Select Language

ASIC、非上場企業の財務諸表の公表期限を延長

ASIC、非上場企業の財務諸表の公表期限を延長

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.13 13:58
ASIC、非上場企業の財務諸表の公表期限を延長

update 2022.01.13 13:58

2019年12月31日~2020年3月の財務諸表の開示を1か月間延長

オーストラリア証券投資委員会(本社:Level 5, 100 Market Street, Sydney, NSW 2000 Australia[1])【以下、ASICと称す】は4月9日、非上場企業を対象として、2019年12月31日から2020年3月31日に至る会計期間の財務諸表の公表期限を1か月間延長することを発表した。[2]

オーストラリアの会社法(Corporations Act 2001)第2M条及び7条に基づき、財務諸表の公表期限の延長が行われることになる。ASICは、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受け、多くの社員が在宅勤務すると共に移動制限があることから、企業の財務諸表の公表に影響を与えているとの認識を示している。また同委員会は、株主や債権者、財務諸表の利用者への情報提供の必要性に加え、コベナンツ(財務制限条項)やその他の義務に対応すべく、極力法定期限を遵守するよう求めている。一方で、既に公表期限が過ぎている2019年12月31日が会計期間末の財務諸表に関しては、今回の期限延長は適用されてないという。ASICは3月6日の週の週末までに、Federal Register of Legislation上に財務諸表の公表期限の延長に関する文言を記載する見込みである。

またASICは、上場企業の財務諸表の公表は、資本市場と広範な投資家からの信任を得るうえで重要であるという。現状、上場企業の2020年3月31日を会計期間末とする通期・半期決算報告に関しては、特段大きな問題は発生していない模様だ。ただし同委員会は上場企業に関しても、適時に公表期限の延長措置を講ずる検討をしており、新型コロナウイルスの影響を受ける市場環境を精査した上で、通常の公表期限よりも最低14日前に同措置を実施する可能性があるという。広範な業種にわたる多くの企業が新型コロナウイルスの影響を大きく受ける中、引き続きASICが講じる企業支援策に注目が集まりそうだ。

release date 2020.04.13

出典元:

ニュースコメント

続々と広がるグローバル当局の企業支援策

新型コロナウイルス危機が実体経済及び金融市場に甚大な影響を及ぼす中、グローバル当局による企業支援策が続々と打ち出されている。例えば、FCAが財務諸表の公表期限を延長した。またJPXが新型コロナウイルス関連のアクションプランを策定したほか、有価証券報告書の提出期限の延長などの対応を実施している。更に、韓国がFX流動性供給問題への追加対応措置を実施する方針を示していることに加え、ESMAを始めとする欧州各国やアジアではシンガポール、マレーシアなどでも新型コロナウイルス危機に対応するための緊急施策が講じられている状況だ。他方で、新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界景気はリーマンショック時よりも深刻な打撃を受けているとの予想が広がっているほか、金融市場も今後二番底を探る展開になるとの見方が浮上している。新型コロナウイルス動向を巡り、今後の経済・金融市場状況によっては、グローバル当局が第2、第3弾の企業支援策を打ち出すことが予想される。


Date

作成日

2020.04.13

Update

最終更新

2022.01.13

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か

XMTradingが新たにGAUUSDなど4種類のゴールド銘柄を追加し、グラム単位で少額取引が可能になりました。この記事では、従来のGOLDとの取引コストやスワップを比較します。
update2025.10.10 19:00

【要注意】堀江氏・テスタ氏のディープフェイク広告が急増中?国内で詐欺の事例も

ディープフェイク技術を使った詐欺広告が世界的に増加しており、国内でも有名人を装った広告が出回っています。広告は精巧で、違和感に気づけないケースもあるため、真偽を見抜くのは簡単ではありません。本記事では、出回っているディープフェイク動画の広告主を調査しました。
update2025.10.08 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル