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仮想通貨WCTの将来性は?Web3インフラ「WalletConnect」の特徴や評判

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New update 2025.04.17 17:08
仮想通貨WCTの将来性は?Web3インフラ「WalletConnect」の特徴や評判

update 2025.04.17 17:08

仮想通貨(暗号資産)WCTは、ウォレットとDApps(分散型アプリケーション)を接続するオープンソースネットワーク「WalletConnect(ウォレットコネクト)」のネイティブトークンです。

2025年4月10日には、大手取引所のBinance(バイナンス)がローンチプールでのWCTの取り扱いを発表しており、SNS上で注目を集めています。当記事では、仮想通貨WCTの将来性やX(旧Twitter)での評判、WalletConnectの特徴などを解説します。

仮想通貨WCTがBinanceローンチプールに登場

2025年4月10日、大手海外取引所のBinance(バイナンス)が、ローンチプールでの仮想通貨(暗号資産)WCTの取り扱いを発表しました。

仮想通貨WCTがBinanceローンチプールに登場

画像引用:Binance

Binanceのローンチプールとは、指定の仮想通貨を預けることで特定のトークンがもらえるイベントです。WCTのローンチプールの条件は以下の通りです。

  • 期間(日本時間):2025年4月11日午前9時から4日間
  • ステーキング可能銘柄:BNB、FDUSD、USDC
  • トークンの最大供給量:10億WCT
  • ローンチプールでの配布量:4,000万WCT(総供給量の4%)

なお、Binanceには2025年4月15日午後8時(日本時間)に上場しており、以下の通貨ペアで取引可能です。

  • WCT/USDT
  • WCT/USDC
  • WCT/BNB
  • WCT/FDUSD
  • WCT/TRY

仮想通貨WCTとは

仮想通貨(暗号資産)WCTは、ウォレットとDApps(分散型アプリケーション)を接続するオープンソースネットワーク「WalletConnect(ウォレットコネクト)」のネイティブトークンです。

WalletConnectは、安全かつ相互運用可能なプロトコルを通じて、ユーザーがあらゆるブロックチェーン上のDAppsにシームレスに接続できる環境を提供しています。

WalletConnectのロゴ

画像引用:WalletConnect

WCTは、ネットワーク内での手数料の支払い、報酬、ステーキング、ガバナンスなどに利用されます。

Web3インフラとしての地位を確立

WalletConnectは2018年の設立以来、Web3分野における重要なインフラとして地位を確立してきました。これまでに600以上のウォレットと61,500以上のアプリケーションに採用されており、2億7,500万以上の接続を促進しています。

複数のブロックチェーンに対応

WalletConnectの特徴は、特定のブロックチェーンに依存しない点にあります。

イーサリアム(Ethereum)やそのレイヤー2だけでなく、ソラナ(Solana)、コスモス(Cosmos)、ポルカドット(Polkadot)、ビットコイン(Bitcoin)など複数のブロックチェーンで機能し、優れたオンチェーン体験を提供しています。

仮想通貨WCTの価格チャート

仮想通貨WCTの価格チャート

画像引用:CoinMarketCap

仮想通貨(暗号資産)WCTは2025年4月15日の上場後、約68円まで上昇しました。その後は緩やかな下落が続いていましたが、当記事執筆時点(2025年4月16日)では、約77円までの急騰を見せています。

韓国の大手取引所Upbitでの上場が理由と考えられ、今後もこの上昇が継続していくのか要注目です。

X(旧Twitter)での評判

X(旧Twitter)では、仮想通貨(暗号資産)WCTに期待する反応が多く見られます。

あるユーザーは、「WalletConnectはウォレットとDApps(分散型アプリケーション)の接続方法に革命を起こし、ガバナンスとステーキングを通じてコミュニティに力を与えることを目指している」と評価しています。

別のユーザーからは、「WalletConnectは2018年からQRコードスキャンによるウォレット接続を提供している」と述べ、長い歴史と広範な採用実績を評価するコメントも見られました。

仮想通貨WCTの将来性

仮想通貨(暗号資産)WCTの将来性について、以下の3点から考察します。

  • トークンセールでの資金調達
  • 確立されたエコシステムと長期実績
  • ネットワークの分散化

トークンセールでの資金調達

プライベートラウンドでは、約1,000万WCTがエンジェル投資家や機関投資家に販売されました。また、BitgetやCoinListなどでもトークンセールを実施しており、幅広い投資家がプロジェクトの発展と成長に期待していると考えられます。

これらを通じて集められた資金により、開発チームは今後も長期的な開発を継続できると考えられます。

確立されたエコシステムと長期実績

WalletConnectは2018年の設立以来、Web3分野における重要なインフラとして機能しており、以下のような実績を持っています。

  • 約2億7,500万の接続を実現
  • 約4,500万人のユーザー数
  • 約1億WCTがステーキング済み
  • 約6万1,500のアプリケーションが採用
  • 約600のウォレットが採用
  • 約30万5,000人のトークン保有者

これらの実績は、WalletConnectがWeb3分野で確立した地位を示しており、WCTトークンの価値を高める要素になるといえるでしょう。

ネットワークの分散化

WalletConnectが次に描いているのは、ネットワークの分散化です。ネットワークの回復力、プライバシー、検閲耐性を提供し、よりオープンで持続可能なエコシステムの実現を目指しています。

WCTを活用した分散化が進むことでネットワークの信頼性と安全性が高まり、より多くのアプリケーションやウォレットの採用につながる可能性があります。

仮想通貨WCTのトークノミクス

仮想通貨(暗号資産)WCTの総供給量は10億WCTに設定されており、初期流通量はそのうちの1億8,620万WCT(全体の18.6%)となっています。

WCTの配分先と比率

WCTの配分先と配分比率は、以下の通りです。

配分先 配分比率
パブリックセール 4.00%
プライベートセール 1.00%
トークンワラント 11.25%
プロトコル開発 7.00%
シーズンエアドロップ 13.50%
バイナンスユーザー 5.00%
財団資金 20.06%
マーケットメーカー 2.20%
チーム 18.50%
報酬プール 17.50%

また、トークンのリリーススケジュールは以下の画像の通りです。

上場から約半年間は、配分比率が高いチームなどの配分先はロックされ、トークン総供給量全体の20%程度しかロック解除されません。半年経過後は、各配分先で段階的にロック解除され、2028年11月には全てのWCTが放出されます。

WCTのリリーススケジュール

画像引用:Binance

仮想通貨WCTの使い道

仮想通貨WCTの使い道として、以下が挙げられます。

  • 手数料支払い
  • 報酬
  • ステーキング
  • ガバナンス

手数料支払い

初期段階では、WalletConnectネットワークの利用にあたって手数料は徴収されませんが、将来的に手数料が導入される可能性があります。この手数料は、WCTトークンで支払われることになります。

報酬

WCTトークンは、ネットワークの安全性と効率性を維持するための貢献に対して、報酬として配布されます。

ステーキング

トークン保有者はWCTをステーキングすると、ネットワークのセキュリティ強化に貢献しながら報酬を獲得できます。また、ステーキングすることで、ガバナンスへの参加資格も得られます。

ガバナンス

トークン保有者は、プロトコルの提案や変更に対して投票する権利があり、ネットワークの発展に影響を持ちます。これにより、コミュニティ主導の分散型ガバナンスが実現します。

WalletConnectの特徴

WalletConnectネットワークには、以下のような特徴があります。

  • 認証プログラムによる品質保証
  • 次世代機能よる使いやすさの向上

認証プログラムによる品質保証

WalletConnectは独自の認証プログラムを設けており、高品質なユーザー体験と優れた連携機能を持つウォレットに特別な報酬を提供しています。この取り組みによって、ウォレット開発者は品質向上に積極的に取り組むようになると考えられ、結果的にユーザーはより使いやすいウォレットを利用できるようになります。

次世代機能よる使いやすさの向上

WalletConnectは、スマートセッションやガス手数料簡素化への対応など、ユーザー体験を向上させるための開発にも取り組んでいます。これらの機能が実装されれば、より多くのユーザーが簡単にアプリやサービスを利用できるようになると考えられます。

仮想通貨WCTの買い方

2025年4月16日現在、仮想通貨(暗号資産)WCTは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるWCTの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

仮想通貨取引所 現物 デリバティブ
(バイビット)

(バイナンス)

(ゲート)

(メクシー)

(ビンエックス)

(ビットゲット)

(コインイーエックス)

×

(ズーメックス)

×

×

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ
×

Zoomex(ズーメックス)

現物 デリバティブ
× ×

海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。

BybitでWCTを購入する方法

Bybitでは、3つの手順でWCTを購入できます。

  1. 購入ページにアクセス
  2. 購入条件を入力
  3. 内容を確認して購入

手順1

まずは以下のリンクをクリックし、WCTの購入ページ(WCT/USDT)にアクセスします。

なお、Bybitを利用するには口座を開設し、本人確認(KYC)レベル1を完了させておく必要があります。

手順2

ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でWCTを購入するには、以下のように操作をして「WCTを買う」をクリックします。

Bybitで成行でWCTを購入する方法 Bybitで成行でWCTを購入する方法

番号

項目

説明

1

「買い」または「売り」

通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。

2

注文方法

成行を選びます。

3

注文価格

購入したい数量を入力します。

WCTはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。

手順3

内容を確認して「WCTを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したWCTは現物アカウント残高に反映されます。

BybitでのWCTの成行購入確認画面

以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。

Web3を支えるインフラプロジェクト

WalletConnect(ウォレットコネクト)は、ウォレットとアプリをシームレスに接続するオープンソースプロトコルとして、Web3エコシステムで重要な役割を果たしています。すでに多数のウォレットやアプリケーションで採用されており、多くのユーザーを獲得していることからも、今後のWCTの動向には要注目です。


Date

作成日

2025.04.17

Update

最終更新

2025.04.17

タモ | tamo

Web3ライター

arrow
タモ

フリーランスのWebライター。ブロックチェーンがもたらす非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・ブロックチェーンゲームなどweb3のジャンルにしぼって記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験を活かし、暗号資産の投資情報をできる限りわかりやすくお届けします。

【X(Twitter)】
https://twitter.com/tamo_1985
【note】
https://note.com/tamo_1985

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