Select Language

Plus500、良好な2019年第3四半期決算を発表

Plus500、良好な2019年第3四半期決算を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.06.23 16:54
Plus500、良好な2019年第3四半期決算を発表

update 2022.06.23 16:54

主要な業績項目及び新規顧客獲得が堅調推移

英国・ロンドンを拠点とするFX・CFDブローカーであるPlus500UK Ltd(本社:78 Cornhill, London EC3V 3QQ[1])【以下、Plus500と称す】は10月29日、2019年第3四半期の業績を発表した。[2]

Plus500の2019年第3四半期売上高は1億1,060万ドルと、2018年第3四半期の1億10万ドルと比較して10%増となった。米中貿易摩擦やブレグジットなどの地政学リスクの高まりを受け、顧客の取引活動が活発化したことが売上高の拡大に寄与した模様だ。また、アクティブ顧客数は110,939人と、2018年第3四半期から9%増加し、新規顧客数も前年同期比18%拡大する堅調な決算内容となった。

更に、顧客1人当たりの平均売上高(ARPU)は前期比15%増、前年同期比2%増となった一方で、新規顧客の獲得費用(AUAC)は前年同期比42%の減少に成功した。2018年第3四半期は、欧州証券市場監督局(European Securities and Markets Authority, ESMA)が新たな規制策を導入した影響を9月の1か月間しか受けていないものの、Plus500は2019年第3四半期に売上高、EBITDA(Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortization、利払い前・税引き前・減価償却前利益)、顧客獲得など主要な業績項目において、前年同期からの拡大を成し遂げた。なお、Plus500の2019年第2四半期売上高も、前期比74%急増しており、2四半期連続で良好な結果に終わったことになる。

2019年第3四半期決算の発表に際し、Plus500のCEOであるAsaf Elimelech氏は以下のようにコメントしている。

主要な業績項目及び新規顧客獲得は堅調を維持しております。我々は、新たな投資機会を探るお客様に対象を絞ったマーケティング投資を行うことで、競合他社を上回る顧客獲得実績を上げ続け、新たに獲得したお客様が更なる収益を生み出すと確信しております。全てのFX・CFDブローカーと同様に、我が社の業績も、お客様に十分な投資機会をもたらすか否か、金融市場環境の影響を受けますが、第2四半期と第3四半期で業績を改善させたことで、通期業績も市場予想通りに推移すると自信を持っております。

Asaf Elimelech, CEO of Plus500 - UK Investorより引用

2019年第3四半期決算の発表を受け、Plus500の株価は一時8.45%急騰する場面が見られた。また、Plus500は自社株買いを続けており、充実した株主還元策を継続させている。第2四半期に続き、第3四半期においても、積極的なマーケティング戦略が功を奏している模様であり、2019年通期業績も良好な決算になると期待が持てそうだ。

release date 2019.10.30

出典元:

ニュースコメント

明暗分かれる海外FXブローカーの業績動向

2018年8月にESMAがCFDのレバレッジ制限やバイナリーオプション取引の禁止など、新たな規制策を導入してから1年ほどが経過した。その間海外FXブローカー各社は、引き続きハイレバレッジサービスの提供を可能とするプロフェッショナル顧客層向けサービスの強化や、商品ラインナップの拡充、取引機能の改善などを通じて、新規制策に対応した経営体制の構築を模索してきた。投資家もハイレバレッジ取引を望み、オフショア市場へシフトする動きが見られている。海外FXブローカー各社の2019年第3四半期決算は、こうした新規制への対応の良し悪しが色濃く出る内容となっている。今回、良好な決算を発表したPlus500は、スペインの強豪サッカークラブであるアトレティコ・マドリードや、オーストラリアの人気ラグビーチームであるブランビーズとの提携などを通じたマーケティング戦略が奏功している模様だ。一方で、米国最大のFXブローカーであるForex.comを運営するGAINの2019年度第3四半期の業績は、純営業収益が前年同期比30%減と、依然として業績の低迷から抜け出せていない状況である。今後も、続々と海外FXブローカーによる決算発表が予定されているが、規制に対応した経営を実践できたか否か、公表される業績で明暗がはっきりと示されそうだ。


Date

作成日

2019.10.30

Update

最終更新

2022.06.23

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル