Select Language

Itiviti、Blaze Portfolioと提携

Itiviti、Blaze Portfolioと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:30
Itiviti、Blaze Portfolioと提携

update 2021.08.31 15:30

NYFIXや取引費用分析など多岐に亘るサービスを提供

スウェーデン・ストックホルムを拠点とするフィンテック企業であるItiviti Group AB(本社:Kungsgatan 36, 5th floor, P.O. Box 7742 Stockholom SE-103 95 Sweden[1])【以下、Itivitiと称す】は8月20日、米国・イリノイ州シカゴを拠点とする金融サービスプロバイダーであるBlaze Portfolio(本社:4256 N. Ravenswood Ave #201 Chicago IL 60640 [2])とパートナーシップ契約を締結したことを発表した。[2]

Itivitiの基幹商品であるNYFIX取引プラットフォームは、割安な価格でほぼ全ての注文管理システム(Order Management System, OMS)に容易に接続することができ、多くのベンダーに利用されているツールである。NYFIXを活用することで、取引のモニタリングやFIXプロトコル辞書、ポストトレードサービスなど多岐に亘るソリューションを提供している。一方のBlaze Portfolioは、ポートフォリオのリバランスやリアルタイムの注文管理サービス関連のテクノロジーに強みを持ち、主にバイサイド向けのサービスを提供している。今回の提携をきっかけとして、Blaze Portfolioの顧客は、Itivitiが誇るFIXコネクティビティネットワークにアクセスすることができるようになるほか、取引確認などのポストトレード業務を合理化させるNYFIXマッチングシステム、取引費用分析(Transaction Cost Analysis)【以下、TCAと称す】、モニタリング、執行関連のレポーティングサービスも利用することが可能になるという。

今回の提携に際し、Itivitiアメリカの社長を務めるLael Wakefield氏とBlaze PortfolioのCEOであるBryson Pouw氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我々はNYFIXのパートナーを拡大できることを喜ばしく思っております。NYFIXを活用することで、取引のモニタリングやTCAサービス、取引後業務の合理化といったバラエティに富む付加価値の高いソリューションを利用することができるようになります。

Lael Wakefield, President of the Americas, Itivitin - PR Newswireより引用

我々は業界でも最高水準のサービスの提供を目指していることから、高機能が付帯したNYFIXを有するItivitiとの提携は合理的かつ満足のいく選択であります。今回のパートナー契約の締結により、お客様に対しオプション取引を含む多岐に亘るサービスを提供できるようになると共に、600社のブローカーにアクセスすることにより、コネクティビティサービス機能を向上させることも可能になります。

Bryson Pouw, CEO at Blaze Portfolio - PR Newswireより引用

なお、ADSSがTradesocioと提携した他、CFIがFXCubicと提携するなど、フィンテック企業とのパートナーシップ契約を通じて、競合他社との差別化を図るべく、より付加価値の高いソリューションの提供を試みるケースが増加してきている。今回、Itivitiにとっては、Blaze Portfolioに対し、NYFIXを含む多岐に亘るサービスを提供することで、更なる顧客利用の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.08.21

出典元:

ニュースコメント

30年以上の業界経験を誇る有力フィンテック企業Itiviti

Itivitiの前身であるOrc Softwareは1987年に創業し、スウェーデンのデリバティブ取引所にてマーケットメイキング業務に携わると共に、プライシングや取引リスク管理関連のソフトウェアの開発を手掛けてきた。その後、FIXをベースとしたシステム統合サービスを提供するUllinkや、FIXプロトコルプラットフォームを開発するCameron Systems、NYFIXなどを次々と買収し、現在ではマルチアセットクラスのコネクティビティやトレーディング、コンプライアンス関連のソリューションを提供している。Itivitiの付加価値の高いサービスは世界50か国超の2,000社にも及ぶ顧客から利用されているとのことだ。特に、第二次金融商品市場指令(MiFIDⅡ)のもと、欧州でサービス展開する全ての金融機関は、ポストトレード情報の開示が求められている中、Itivitiが誇るNYFIXを活用した取引後業務の合理化ソリューションに対しても需要が高まっていると推察できる。足元では、Cappitechも新執行分析ツールをリリースしており、各金融機関が規制対応を図るべく、ポストトレードやレポーティングサービス市場が大きく拡大していると予想される。また、Itivitiは様々な高付加価値機能を有する企業を買収したことにより、NYFIX及びNYFIXマッチング、TCA、レポーティングなど多岐に亘るサービスを包括的に提供できることから、今後も効率的に規制対応を図る顧客からの需要拡大が期待できそうだ。


Date

作成日

2019.08.21

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Vantage Tradingが入出金額の上限を変更、100万円以上の出金は自動分割

海外FX業者のVantage Tradingが、銀行振込の入出金額の上限を変更しました。今後は銀行振込で一度に出金できる額が100万円に制限されます。本記事では、変更された条件や高額送金時の注意点などを説明します。
update2025.11.11 19:00

Money Charger(マネチャ)情報流出で問われるキャッシュバックサイトの運営体制と安全性

Money Chargerは2025年10月25日、ユーザーの個人情報が外部に流出したことを公表しました。キャッシュバックサイトはうまく活用すれば取引コストを抑えられる一方で、個人情報を扱う性質上、安全管理体制が極めて重要です。本記事では、安全性や透明性の観点から主要なキャッシュバックサイトを比較します。
update2025.11.17 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Bybitが日本ユーザーの新規登録を停止!日本撤退で海外FXユーザーにも影響大か?

Bybitが2025年10月31日をもって日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。既存ユーザーは継続利用できるものの、締め出しも時間の問題と予想する声も少なくありません。本記事では、Bybitの発表内容や海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.11.06 19:00

FXGT破綻の噂がSNSで再浮上、CEOは「完全なデマ」と否定

海外FX業者のFXGT(エフエックスジーティー)が「経営破綻の危機にある」との噂が一部で広がっています。噂が流れているのは主にX(旧Twitter)で、FXGT公式はこれを否定しています。当サイトではFXGTにこれらの噂について、事実確認を行いました。
update2025.11.04 19:30

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル