作成日
:2024.06.07
2024.08.25 06:44
ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨(暗号資産)プロジェクトです。専用アプリとオーブを用いて登録すると、誰でも仮想通貨WLDを受け取ることができます。
当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
画像引用:Worldcoin
ワールドコインは、サム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨(暗号資産)プロジェクトです。独自の仮想通貨であるWLDを発行しており、登録したユーザーにはWLDが無料配布されます。
当記事執筆現在(2024年6月3日)、日本円換算で数万円程度のWLDを無料で受け取れることから、SNSなどで注目を集めています。
ワールドコイン(WLD)を日本円に換金するためには、以下の3点が必要です。
画像引用:Worldcoin
無料配布されたWLDは専用アプリの「World App」に保管されます。
World Appにはウォレット機能があり、外部のウォレットや仮想通貨(暗号資産)取引所にWLDを送金できます。
当記事執筆現在(2024年6月3日)、WLDを取り扱っている国内取引所はありません。そのため、受け取ったWLDはまず海外取引所に送金し、国内取引所に上場している通貨に交換する必要があります。
WLDを取り扱っている海外取引所にはBybit、Bitget、OKX、HTX、KuCoinなどがあります。
海外取引所でWLDを他の仮想通貨に交換した後は、国内取引所に送金して日本円に換金します。
なお、取引コストが高い「販売所形式」ではなく、「取引所形式」を利用できる国内取引所の方が、日本円換金時のコストを低く抑えられます。
国内の仮想通貨取引所では、「取引所」と「販売所」という2つの取引方法を提供していることが多いです。「取引所」はユーザー同士で売買を行う取引形式であり、安価な手数料で売買できます。一方「販売所」は取引所よりも操作が簡単であるものの、スプレッドと呼ばれる売買時の価格差が大きく、取引コストが高くなる傾向があります。
ワールドコインを日本円に換金する方法を解説します。
当記事執筆時点(2024年6月3日)では、WLDを取り扱う国内取引所はありません。そのため、まずはWorld Appから海外取引所にWLDを送金します。その後、海外取引所でWLDを他の通貨に交換し、国内取引所に送金して日本円に換金します。
なお、海外取引所はBybit(バイビット)、国内取引所はbitbank(ビットバンク)の利用を例にして手順を紹介します。
World App内のWLDをBybitに送金する手順を解説します。
以下のリンクをクリックし、Bybitの公式ページにアクセスします。
Bybitトップページの上部にある「暗号資産を購入」にカーソルを当て、「暗号資産を入金」をクリックします。
入金する通貨は「WLD」、チェーンは「Optimism」を選択して「確認しました。」ボタンをクリックします。
WLDの入金先アドレスが表示されます。この画面を開いたまま、スマートフォンでWorld Appを立ち上げます。
World Appの画面左下にある「ウォレット」タブを選択した上で、Worldcoinの残高が表示されている箇所をタップします。
画面右上にある三角形のアイコンをタップします。
送金したいWLDの金額を入力して「続行」をタップします。なお、金額は日本円で表示されます。
「連絡先の同期」は今回の手順では必要ないため、「今はしない」をタップします。
手順4で表示されたBybitの入金先アドレスをコピーして入力欄に貼り付け、その下に表示される「外部ウォレットのアドレス」をタップします。
仮想通貨やNFTの送信時にウォレットアドレスを手入力すると、打ち間違いの原因になります。そのため、ウォレットアドレスは必ずコピー&ペーストで入力するようにしましょう。
入力したウォレットアドレスを再確認し、「アドレスを確認しました」をタップします。
以下の画面が表示されたら、WLDの送金は完了です。しばらくすると、送金したWLDがBybitに入金されます。
WLDを日本円に換金するためには、国内取引所に上場している仮想通貨に交換した上で送金する必要があります。
今回はWLDをXRP(リップル)に交換し、国内取引所に送金する手順を例に解説します。また、BybitではWLDを直接XRPに交換できないため、一度WLDをUSDTに交換し、USDTをXRPに交換する手順で進めていきます。
以下のリンクをクリックし、WLDの取引画面(WLD/USDT)にアクセスします。
ここでは最もシンプルな「成行」での取引方法を紹介します。成行でWLDをUSDTに交換するには、以下のように操作をして「WLDを売る」をクリックします。
番号 |
項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
成行を選びます。 |
3 |
数量による注文 |
売却したい数量を入力します。 |
内容を確認して「WLDを売る」をクリックすると、WLDからUSDTへの交換が完了します。
次に、USDTをXRPに交換していきます。以下のリンクをクリックし、XRPの取引画面(XRP/USDT)にアクセスします。
ここでは最もシンプルな「成行」での取引方法を紹介します。成行でUSDTをXRPに交換するには、以下のように操作をして「XRPを買う」をクリックします。
番号 |
項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
成行を選びます。 |
3 |
金額による注文 |
購入したい数量を入力します。 |
内容を確認して「XRPを買う」をクリックすると、USDTからXRPへの交換が完了します。
BybitからbitbankにXRPを送金する手順を解説します。
bitbankにログインし、アカウント画面で「入金」→「XRP」の順番にクリックします。
XRP預入用アドレスと宛先タグが表示されます。この画面を開いたまま、Bybitの画面に戻ります。
Bybitの画面に戻り、XRPの「アクション」の中から「出金」を選択します。
なお、統合取引アカウントに移行済み、もしくは統合取引アカウントがデフォルトで設定されている方は、出金前にXRPを「資金調達アカウント」に資産振替しておきましょう。
統合取引アカウントに移行もしくはデフォルトで設定されている場合、仮想通貨を出金するには「資金調達アカウント」への振替が必要です。
通貨とチェーンタイプを「XRP」に設定します。その後、手順2で表示させた「XRP預入用アドレス」を「ウォレットアドレス」に、「宛先タグ」を「出金メモ」に入力します。
最後に送金したいXRPの数量を入力できたら、「確定」をクリックします。
番号 |
項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
通貨 |
「XRP」に設定します。 |
2 |
ウォレットアドレス |
送金先となる国内取引所のウォレットアドレスを入力します。 |
3 |
チェーンタイプ |
「XRP」に設定します。 |
4 |
出金メモ |
送金先となる国内取引所の宛先タグを入力します。 |
5 |
数量 |
国内取引所に送金したいXRPの数量を入力します。 |
「提出」をクリックします。
画面の指示に従ってセキュリティ認証に必要なコードを入力し、「次のステップ」をクリックします。
以下の画面が表示されたら、bitbankへのXRPの出金は完了です。
最後に、bitbankでXRPを日本円に換金します。ここでは、ご自身が使用している国内取引所の操作手順に沿って作業を行ってください。
なお「販売所形式」でXRPを売却すると、一般的に高い取引コストがかかることが多いです。取引コストを抑えたい場合は、安価な手数料で売買可能な「取引所形式」を利用できる国内取引所を使うのがよいでしょう。
ワールドコインを日本円に換金する時には、以下の点に注意しましょう。
ワールドコインを日本円に換金する過程で、利用するブロックチェーンを選択する場面が何度かあります。
また、送金先のウォレットアドレスを指定したり、当記事のようにXRPで送金を行う場合は「宛先タグ」と呼ばれる数字を指定する必要もあります。
選択するチェーンを間違えたり、ウォレットアドレスや宛先タグを誤って入力したりすると、資金がGOX(消失)してしまう可能性があります。送金時には、これらの点に細心の注意を払うようにしましょう。
bitbankなどの国内取引所では、「販売所形式」という方法で簡単に日本円への換金ができます。しかし、これらの方法は簡単に取引できる一方、スプレッドと呼ばれる売買時の価格差が発生するため、取引コストが高くなる傾向にあります。
WLDを日本円に換金する際、できるだけコストを安く抑えたい方は、販売所形式の利用は避けた方がよいかもしれません。
スプレッドとは、仮想通貨やFXなどの金融商品の取引において、ある銘柄を買うときの価格と売るときの価格の「差」のことです。スプレッドが狭ければ、トレーダーに有利に、反対にスプレッドが広ければ、トレーダーに不利に働きます。
ワールドコイン(WLD)を日本円に換金する際は、海外と国内の取引所を使って換金する必要があります。手順も多いため、やや複雑に感じる方もいるかもしれません。
換金時に注意すべきはブロックチェーンの選択ミスや、ウォレットアドレスなどの打ち間違いによる資金のGOX(消失)です。また、「販売所形式」を使って換金すると、取引コストが高くなってしまう可能性がある点にも注意しましょう。
作成日
:2024.06.07
最終更新
:2024.08.25
フリーランスのWebライター。ブロックチェーンがもたらす非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・ブロックチェーンゲームなどweb3のジャンルにしぼって記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験を活かし、暗号資産の投資情報をできる限りわかりやすくお届けします。
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