作成日
:2025.04.11
2025.04.11 16:54
仮想通貨(暗号資産)KERNELは、リステーキング(再ステーキング)のためのエコシステムを提供する「KernelDAO」のネイティブトークンです。2025年4月1日には、大手取引所Binance(バイナンス)がメガドロップでKERNELの取り扱いを発表し、SNS上でも注目が集まっています。
当記事では、仮想通貨KERNELの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
2025年4月1日、大手海外取引所のBinance(バイナンス)が、メガドロップでの仮想通貨(暗号資産)KERNELの取り扱いを発表しました。
画像引用:Binance
Binanceメガドロップは、Binanceが提供するトークンローンチプラットフォームです。仮想通貨BNBをステーキングしたり、Binance Web3ウォレットを使ってクエストを完了することで、ポイントを獲得できます。このポイント数に応じて、各ユーザーにKERNELが分配されるようです。
Binanceメガドロップ関連に割り当てられるのは、合計8,000万KERNEL(総供給量の8.00%)です。そのうち4,000万KERNEL(総供給量の4.00%)がメガドロップトークン報酬として配布されます。残りの4,000万KERNELは、上場から6ヶ月後に他のマーケティングキャンペーンに割り当てられる予定です。
KERNELのメガドロップは、2025年4月9日午前9時〜4月14日午前8時59分(日本時間)まで開催されます。その後、KERNELは2025年4月14日午後9時(日本時間)にBinanceに上場する予定です。
仮想通貨(暗号資産)KERNELは、リステーキングのためのエコシステムを提供する「KernelDAO」のガバナンストークンです。
画像引用:KernelDAO
リステーキングとは、イーサリアム(ETH)ブロックチェーン上のプロトコルEigenLayer(アイゲンレイヤー)によって考案された新しい仕組みです。イーサリアム本体でステーキングをしつつ、別のプロジェクトでも再度ステーキングする仕組みのことを指します。
KernelDAOには「Kernel」「Kelp」「Gain」の3つの製品カテゴリーがあります。これらはリステーキング市場において、それぞれの用途に応じて戦略的に配置されています。そして仮想通貨KERNELは、これら3つの製品を統合するエコシステム全体の共通トークンとして機能しています。
画像引用:Binance
KernelDAOは、以下の3つの製品カテゴリーで構成されています。
画像引用:KernelDAO
Kernelは、BNBチェーンにおける共有セキュリティを提供するプロトコルです。独自の分散バリデータネットワークを通じて、従来の10分の1以下のコストで高いセキュリティを提供できる点が特徴です。
2024年12月のメインネットローンチ以降、数週間で3億ドル以上のTVLを達成し、Mira NetworkやElectronZKなど25以上のプロジェクトがエコシステムに参加しています。
画像引用:KernelDAO
Kelpは、イーサリアムのリキッドリステーキングプラットフォームとして、リキッドリステーキングトークンの「rsETH」を提供しています。
2025年4月8日現在、イーサリアム上で2番目に大きなリキッドリステーキングトークンプロトコルとなっており、約20億ドルのTVLと40万人以上のユニークユーザーを獲得しています。また、AaveやCompoundなどの50以上のDeFiプラットフォームとの統合も進んでおり、イーサリアムエコシステム内の存在感も増してきています。
画像引用:KernelDAO
Gainは、ユーザーが複数の報酬を簡単に獲得できる自動運用型の資産保管庫(ボールト)です。ユーザーは資産を預けるだけで、複数のエアドロップや報酬機会に自動的に参加できます。
Airdrop Gain VaultやHigh Gain Vaultといったプロダクトがあり、ローンチから数週間で2億ドル以上の資産を集めました。将来的にはビットコインや現実世界の資産(RWAs)市場への拡張も計画されているようです。
X(旧Twitter)では、KernelDAOの実績やトークン生成イベント(TGE)の実施に期待する投稿が見られました。特に、Binanceメガドロップでの取り扱いを受けて関連する投稿数も増えており、期待が高まっていると言えるでしょう。
一方、仮想通貨(暗号資産)KERNELはBinance(グローバル版)に上場予定であるため、日本語での情報発信はあまり見られません。
仮想通貨(暗号資産)KERNELの将来性について、以下の3点から考察します。
KernelDAOはリステーキング市場において、すでに一定の地位を築きつつあります。
イーサリアム上のKelpは、rsETHを通じて約20億ドルのTVLを獲得し、40万人以上のユニークユーザーを抱えています。また、BNBチェーン上のKernelも数週間で3億ドル以上のTVLを達成し、25以上のプロジェクトがエコシステムに参加しています。
このような市場でのポジションの強さにより、KernelDAOは今後、リステーキング市場の成長を牽引する立場となる可能性があります。
KernelDAOはKernel、Kelp、Gainという3つの製品カテゴリーを通じて、異なる市場セグメントをカバーする戦略を取っています。
また、2025年以降のロードマップには、ビットコインやステーブルコイン、現実世界の資産(RWAs)市場への拡張も計画されており、これにより新たな市場への参入も可能になります。この多角的な製品展開が、KERNELの価値や利用範囲の拡大に貢献すると考えられます。
KernelDAOは4,000万ドルのエコシステムファンドを立ち上げており、Laser Digital、SCB、Cypher Capital、ArkStreamなどと協力して、積極的なエコシステム拡大を推進しています。また、2025年4月のTGE(トークン生成イベント)とBinanceメガドロップによる注目度の向上は、KERNELの認知度と流動性を高める機会となります。
さらに、コミュニティ重視の方針に基づき、トークン総供給量の55%がコミュニティ報酬に割り当てられている点も、長期的なエコシステムの成長と参加者の増加につながると考えられます。このような戦略的な取り組みにより、KERNELの価値向上と市場での地位確立が期待されます。
仮想通貨(暗号資産)KERNELの総供給量は10億 KERNELで、Binance(バイナンス)上場時はそのうちの16.23%が放出される予定です。
KernelDAOはコミュニティファーストを方針として掲げており、トークンの大半をコミュニティへの報酬に割り当てています。
配分先 | 配分比率 |
---|---|
コミュニティ報酬 |
55.0%(内訳は以下)
・20.0%:複数シーズンにわたるエアドロップ
・35.0%:エコシステム参画に対する報酬
|
プライベート販売枠 | 20.0% |
チーム&アドバイザー | 20.0% |
エコシステムパートナー | 5.0% |
画像引用:KernelDAO
2025年4月8日時点で判明しているトークンのリリーススケジュールは、以下の画像のようになっています。なお、詳細なロック解除スケジュールはTGEの直前に公開されるようです。
画像引用:Binance
KERNELは、総供給量の20%をエアドロップで分配をする方針です。エアドロップは3回に分けて実施され、本記事執筆時点(2025年4月8日)では第2期が進行中です。また、第3期の実施日程は後日公開予定となっています。
画像引用:KernelDAO
仮想通貨KERNELには、以下のような使い道があります。
ステーキングされたKERNELは、Kernelプラットフォーム上で構築されたアプリケーションの経済的セキュリティとして利用できます。
ステーキングされたKERNELは、rsETHおよびKernelプラットフォームに関連するスラッシングイベントに対する保険として機能します。
KERNEL保有者は、プロトコルのガバナンス決定に投票することができます。
仮想通貨(暗号資産)KERNELは、KernelDAOが普及することで価値向上が期待できます。リステーキング市場をKernelDAOが牽引する立場になれば、利用者のさらなる増加も見込めます。今後は、BinaneメガドロップやTGEで集まる注目を追い風にできるかどうかが鍵となりそうです。
また、エアドロップや上場後のキャンペーンなどは進行中であるため、最新の動向にも注視すると良いでしょう。
作成日
:2025.04.11
最終更新
:2025.04.11
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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