Select Language

ADSS、Tradesocioと提携

ADSS、Tradesocioと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.07.04 14:06
ADSS、Tradesocioと提携

update 2022.07.04 14:06

取引執行機能の向上を模索

アラブ首長国連邦の大手ブローカーであるADS Securities(本社:8th Floor, CI Tower, Corniche Road, P.O. Box 93894, Abu Dhabi, United Arab Emirates[1])【以下、ADSSと称す】は、有力なリクイディティプロバイダー(流動性供給業者)の一つになるべく、シンガポールを拠点とするフィンテック企業であるTradesocio(本社:38-01, Suntec Tower Three, 8 Temasek Boulevard, Singapore 038988[2])と提携したことを発表した。

今回の提携により、ADSSはTradesocioが誇るマーケットプレイスを通じて、取引執行能力の向上を図ることができるとのことだ。また、Tradesocioの優れたテクノロジーを活用する金融機関は、FIX APIと自社の全体インフラを接続することにより、ADSSの豊富な流動性供給サービスにアクセスすることが可能になるという。

両社の提携に際し、TradesocioのCEOであるWael Salem氏は以下のようにコメントしている。

ADSSが我が社のマーケットプレイスに加わって下さったことを本当に喜ばしく思っております。ADSSは我々が提供するエコシステム内のリクイディティプロバイダーの選択肢を広げるため、中東・北アフリカ(Middle East and North Africa)【MENAと称す】地域を拠点、もしくはターゲット市場と定める金融サービス業者は、信頼のおける企業から高い流動性を確保できるようになります。

Wael Salem, CEO of Tradesocio - LeapRateより引用

ADSSは、FX業界においてティア1(トップクラス)の銀行からダイレクトに流動性の確保が難しい金融機関を対象に、リクイディティ関連ソリューションを提供するMENA地域最大のFXブローカーだ。同社は英国、香港、UAEを含む世界各国でブローカレッジ業務とウェルスマネジメント業務を展開している。なお、2018年11月にADSSはスポンサーを務めるカーレーサーがF1に昇格したことを発表するなど、ブランディング戦略の強化を図っている。一方でTradesocioは、SMA(Separately Managed Accounts、ラップ口座の一形態)やミラートレード、モバイル取引プラットフォームTS Traderといった投資管理ソリューションや、金融アドバイザリーサービス、ポートフォリオ管理を提供している。今回、高い技術力を誇るTradesocioと提携し、取引環境の改善を図ることで、ADSSにとっては顧客からの利用拡大が期待できそうだ。

release date 2019.08.06

出典元:

ニュースコメント

MENA地域に群雄割拠する金融サービスプロバイダー

足元、MENA地域のなかでも、アラブ諸国でFX市場の拡大が加速している。特にADSSが拠点を構えるUAEは、近年市場・事業拠点として注目されており、グローバルFX市場ハブとして急成長を遂げている状況だ。2019年7月にTradesocioはドバイに新オフィスを開設しており、今回、MENA地域で確固たるプレゼンスを確立しているADSSと手を組むことで、同地域にてスムーズな事業展開を図ろうとする意図がうかがえる。また、HotForexがUAEに新オフィスを開設するなど、ブローカーやフィンテック企業がMENA地域に事業拠点を設けるケースが増加していることは、金融の中心であるドバイを筆頭にMENA地域が今後高い成長を期待できる市場として注目が集まっている証拠といえよう。さらに、2019年10月にはMENA地域最大のForex Expoが開催される予定でもあり、多くのブローカーが新たなビジネス機会の獲得を虎視眈々と狙っている状況だ。今回、ADSSとTradesocioが提携し、取引執行機能の向上を図ることで新たな顧客獲得を試みるが、その他のブローカーもフィンテック企業と協働し、市場を一変させるような画期的なソリューションが生まれることにより、成長市場であるMENA地域におけるブローカーの勢力図に変化がみられるか注目したい。


Date

作成日

2019.08.06

Update

最終更新

2022.07.04

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

仮想通貨INITの将来性は?アプリチェーン統合レイヤー1「Initia」の特徴や評判

仮想通貨INITは、複数のアプリチェーンを統合するレイヤー1ブロックチェーン「Initia」のネイティブトークンです。当記事では、INITの将来性やSNSでの評判、Initiaの特徴などを解説します。
update2025.04.24 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

BybitがMT5から仮想通貨商品を削除!変更点や今後の影響は?

2025年4月18日、大手海外取引所のBybitがMetaTrader 5から仮想通貨商品を削除することを発表しました。今後、BybitでMT5を利用した仮想通貨取引はできなくなります。2025年5月2日までに全ポジションが強制決済されるため、ユーザーは早急な対応が求められます。
update2025.04.23 19:00

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル