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Zaif、ネムのカタパルト移行に伴う対応を発表

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update 2021.08.31 15:29
Zaif、ネムのカタパルト移行に伴う対応を発表

update 2021.08.31 15:29

保有量に合わせてカタパルトトークンを付与する方針

日本の仮想通貨取引所であるZaifは、仮想通貨ネム(NEM)の大型アップデートであるカタパルトへの対応として、同仮想通貨の保有量に合わせ新しく発行されるカタパルトトークン(Catapult Token)を受け取る権利を付与することを発表した。[1]

先日、ネムはカタパルト移行に関する詳細を公開し、FAQページを開設することで旧仮想通貨の取り扱いや取引所の対応など、アップデートに伴うユーザーの疑問に回答している。その中で、ネムは2020年第1四半期までにアップデートを実施することを明らかにしたが、今の所、旧仮想通貨およびブロックチェーンを廃止する予定はないと公表している。Zスケジュールの詳細は別にして、Zaifはカタパルトトークンを配布することを明示したものの、その対応や上場の判断は各取引所や関連事業者に委ねられているという。

このZaifによる発表の直後、主要な仮想通貨市場となっている日本の取引所がカタパルト移行への対応を示した安堵感からか、ネム価格は前日比で約13%の高騰を見せた。この動きが2017年以降の長期的な下降トレンドに歯止めをかけるとの期待が高まっているが、現在、ネム価格は1通貨あたり4.67円付近を安定的に推移している状況だ。

カタパルトが実装されれば、ネムのシステムはより効率的で機能的なものとなり、独自スマートコントラクトによる柔軟な取引スキームの構築や強固なセキュリティ、トランザクションの高速化などが実現可能となる。開発を手がけるネム財団は大規模なリストラを計画し、カタパルトの実装に注力する姿勢を見せているが、システム全体の移行に伴うリスクが懸念されている。この試みが成功した場合、ネムはより実用的なプラットフォームとして生まれ変わるだけに、今後も同仮想通貨の動向に注目していきたい。

release date 2019.10.18

出典元:

ニュースコメント

アルトコインの動きが活発になる

現在、ビットコイン(Bitcoin)価格が8,000ドル付近で停滞する中、個別の要因で複数のアルトコインに需要が集中し、それらの仮想通貨が主要通貨を退けて高騰率ランキングの上位を占めている。今月17日の仮想通貨市場ではビットコインおよびイーサリアム(Ethereum)価格が小幅な下落を記録したが、モネロ(Monero)が約7%、ドージコイン(Doji Coin)が約6%の上昇を見せている状況だ。また、最近ではXRP価格が上昇に転じ高値を記録するなど、ビットコインの動向とは無関係に、長期的なトレンドを形成しようとする仮想通貨も現れ始めているようだ。仮想通貨市場全体がビットコイン価格の変動に左右される傾向にあることは間違いないが、個々の仮想通貨プロジェクトの独自性が増しているのも事実だと言えるだろう。ネムはまさにその代表的な仮想通貨だと考えられるが、その価格はどのように推移するのか、今後も仮想通貨市場の展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.10.18

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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