要8通貨の強弱を一般的な折れ線グラフだけでなく、バーでも確認できることがMyforexのインディケータを活用するメリットです。バーを見て現在の相場状況を把握しつつ、折れ線から分かる過去の強弱関係からトレンドを分析するといった使い分けができます。
また折れ線で他通貨を表示するとグラフが絡まって見づらくなりがちですが、バー表示ではそのような煩わしさもありません。
さらに指定した通貨ペアのみの表示に設定できたり、通貨強弱の算出期間を1時間単位で細かく調節できたりと上級者も求める機能も詰まっています。
このように、Myforexの通貨強弱インディケータは、見やすさと使い勝手を両立させたインディケータです。以下のリンクから無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
それでは、Myforexの通貨強弱インディケータが、実際のトレードでどのように活用できるのか見てみましょう。
折れ線グラフとバーの両方を使うことで、より正確に取引対象となりやすい通貨ペアを見つけられます。
以下のチャートは、USDJPYの1時間足です。今はUSDが上向き、JPYが下向きで差が広がりつつあります。各通貨のラインが乖離するとトレンドが強まるというセオリーから考えると、USDJPYはこれからトレンドが発生しそうだと考えられます。
同時にバーの方に目を向けると、USDのバーが赤くなっておりどの通貨に対してもUSDが強い、またJPYは比較的弱い状況であることがわかります。したがってUSDJPYは買いエントリーしやすい通貨だと判断できます。
ただしバーを見ると一番弱いのはCADなので、本来であればUSDCADも確認してみたほうがよさそうです。ただ今回はCADの取引に慣れていないこともあり、次点で弱いJPYを選んでみました。このように、折れ線とバー表示を一画面で比較できることで、順張りしやすい通貨ペアがさらに選びやすくなります。
Myforexの通貨強弱インディケータでは、通貨強弱の表示範囲を1時間から24時間(1日)の間で設定できます。例えばスキャルピングなら最小の1時間、デイトレードなら24時間を設定するなど、自分のトレードスタイルにあった時間軸で通貨強弱を確認できる点も魅力です。
Myforexでは、通貨強弱を使った取引と相性のいいインディケータを複数提供しています。その一つが移動平均線のパーフェクトオーダー発生時にシグナルが表示される「パーフェクトオーダーインディケータ」です。
下記チャートのようにパーフェクトオーダーインディケータのシグナル点灯と通貨強弱の乖離から、かなり強い下降トレンドが発生したと判断できます。そこで下落からの調整の上昇を待ちます。再度ローソク足が陰線を出し、通貨強弱インディケータでUSDが下がり始めたタイミング(赤い丸)でエントリーです。
また上位足の移動平均線やパラボリックSAR、ボリンジャーバンドを表示できる「上位足インディケータ(トレンド系)」との組み合わせもおすすめです。
1時間足に上位足インディケータで日足や4時間足のインディケータを表示、さらに過去24時間(1日)のローソク足の動きから計算した通貨強弱を表示させます。すると上位足のトレンドに乗りつつ、エントリータイミングは下位足で図るといった作業が1つのチャートで完結できます。
例えば以下のEURJPYの1時間足チャートでは、上位足である4時間足のボリンジャーバンド±2σにタッチしています。ボリンジャーバンドの±2σの範囲内に収まる確率は約95.4%なので、円がユーロよりも強くなるような状況を通貨強弱インディケータで確認できれば逆張りがしやすくなるのです。
このように、通貨強弱インディケータはさまざまなインディケータやツールと組み合わせやすい点も大きな特徴です。Myforexでは、他にも無料で使える取引ツールを提供していますので、色々な組み合わせを試してみて自分のトレードスタイルにあった使い方を模索してみてください。
上位足インディケータ(トレンド系)
上位足インディケータ(トレンド系)は、表示している銘柄のチャート上に、チャートの時間足と同じかそれより上位の時間足のテクニカル指標の値を表示できるインディケータです。
FXにおいて、通貨の強弱はトレンドを把握する重要な指標です。通貨強弱インディケータはそれを見やすくしてくれる便利なインディケータです。通貨強弱インディケータをうまく使えば、トレンドを正確に予測することができ、トレード精度が向上し、利益率もアップするでしょう。
なお、当サイトMyforexでは、通貨強弱インディケータとあわせて使うと、さらにトレード精度が向上する便利なカスタムインディケータやツールを公開しています。各ツールの詳細については、下記のページをご覧ください。
作成日
:2025.02.05
最終更新
:2025.07.14
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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