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Plus500、2019年第2四半期売上高は前期比74%増

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update 2022.06.23 17:10
Plus500、2019年第2四半期売上高は前期比74%増

update 2022.06.23 17:10

積極的なマーケティング投資が奏功

英国・ロンドンを拠点とするFX・CFDブローカーであるPlus500UK Ltd(本社:78 Cornhill, London EC3V 3QQ[1])【以下、Plus500と称す】は2日、2019年第2四半期業績を発表した。[2]

Plus500の2019年第2四半期売上高は約9,400万ドルとなり、第1四半期の5,390万ドルから74.4%大幅増加する良好な結果に終わった。ただし、Plus500の企業業績を前期と比較する際には、欧州証券市場監督局(European Securities and Markets Authority, ESMA)の新規政策の導入やボラティリティの低下、仮想通貨市場の大幅下落などの影響を受け、第1四半期の売上高が5分の1に減少していたことを考慮する必要がある。更に第1四半期には、同社が公表した2019年売上高・利益見通しが市場予想を下回ったことを投資家に嫌気され、Plus500株価が30%急落する場面も見られるなど、企業業績と市場環境の両面において非常に厳しい状況であったことから、第1四半期に大きく落ち込んだ業績が第2四半期に回復しつつあると捉えることができるであろう。

第2四半期のその他の指標に関しては、スプレッドやオーバーナイト金利の支払いが約9,300万ドルと第1四半期の8,200万ドルから13.4%増加した。また2019年上半期の売上高の内、約48%はEEA(European Economic Area、欧州経済地域)以外から、そして23%ほどをEEAのプロフェッショナル顧客層から稼ぎ出しているとのことだ。競合企業がマーケティング費用を削減する兆しが見られる中、Plus500は積極的なマーケティング投資を継続させていることが、新規顧客の拡大と顧客獲得費用の低下に繋がっているとコメントしている。なお、同社は2019年8月に上半期決算を公表する見通しである。加えて、Plus500は顧客サポートにWhatsAppを活用することが明らかになっており、充実した顧客サービス体制を構築し顧客獲得・維持率を向上させることで、今後も安定した業績拡大が続くことを期待したい。

release date 2019.07.03

出典元:

ニュースコメント

Plus500の積極的なマーケティング戦略

英国に拠点を置く海外FX・CFDブローカーのPlus500は、2008年の設立以降、FCAを含む5つの規制当局より許認可を受け、50カ国を超える国々でのサービスを展開している。中でも、特に登録審査の厳しい英国FCAの金融ライセンスの保有は、ブローカーとしての信用と経営規模の大きさを測る尺度として、一定の信頼を得ていると言えるだろう。さらに同社は、積極的なマーケティング戦略により、スペインのマドリードを本拠地とするサッカークラブチームであるアトレティコ・マドリードならびにオーストラリアのキャンベラを本拠地とするラグビーチームであるブランビーズとスポンサー契約を締結しており、コーポレートブランドの向上に取り組んでいる。最近では、2018年にGoogleが23億件の広告掲載を差し止めし、一部の仮想通貨やFX取引に関連する事業者の広告がオンライン上で表示されなくなるなど、マーケティング戦略の大部分をオンライン広告に依存する事業者に影響が出たことは記憶に新しく、ブローカー各社ではスポーツ団体とのスポンサー契約に代表される、オンライン広告に依存しないマーケティング戦略の導入に注目が集まっているようだ。各ブローカーが打ち出すマーケティング戦略に注目していきたい。


Date

作成日

2019.07.03

Update

最終更新

2022.06.23

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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