Select Language

仮想通貨ステラ、供給量の半分以上をバーン

仮想通貨ステラ、供給量の半分以上をバーン

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
仮想通貨ステラ、供給量の半分以上をバーン

update 2021.08.31 15:29

流通量の減少に伴い価格が14%上昇

人気仮想通貨のステラ(Stellar)を開発するStellar Development Foundation【以下、ステラ財団と称す】が、同仮想通貨における供給量の半分以上となる550億通貨をバーン(焼却処理)したことが明らかになった。[1]

これまでステラは既に1,050億通貨が発行されており、その内200億通貨が流通していたが、今回のバーンでその総供給量は500億通貨まで減少したという。このバーンの実施に関してステラ財団は、10年単位でどの程度の供給が必要かを考慮し、調整すべきだとの決断を下したと説明している。ステラ財団がバーンを行なったことはステラを保有する投資家を中心に歓迎されており、その価格は発表後の1時間で14%上昇して0.08ドルにまで到達した。

ステラ財団のCEOであるDenelle Dixon氏は、このバーンに関して次のようにコメントしている。

バーンを行いたくありませんでしたが、そうする必要があったのです。保持していたLumens(ステラ)を使用したいと思っても、それを市場に流通させるのは非常に困難な状況でした。市場がどのように反応するかについては見当もつきませんでしたが、私の見解ではそれはステラのエコシステムに依存すると言えるでしょう。ステラ財団が保有する仮想通貨を適切な量に調整することに関しては、肯定的な反応を多く得ています。

Denelle Dixon, CEO of Stellar - Forbesより引用

現在、ステラ財団は合計300億通貨のステラを保有しており、その内訳は直接的な開発をサポートする資金として120億通貨、エコシステムサポートの名目で20億通貨、投資資金として100億通貨、ユーザー獲得のための資金として60億通貨が計上されている。先月28日、ステラ財団はインフレを防止するためにステラの発行上限数を固定したのに加え、今回、これ以上のバーンを実施しないことを明言した。ステラは日本でも仮想通貨取引所への上場が決定し、注目の仮想通貨となっているだけに、今後もその動向に注目していきたい。

release date 2019.11.05

出典元:

ニュースコメント

価格上昇を誘発するバーンの善し悪し

仮想通貨の計画的なバーンは緩やかな価格上昇を誘発するため、長期保有を目的とする投資家にとっては魅力的な施策だが、運営元による価格操作にも利用できることがリスクだとされている。昨年10月にもステーブルコインのテザーは5億円がバーンされ供給量が激減し、運営元企業の信用不安による価格暴落を無効にする狙いがあったと、仮想通貨コミュニティの批判を一身に受けた。対照的に大手取引所のバイナンスはバイナンスコインのバーン実施を発表することで効率的に投資を集めると同時に、然るべきインセンティブをユーザーに提供することに成功しているようだ。これに続き、韓国の大手取引所であるビッサムも独自トークンの発行を計画するなど、バーンを前提とした取引所の独自仮想通貨は一種のトレンドになっているという。ステラのようなパブリックブロックチェーン上で発行される仮想通貨がバーンされることは稀なケースだと言えるが、この動きが仮想通貨市場にどのような影響を与えるのか、今後もその展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.11.05

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00

Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催

Milton Marketsで期間限定の100%入金分ボーナスキャンペーンが開催されます。当記事では100%入金分ボーナスの概要や、注意点を中心に解説していきましょう。
update2024.11.20 19:30

スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~

この記事では、優先的に押さえておきたいMT4アプリの機能を5つのグループにまとめ、iPhone版とAndroid版での使い方を解説します。「基本操作を手っ取り早く確認したい!」という方はぜひご活用ください。
update2024.11.20 19:00

ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得

2024年11月1日、海外取引所のZoomex(ズーメックス)が、取引大会シリーズ「クリプトバトルZ」を開催しました。ラウンドごとの特典総額は3,480ドル相当です。当記事では、クリプトバトルZの詳細や参加方法、注意点を解説します。
update2024.11.15 20:00

ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は

ゴールドラッシュXMのランディングページで謳われている「1ヵ月で取引資金が2倍に」、「破綻リスクはほぼゼロ」という宣伝文句に違わぬ実力が備えられているのか、フォワードテスト・バックテストを実施して検証しました。
update2024.11.14 20:30

Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与

Titan FXが、2024年11月25日(月)からブラックフライデーキャンペーンを開催します。今回のキャンペーンでは、FX通貨ペア銘柄またはゴールドを1ロット取引するごとに500円のキャッシュバックが付与されます。
update2024.11.14 20:00

XMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小!どのくらい狭くなったか検証

2024年10月25日にXMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小しました。この記事では、BTCUSDとETHUSDのスプレッドの計測結果やほかのFX業者と比較した結果を解説します。
update2024.11.14 19:30

Milton Marketsが11月の1万円FXチャレンジとXリポストキャンペーンを開催!

Milton Marketsで、11月の1万円チャレンジが開催されます。この記事では、開催期間や上位入賞の条件、これまでの1万円チャレンジと変わった点などを解説します。
update2024.11.14 19:00

XMTradingがお歳暮プロモを開催!100%入金ボーナスを付与

海外FX業者のXMTradingが2024年10月15日から11月15日までお歳暮プロモを開催することを発表しました。キャンペーン期間中に対象口座へ入金すると、100%の入金ボーナスが付与されます。新規・既存ユーザーの両方が対象です。
update2024.11.12 19:30

Zoomexがあったか冬支度応援キャンペーンを開催!総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券がもらえる

Zoomex(ズーメックス)が、あったか冬支度応援キャンペーンを開催しました。各種条件をクリアすると、総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券を獲得できます。キャンペーン開催期間は、2024年11月19日〜11月25日までです。
update2024.11.07 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル