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豪州ブローカー、ASICの規制動向を注視する

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update 2022.01.26 12:59
豪州ブローカー、ASICの規制動向を注視する

update 2022.01.26 12:59

遅くとも8月に一時的金融商品取引禁止措置を講じる模様

オーストラリア証券投資委員会(Australian Securities and Investments Commission)【以下、ASICと称す】による規制強化策の導入が見込まれる中、同国のトップ20のブローカーは、自社の海外顧客獲得戦略に多大な影響を与える当局の規制動向を注視している状況だ。[1]

オーストラリアを拠点とするブローカー20社を対象としたある調査によると、回答が得られた10社の内、大多数が従来通りEU地域の顧客サービスを提供する意向である一方、中国人顧客向けサービスに関しては明確な回答が得られなかったようである。ただし、IC Marketsが豪国外の顧客向けサービス方針を転換し、全ての海外顧客にサービスを提供する意向を示したように、規制強化の影響を受けないオフショア市場に顧客口座を移管するブローカーも出てきている。

向こう数週間の内に、ASICが一時的な金融商品取引禁止措置を講じる可能性がある中、新規の海外顧客向けサービスを行わない決断を下したブローカーは3社に留まる一方で、残りの7社は海外顧客の獲得を継続させる意向を示した。大多数の市場関係者は、ASICの一時的規制策によってバイナリーオプションの禁止とCFD取引の制限が行われると見込んでいるが、有力ブローカーのシニアエグゼクティブはCFD取引も禁止される可能性があると見ており、引き続き当局の規制動向を注視する状況が続きそうだ。ASICは個人投資家が損失を被る恐れのある商品を規制する方針を明確に示しており、現在FX・CFD業界関係者との協議を重ねると共に、ブローカーや投資家からのフィードバックを求めている。早ければ8月に一時的規制策を導入する見通しであることから、近いうちに今回、回答を避けた10社を含め、ブローカー各社がASICの規制策の詳細を考慮した上で、自社の海外顧客獲得戦略を明確にすると想定できるであろう。

release date 2019.07.03

出典元:

ニュースコメント

展望が見えない中国市場開拓

ASICは、オーストラリアを拠点とする多くのブローカーが海外顧客に大きく依存する収益体制である点に懸念を示し、ライセンス下にあるブローカー各社の適正化を推し進めている。中でも大きな比率を占める中国人顧客向けサービスについては、中国当局の規制に足並みを揃える形でサービス停止を強く要請しているようだ。ASICによる一時的規制策の施行日が迫る中、豪国内のブローカー各社による対応策が徐々に公表され始めているものの、ACY Securitiesが中国人顧客口座を閉鎖するなどのニュースが目立ち、中国市場に対する展望は明るいものとは言えないようである。米中貿易摩擦による国内通貨準備のため中国当局からFX業界全体に圧力がかけられていると見られ、貿易問題の長期化に伴ってブローカー各社の対応も未だに先行きが不透明な状態だ。規制策が導入される8月に向けて各社どのような対応をするのか、収益基盤であった中国市場にはどのようなアプローチがされるのかにも注目していきたい。


Date

作成日

2019.07.03

Update

最終更新

2022.01.26

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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