作成日
:2020.04.20
2021.08.31 15:32
金融情報会社Refinitiv(本社:5 Canada Square London E14 5AQ United Kingdom
)【以下、リフィニティブと称する】は、金融機関のコンプライアンス部門によるFX取引の規制対応や監督及び効率的な分析業務の遂行に寄与すべく、50種類以上の情報ソースから集計した非構造化情報や取引データをまとめたRefinitiv Compliance Archive【以下、RCAと称す】と呼ばれる統合型コンプライアンスアーカイブをリリースした。RCAはRefinitiv Messenger Complianceツールと、規制を遵守したクラウドベースのコミュニケーションアーカイブを開発するリーディングカンパニーであるGlobal Relayのテクノロジーを融合させた最新のソリューションだ。同ツールは、規制を遵守した取引や通信手法を的確に把握できるという。Global Relayは広範なデータストリームとデータソリューションを融合するサービスを提供しており、FIX経由でリフィニティブのデータフィードを用いることにより、グローバルもしくは支店レベルで、ディーリング部門のチャットデータや取引データ、電子コミュニケーション、音声を規制に対応した形で取得することができるという。尚、両社は13年にわたりテクノロジー面の戦略的提携を結んでおり、既に金融分野において1,000社を超える顧客基盤を形成しているとのことだ。
新商品のリリースに際し、リフィニティブのFXセルサイド取引ポジション管理部門ヘッドであるBart Joris氏とGlobal RelayのCEOを務めるWarren Roy氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。
現在は規制環境が複雑化しており、コンプライアンス部門にとっては、FXポストトレード分野の正確な分析は困難で、コストがかかっています。RCAは全ての情報ソースを一元化できるので、効果的且つコストを節約しつつ、潜在的課題を迅速に把握できるでしょう。規制対応などに寄与するTrade Reconstruction分野にRCAを追加投入したことにより、我が社はフロント、ミドル、バックオフィス業務全体を統合する形で、取引を完全にトラッキングすることができるようになります。レガシーシステムからオンプレミス環境でシステムを運用する顧客が増加する中、RCAは各企業の監督コストを大幅に削減することができると確信しております。
Bart Joris, Head of FX Sell-Side Trading Proposition Management at Refinitiv - Refinitivより引用
各金融機関はデスクトップやウェブ、モバイル上のポストトレードデータや電子コミュニケーション情報の取得や監督、保持に関する規制対応が求められております。我々がサポートするリフィニティブのFX Post Trade Dataは、電子コミュニケーションやチャット、音声、ビデオ、ソーシャルネットワークなど50種類以上のコミュニケーションチャネルに対応している状況です。我が社が誇る取引分析及びワークフローの統合に関連したクラウドソリューションをリフィニティブと協働して提供することにより、コンプライアンスや法務、業務部門はオペレーションの合理化とコストの削減を図ることができ、多大なメリットを享受できるでしょう。
Warren Roy, CEO at Global Relay - Refinitivより引用
リフィニティブは、顧客ニーズの高いFXポストトレードやコンプライアンス業務の大幅な効率化を図ることで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。
release date 2020.04.20
足元では新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による金融市場の混乱をきっかけとして、ESMAがコロナ関連のアクションプランを公表するなど、グローバル規制当局による動きが活発化している。各国当局が足元の市場の混乱を踏まえ、新たな規制策の導入に踏み切る可能性がある。目まぐるしく変化する規制環境下において、海外FXブローカー各社にとっては、多岐にわたる規制を遵守したコンプライアンス業務の効率的な改善が求められている。他方で、既に多くの海外FXブローカーが、世界各国の規制に対応したレグテックソリューションの導入を推し進めている状況だ。例えば、GMO英国子会社がmuinmos及びNorthRowと提携し、各種規制を遵守した顧客オンボーディングの効率化を実践しているほか、サクソバンク証券がTorstoneと提携し、クラウドベースの規制対応レポーティングの提供を実現させている。今後も、各国規制当局が金融システムの安定化を図るべく新たな規制策を打ち出すと予想されることから、海外FXブローカー各社によるレグテックソリューションの活用が更に進むと推察される。
作成日
:2020.04.20
最終更新
:2021.08.31
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー