Select Language

リフィニティブ、FXポストトレード分析とコンプライアンスツールを拡充

リフィニティブ、FXポストトレード分析とコンプライアンスツールを拡充

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
リフィニティブ、FXポストトレード分析とコンプライアンスツールを拡充

update 2021.08.31 15:32

FX取引の規制対応や監督及び効率的な分析業務の遂行に寄与

金融情報会社Refinitiv(本社:5 Canada Square London E14 5AQ United Kingdom[1])【以下、リフィニティブと称する】は、金融機関のコンプライアンス部門によるFX取引の規制対応や監督及び効率的な分析業務の遂行に寄与すべく、50種類以上の情報ソースから集計した非構造化情報や取引データをまとめたRefinitiv Compliance Archive【以下、RCAと称す】と呼ばれる統合型コンプライアンスアーカイブをリリースした。[2]

RCAはRefinitiv Messenger Complianceツールと、規制を遵守したクラウドベースのコミュニケーションアーカイブを開発するリーディングカンパニーであるGlobal Relayのテクノロジーを融合させた最新のソリューションだ。同ツールは、規制を遵守した取引や通信手法を的確に把握できるという。Global Relayは広範なデータストリームとデータソリューションを融合するサービスを提供しており、FIX経由でリフィニティブのデータフィードを用いることにより、グローバルもしくは支店レベルで、ディーリング部門のチャットデータや取引データ、電子コミュニケーション、音声を規制に対応した形で取得することができるという。尚、両社は13年にわたりテクノロジー面の戦略的提携を結んでおり、既に金融分野において1,000社を超える顧客基盤を形成しているとのことだ。

新商品のリリースに際し、リフィニティブのFXセルサイド取引ポジション管理部門ヘッドであるBart Joris氏とGlobal RelayのCEOを務めるWarren Roy氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

現在は規制環境が複雑化しており、コンプライアンス部門にとっては、FXポストトレード分野の正確な分析は困難で、コストがかかっています。RCAは全ての情報ソースを一元化できるので、効果的且つコストを節約しつつ、潜在的課題を迅速に把握できるでしょう。規制対応などに寄与するTrade Reconstruction分野にRCAを追加投入したことにより、我が社はフロント、ミドル、バックオフィス業務全体を統合する形で、取引を完全にトラッキングすることができるようになります。レガシーシステムからオンプレミス環境でシステムを運用する顧客が増加する中、RCAは各企業の監督コストを大幅に削減することができると確信しております。

Bart Joris, Head of FX Sell-Side Trading Proposition Management at Refinitiv - Refinitivより引用

各金融機関はデスクトップやウェブ、モバイル上のポストトレードデータや電子コミュニケーション情報の取得や監督、保持に関する規制対応が求められております。我々がサポートするリフィニティブのFX Post Trade Dataは、電子コミュニケーションやチャット、音声、ビデオ、ソーシャルネットワークなど50種類以上のコミュニケーションチャネルに対応している状況です。我が社が誇る取引分析及びワークフローの統合に関連したクラウドソリューションをリフィニティブと協働して提供することにより、コンプライアンスや法務、業務部門はオペレーションの合理化とコストの削減を図ることができ、多大なメリットを享受できるでしょう。

Warren Roy, CEO at Global Relay - Refinitivより引用

リフィニティブは、顧客ニーズの高いFXポストトレードやコンプライアンス業務の大幅な効率化を図ることで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

release date 2020.04.20

出典元:

ニュースコメント

多岐にわたる規制の遵守を効率化するレグテックソリューションに注目

足元では新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による金融市場の混乱をきっかけとして、ESMAがコロナ関連のアクションプランを公表するなど、グローバル規制当局による動きが活発化している。各国当局が足元の市場の混乱を踏まえ、新たな規制策の導入に踏み切る可能性がある。目まぐるしく変化する規制環境下において、海外FXブローカー各社にとっては、多岐にわたる規制を遵守したコンプライアンス業務の効率的な改善が求められている。他方で、既に多くの海外FXブローカーが、世界各国の規制に対応したレグテックソリューションの導入を推し進めている状況だ。例えば、GMO英国子会社がmuinmos及びNorthRowと提携し、各種規制を遵守した顧客オンボーディングの効率化を実践しているほか、サクソバンク証券がTorstoneと提携し、クラウドベースの規制対応レポーティングの提供を実現させている。今後も、各国規制当局が金融システムの安定化を図るべく新たな規制策を打ち出すと予想されることから、海外FXブローカー各社によるレグテックソリューションの活用が更に進むと推察される。


Date

作成日

2020.04.20

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル