Select Language

ACY Securities、中国人顧客口座を閉鎖

ACY Securities、中国人顧客口座を閉鎖

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.06.06 16:17
ACY Securities、中国人顧客口座を閉鎖

update 2022.06.06 16:17

中国・豪州当局の規制強化に対応した事業再構築の必要性

オーストラリア・シドニーを拠点とする海外FXブローカーACY Securities(本社:804/12 Help ST Chatswood Sydney Australia 2067[1])が、中国人顧客向けサービスを停止したことが明らかになった。

ACY Securitiesは顧客向けに、オーストラリアの金融サービスライセンス義務を遵守すべく、グレーター・チャイナ(中国、香港、台湾)地域の顧客に対するサービス提供を停止する旨の通知を行った。そのため中国人顧客は6月28日までにポジションを決済する必要があり、未決済ポジションに関しては翌日29日の終値で強制的に決済され、30日までに口座は閉鎖されるとのことだ。ACY Securitiesは、中国当局による規制強化により、同国でのビジネス展開は非常に難しくなっているとコメントしている。

オーストラリア証券投資委員会(Australian Securities and Investment Commission)【以下、ASICと称す】は、規制下にあるブローカーによる中国人向けサービス動向を把握すべく中国当局との協議を重ねた後、グレーター・チャイナ地域の顧客へのサービスを停止するようブローカー各社に強く要請している状況だ。またASICは全ブローカーに取引データの提出を要請した際、6月末を期限として中国人顧客に対するサービスに関する情報提供も求めており、海外顧客に依存するブローカーを規制する可能性が強まっている。複数の企業がASICの規制強化の対応を不服として法廷の場で争う意向を示している一方で、当局の決断を深刻に受け止め、IFGMが海外顧客口座を閉鎖した他、Vantageも豪国外顧客へのサービスを停止するなど、中国人顧客向けサービスを停止するブローカーも出始めている。

また6月3日には、MultiBank GroupがAETOSの中国事業の買収及び顧客を引き継ぐことが明らかになっており、中国とオーストラリア当局の動向がブローカーのグローバル経営戦略に多大な影響を与えていることがうかがえる。両国の監督当局が規制強化の手を緩めるとは想定しづらい状況であり、オーストラリアを拠点とするブローカー各社はグローバル戦略を機動的に見直す必要がありそうだ。

release date 2019.06.07

出典元:

ニュースコメント

中国国内で外資ブローカーに対する取り締まりが加速

ASICの働きかけのもと、オーストラリアでの中国人顧客向けサービスが相次いで停止している傍ら、中国国内でも近年、ブローカーレッジ業界への取締りに対する取り組みが進み、外国資本のブローカー企業が中国国内でサービスを展開していくことが困難となっている模様だ。米国と中国との貿易交渉が国内通貨と外貨準備に対する圧力を強めていることから、中国では国内からの通貨の流出を防ぐために動き出しており、FXブローカーに至っては、その影響を顕著に受けているといえよう。中国の個人及び企業は、国内外で行った外国為替取引を政府に申告する義務を負い、自身のFX口座から年間最大15,400ドルの引き出しまでが可能で、FX取引においては年間最大50,000ドルまでと制限されているとのことだ。一方オーストラリアで活動するブローカーは、今までのASICの要求に応えるよう調整を図ってきたものの、中国当局が業界自体に圧力をかけていることから、中国人顧客へのサービスが相次いで停止している状況がうかがえる。企業にとって政府の圧力に屈するか、業界を去るかの二択が迫られる厳しい環境が取り巻いている中、業界がどのような方向へ進んでいくのか見守っていきたい。


Date

作成日

2019.06.07

Update

最終更新

2022.06.06

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

海外FX業者のXアカウントが凍結?金融庁による働きかけの可能性も

複数の海外FX業者の公式Xアカウントが凍結されました。凍結されたのは日本向けのアカウントで、同じブローカーの英語アカウントは現在も閲覧できる状態です。海外FX業者の公式Xアカウントが凍結された背景を解説します。
update2025.04.01 19:30

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

MTF-MAでトレードのレベルを上げる。MT4/MT5で使えるインディケータを比較

MTF分析は複数の時間足を組み合わせて相場全体を把握する手法です。MTF分析を使いこなすことでエントリーの方向やタイミングを掴みやすくなります。本記事ではMTF分析を簡単にするインディケータや、エントリー精度を上げる方法を解説します。
update2025.01.21 19:15

FXONのスプレッドは狭い?他社との比較で分かった意外な結果

Myforex編集部でFXONのスプレッドについて調査した結果、特にビットコインのスプレッドが他社と比べても安定して低い水準であることが分かりました。またEUR/USDやGBP/USDなどのドルストレート銘柄のスプレッドも優秀な水準でした。
update2025.03.28 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル