Select Language

Cobalt、ポストトレードインフラをドイツ銀行、XTM Markets、サクソバンクが採用

Cobalt、ポストトレードインフラをドイツ銀行、XTM Markets、サクソバンクが採用

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.05.20 17:34
Cobalt、ポストトレードインフラをドイツ銀行、XTM Markets、サクソバンクが採用

update 2022.05.20 17:34

ポストトレード業務の効率性向上と費用削減に寄与

FXポストトレードインフラ及び関連ソリューションを提供するCobalt(本社:Unity, Longbow House 20 Chiswell Street London, EC1Y4TW[1])は、ドイツ銀行、XTX Markets、サクソバンクの3社がCobaltのFXポストトレードインフラを採用した初めての顧客となったことを発表した。

Cobaltのサービスは、全ての取引を信頼性の高い単一の記録プラットフォームに集約することで、ポストトレードプロセシングの効率性を劇的に向上させると共に関連費用を50%ほど削減させるという。クレジット管理や決済ファイナリティ(決済が無条件且つ取消不能となり、最終的に完了した状態)などのミドルオフィス及びバックオフィス関連ソリューションを提供する同社にとって、同プラットフォームは企業経営の根幹を成す主力商品とのことだ。そしてCobaltの自動化されたポストトレードソリューションは、全ての取引手法に対応していることに加え、同社もしくはサードパーティーが提供するFX取引に関する情報を単一且つ不変のデータセットに変換することで、リコンシリエーション(取引照合)から費用に至るポストトレード関連の多岐に亘るリソースの削減を図ることが期待できるという。

Cobaltが開発した製品が初採用されたことに際し、ドイツ銀行のグローバルFX部門共同ヘッドを務めるRussell LaScala氏、同銀行のFXプライムブローキング部門グローバルヘッドであるDave Reid氏、XTM MarketsのCOOであるMike Irwin氏、CobaltのCEOであるDarren Coote氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

今日、少額取引が増加する中で各銀行が直面する2つの大きなビジネス課題は、リスク管理とビジネス規模の拡大を図ることであります。Cobaltの単一プラットフォームを活用することで、我々はレガシーシステム(旧型のシステム)を利用したオペレーショナルリスクとポストトレードプロセシングコストを削減させることができます。

Russell LaScala, Co-head of Global FX at Deutsche Bank - Cobaltより引用

Cobaltのネッティングやデータアグリゲーションサービスを活用することで、我々はバイラテラルもしくはトライパーティ形式の取引管理を効率化させると共に、エクスポージャーやトレードプロセシングを削減させることもできるようになります。

Dave Reid, Global Head of FX Prime Broking at Deutsche Bank - Cobaltより引用

日次取引量が1,500億ドルに及ぶ我が社にとっては、効率性の最大化とコスト削減を図る最高水準のテクノロジーを活用することが不可欠となっております。業容拡大を図る我々は、先進的な機能やテクノロジーを提供する中立的且つ独立系のサービスプロバイダーであるCobaltとパートナー契約を締結するに至りました。

Mike Irwin, COO at XTX Markets - Cobaltより引用

膨大なFX少額取引を行う我が社では、バックオフィス関連プロセシングに多額の費用を要していることから、この分野の効率化を図ることができるソリューションを求めておりました。同分野の効率化を実現すると共に取引の透明性の確保やコストの削減に寄与するCobaltを導入することを喜ばしく思っております。

Henrik Villberg, Global Head of Trading & Market Access, at Saxo Bank - Cobaltより引用

20年間以上に亘りFX業界を変革してきている伝統的な金融機関や新興の電子マーケットメイカー、そして先進的なテクノロジーを活用する銀行といった異なるタイプのFX関連業者に我が社のソリューションを採用して頂いたことにより、FX関連のポストトレード分野において、統一型のポストトレードインフラが主流になると考えられるでしょう。

Darren Coote, CEO of Cobalt - Cobaltより引用

規制に遵守した効率的なポストトレード関連ソリューションが求められる中、Cobaltにとってはドイツ銀行やサクソバンクといったFX業界でも有数の金融機関へのサービス導入が決まったことで、今後認知度向上を通じた更なる採用先の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.09.24

出典元:

ニュースコメント

需要が拡大するポストトレード関連ビジネス

FCAを始め世界各国の当局が規制を強化するなか、それぞれの市場に対応した規制を遵守したうえで、取引内容の通知や資金決済、レポーティングの作成などを効率的に行うポストトレード関連サービスへの需要が拡大している。足元ではGold-iがSteelEyeと提携しており、ItivitiはBlaze Portfolioと提携し、ポストトレード業務の合理化や取引費用分析サービスなどを提供しているほか、ブロードリッジがFinancial Database Servicesを買収し、支払い管理やコンプライアンス分野で革新的なサービスの提供を試みており、ポストトレード関連ソリューションの強化を図っている状況だ。そのような市場環境下において、今回、FX関連のポストトレードソリューションを提供するCobaltは初めて大手金融機関を含む複数社への採用が決まった。同社のサービスは完全自動化されており、複数のカウンターパーティーと統一した取引記録を行うことで、リコンシリエーションや決済リスクなどの低減を期待できるところに特色を持つ。また、CobaltはFXWeekのe-FXアワード2018でベストポストトレードサービスプロバイダー賞を獲得しており、勢いに乗る同社の今後のサービス展開に注目したい。


Date

作成日

2019.09.24

Update

最終更新

2022.05.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル