Select Language

Cambrial Capital、新型コロナウイルスの影響で事業縮小

Cambrial Capital、新型コロナウイルスの影響で事業縮小

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
Cambrial Capital、新型コロナウイルスの影響で事業縮小

update 2021.08.31 15:32

ビットコイン価格の暴落でマージンコールが発生

仮想通貨ファンド会社のCambrial Capitalが、新型コロナウイルスの影響を受けて事業を縮小することが明らかになった。[1]

先月12日、仮想通貨市場ではビットコイン価格が40%以上暴落したことが観測されている。この出来事は通称ブラック・サーズデーと呼ばれ、多くの仮想通貨関連企業が被害を被ったという。現在、Cambrial Capitalは600万ドルから1,000万ドル規模のファンドを運用しているが、同社も例外なく被害を受け、このブラックスワン(予期できない強い衝撃をもたらす事象)によってマージンコールが発生しているようだ。Cambrial CapitalのCIO(Chief Investment Officer)であるDavid Fauchier氏は、同社は規制に従い対応を行なっており、その業務に追われているとの内情を明かした。

2018年に英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority, FCA)の規制下で設立されたCambrial Capitalは、Fauchier氏の他、共同経営者のHa Duong氏やリスクマネージャーのEdward Nelson氏、開発者のAlex Obadia氏を中心に、ファンド・オブ・ファンズ(Fund of Funds, FOF)と呼ばれる形態の商品を運用している。ファンド・オブ・ファンズはプールされた資金を様々な戦略に採用するファンドへ分散投資を行う手法であり、具体的にCambrial Capitalは裁定取引やマーケットメイキング、店頭取引、ミーン・リバージョンなどの戦略を用いていたようだ。これら戦略の多様性から、ファンド・オブ・ファンズはマーケットニュートラルな投資だと考えられているが、そもそも仮想通貨自体が高リスクな資産クラスのため、Cambrial Capitalなどの仮想通貨ファンドが安全だとは言い難い。

実際に仮想通貨ヘッジファンドのAdaptive Capitalは、ブラック・サーズデーの1週間後にファンドを廃止し、残りの資金を投資家に償還することを決定している。しかしながら仮想通貨ファンド会社であるYRD CapitalのYuval Reisman氏は、ほとんどの投資家がアルゴリズムトレードを行う上で必要なツールへアクセスできない現状を指摘し、仮想通貨投資が有効であるとの見解を示した。世界ではMASが仮想通貨取引所向けの救済措置実施を決定するなど、新型コロナウイルスの影響で停滞が予想される仮想通貨市場を後押しする動きが強まっているが、投資家はどのような反応を示すのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.04.10

出典元:

ニュースコメント

寄付による社会貢献を行う仮想通貨関連企業

新型コロナウイルスの感染拡大で医療崩壊に対する懸念が高まる中、仮想通貨業界では大手企業を中心に、病院などの医療機関への寄付による社会貢献が活発になり始めている。例えば大手取引所のバイナンスは慈善団体を通じて寄付を実施することを約束しており、既に数十万点の防護服やマスク、その他医療物資を提供しているようだ。また新型コロナウイルス研究のために、ブロックチェーン関連企業のBitfuryはコンピュータリソースを寄付し、米国のワシントン大学が主導するFolding@homeプロジェクトのワクチン開発に向けた取り組みをサポートしているという。これまでの仮想通貨業界は詐欺やハッキングなどのマイナスイメージと結びついており、大衆に敬遠されがちだったが、この仮想通貨関連による社会貢献活動が人々の認識を変える可能性があると言えるだろう。


Date

作成日

2020.04.10

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

またコピトレ詐欺か?WeekendFXにAmazingTick型の詐欺疑惑

WeekendFXのコピートレードに参加したユーザーが、「出金できなくなった」と次々に声を上げ始めています。AmazingTickの詐欺事例との類似点も多く、同じ手口のコピトレ詐欺なのではないかという疑惑が持ち上がっています。
update2025.06.23 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

初めてのバックテストでも安心!MT5ストラテジーテスターの使い方ガイド

MT5のストラテジーテスターでは、バックテストによりEAのパフォーマンスを確認できます。バックテストの開始手順や注意点を解説します。
update2025.06.17 19:00

Exnessの出金遅延はなぜ起きた?オンラインカジノ規制の影響とは

海外FX業者のExnessでは、国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

【速報】イラン・イスラエル停戦報道でビットコイン反発、一時10万6,000ドル突破

2025年6月23日、トランプ大統領がイラン・イスラエル間の停戦を自身のSNSで発表しました。これにより中東での地政学リスクが後退し、ビットコイン(BTC)の価格は一時10万6,000ドルまで急反発しました。
update2025.06.24 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

【スリトレ堂安氏の約3倍】本田圭佑×Titan FX、SNSフォロワー数379万の影響力は?

海外FX業者のTitan FXがサッカー選手の本田圭佑氏をグローバルアンバサダーに起用したことを発表しました。なぜTitan FXは「本田圭佑」を選んだのか、SNSの反応や業界の過去事例からその影響力を読み解きます。
update2025.06.09 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル