Select Language

ESMA、新型コロナウイルス関連のアクションプランを公表

ESMA、新型コロナウイルス関連のアクションプランを公表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.24 16:42
ESMA、新型コロナウイルス関連のアクションプランを公表

update 2022.01.24 16:42

金融機関はコンティンジェンシープランの導入準備を進める必要性

欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】は、猛威を振るう新型コロナウイルス(COVID-19)に関連したアクションプランを公表した。[1]

ESMA及び各国規制当局(National Competent Authorities)【以下、NCAsと称す】は、新型コロナウイルスが欧州域内の金融市場に与える影響を注視している。ESMAの監督局理事会(Board of Supervisors)にて足元の市場環境などを討議した後、同局は各金融機関に対し、ビジネスの継続性確保を目的として、規制に対応したコンティンジェンシープラン(緊急時対応)を導入する準備を促す決定を下した。

またESMAは発行体に対し、市場濫用規則(Market Abuse Regulation, MAR)に基づく透明性義務を遵守すべく、自社のファンダメンタルズや将来見通し、または財務状況に影響を与える新型コロナウイルス関連の重要情報を速やかに開示するよう求めている。発行体は2019年の年度末決算において、ビジネス活動や財務状況、経済環境面に与える新型コロナウイルスに対する実際の影響及び潜在的リスクを定性評価しなければならないという。更にアセットマネージャーに関しては、徹底したリスク管理を実践する必要があるとのことだ。ESMAとNCAsは新型コロナウイルスの影響を受ける市場動向のモニタリングを続けると共に、秩序と安定性ある金融市場の確保及び投資家保護のため、権限を行使する準備を進めている模様である。

世界保健機関(WHO)は3月11日、新型コロナウイルスはパンデミックといえるとの認識を示した。テドロス事務局長によると、同ウイルスは公共の健康危機のみならず、全ての業界に影響を与える危機であることから、業界及び個々人が立ち向かわなければならないという。尚、一部の金融機関や大手フィンテック企業、及びその顧客は業務を3つに分断し始めている模様だ。つまり、従業員の3分の1は自宅で業務を行い、次の3分の1はオフィスで業務を続け、残りは勤務先の災害復旧部門で業務を遂行するという。特に、同部門は緊急事態時に通常通りの業務を行うために必要になるとのことである。

新型コロナウイルスの大流行を受け、大混乱をきたす金融市場下において個人投資家は今まさにリスク及び資金管理を徹底する必要がありそうだ。

release date 2020.03.16

出典元:

ニュースコメント

パンデミック対策に奔走する各国当局

世界保健機関は過去にコロナウイルスが流行した際、パンデミックと評価を下した事例はないことからも、新型コロナウイルスが世界的に大流行していることがうかがえる。複数の専門家は同ウイルスの影響は比較的短期的なものになり、数か月以内に景気が回復するとの見通しを示していた。そのため、新型コロナウイルスが与える影響は限定的なものになると見られていたが、足元では世界各国のFX市場が混乱をきたしている状況だ。NYダウが過去最大の下げ幅を記録するなど金融市場の緊急事態を受け、米FRB(連邦準備制度理事会)が緊急利下げを実施したほか、ECB(欧州中央銀行)も追加の金融緩和策を発表するなど、グローバル当局が市場の安定性確保に奔走している。他方で、海外FXブローカー動向に目を移すと、FXCM ProがYour Bourseと提携し、流動性供給サービスを強化している。今後も、ボラティリティの高止まりが予想されるなか、安定性ある取引サービスの提供に繋がるソリューションを開発する海外FXブローカーに注目したい。


Date

作成日

2020.03.16

Update

最終更新

2022.01.24

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
New
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名などには総額100万円の賞金が贈られます。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル