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香港SFC、FXレバレッジ取引に関する調査レポートを公表

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update 2022.01.13 13:53
香港SFC、FXレバレッジ取引に関する調査レポートを公表

update 2022.01.13 13:53

レバレッジ取引は全ての投資家に適したものではないと主張

香港の証券先物事務監察委員会(Securities and Futures Commission)【以下、SFCと称す】は、2018年1月1日から2018年12月31日までの期間を対象に、ライセンス保有企業におけるFXのレバレッジ取引に関する調査レポートを公表した。[1]

同調査は、香港でFXのレバレッジ取引を行うタイプ3のライセンスを保有する32社を対象としたという。また調査対象のFXブローカーは、市場全体の出来高の77%を占め、アクティブトレーダー全体の41%と取引を行っていたとのことである。

レポートによると、FXのレバレッジ取引を行うアクティブトレーダーの98%は個人投資家であり、出来高の99%以上をスポット取引が占めたという。また調査対象となるブローカー各社において、顧客の60%超がトレーディング損失を抱え、中には100万ドルを超える損失が生じた投資家もいる模様だ。加えて、全てのFXレバレッジ取引は店頭(OTC)取引である他、オプションや先物といった、より複雑なFX商品の出来高は非常に少なかったとのことである。

調査結果に関し、SFCのCEOであるAshley Alder氏は、FXのレバレッジ取引は証拠金取引であり、且つ複雑であるため、全ての投資家に適したものではないという。経験豊富な投資家でさえ、ボラティリティが拡大する局面においては甚大な損失を被り得るとのことだ。またFXブローカー各社は、顧客が商品の性質やリスクを適切に理解できるよう努めると共に、潜在的な損失を負担できる十分な財務余力を持つことを求めている。トレーダーも資金管理を徹底した上で、レバレッジを活用する必要があるといえそうだ。

release date 2020.04.13

出典元:

ニュースコメント

高ボラティリティ時のリスク管理などに寄与する海外FXブローカーに注目

SFCの調査は2018年時であることから、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受け、市場のボラティリティが大きく拡大している足元では個人投資家の取引状況が気になるところだ。他方で、多くの金融サービスプロバイダーがトレーダーの投資意思決定やリスク管理などに寄与するソリューションの開発を強化している。例えば、ETX CapitalがPelicanと提携し、自社のプラットフォーム上でソーシャルトレーディングサービスの提供を開始した。投資初心者にとってはボラティリティが拡大している局面において、投資経験豊富なトレーダーの投資戦略を取り入れることは有効な戦略の一つになり得るであろう。また、BrokereeがMT5対応のリスク管理ツールをリリースしたほか、OANDAがGFMを買収し、リスク管理ソリューションの強化を図っている。新型コロナウイルス動向を巡り、今後もボラティリティが高まる可能性があることから、効率的な投資行動やリスク管理に寄与するサービスを提供する海外FXブローカーに注目したい。


Date

作成日

2020.04.13

Update

最終更新

2022.01.13

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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