作成日
:2020.04.20
2021.08.31 15:33
オーストラリア・メルボルンを拠点とするフィンテック企業のAirwallex(本社:Level 7/15 William St. Melbourne, VIC 3000, Australia
)は4月16日、シリーズD(スタートアップの資金調達における一段階)を通じて1億6,000万ドルの資金を調達し、企業価値が3億6,000万ドルまで高まったことを発表した。AirwallexのシリーズDには、DST Global、Tencent(テンセント)、Sequoia Capital China、Hillhouse Capital、Horizons Venturesなどの既存の投資家に加え、ANZ bank(オーストラリア・ニュージーランド銀行)のベンチャーキャピタル部門、Salesforce Ventures(セールスフォース・ベンチャーズ)といった投資家も参加したという。Airwallexは、調達資金を欧米や中東などの新市場の開拓、企業買収、新製品の開発などに活用する模様だ。
資金調達の成功に際し、同社の共同創業者兼CEOであるJack Zhang氏は以下のようにコメントしている。
世界中でデジタル化が推し進められており、そう遠くない将来に銀行業務を含む全てのビジネスがオンライン上で提供される可能性があります。我が社は設立当初より、迅速でアジャイルなテクノロジーを活用したプラットフォームの開発や継続的な商品の改良、専門性の高い顧客サポートチームへの投資を通じ、グローバルな金融インフラを構築するというビジョンを掲げております。新たに資金調達に成功したことにより、我々は規模の大小に関わらず市場環境の変化への適応を図る企業をサポートすべく、サービスを安定的に提供できると考えております。
Jack Zhang, co-founder and CEO of Airwallex - Airwallexより引用
2015年に創業したAirwallexは、複数国をまたいで事業を展開する企業を対象に、様々な国から資金の受取りが可能な外貨口座を含むクロスボーダーの金融ソリューションを提供し、既にユニコーン企業の仲間入りを果たしている。同社はシリーズCの資金調達後、東京とバンガロール、ドバイの3都市に進出した。また、VISAと提携しAirwallex Borderless Cardsをリリースしたほか、会計ソフトのXeroと機能統合を実現させている。更に、同社は2020年に香港で新商品をリリースする見込みだ。新たに資金調達に成功したAirwallexが講じる次なる一手に注目したい。
release date 2020.04.20
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による影響を受け、グローバル金融市場は混乱をきたしている。そのため、各国当局が金融システムの安定化を図るべく、各種規制及び支援策を矢継ぎ早に講じている状況だ。例えば、ESMAが空売り規制延長に同意したほか、FCAが最良執行の報告義務要件を緩和している。更に、MASが為替介入データの公表を前倒しした。一方で、Airwallex以外にもチャレンジャーバンクのレボリュートがシリーズDで5億ドル以上の資金調達に成功するなど、優れたテクノロジーを有する新興企業への資金流入は継続している模様だ。尚、AirwallexはH2 VenturesとKPMGが共同で作成した「フィンテック100」(2019年版)において、トップ50の有力フィンテック企業に選出されており、同社が繰り出す付加価値ソリューションに市場の注目が集まっている。経済の活性化を図りたい各国政府による政策面の後押しを受けつつ、世界各国のフィンテック企業が、決済や送金、資産運用、保険、融資など、様々な分野で画期的なソリューションを開発することを期待したい。
作成日
:2020.04.20
最終更新
:2021.08.31
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー