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ADSS、Tradesocioと提携

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update 2022.07.04 14:06
ADSS、Tradesocioと提携

update 2022.07.04 14:06

取引執行機能の向上を模索

アラブ首長国連邦の大手ブローカーであるADS Securities(本社:8th Floor, CI Tower, Corniche Road, P.O. Box 93894, Abu Dhabi, United Arab Emirates[1])【以下、ADSSと称す】は、有力なリクイディティプロバイダー(流動性供給業者)の一つになるべく、シンガポールを拠点とするフィンテック企業であるTradesocio(本社:38-01, Suntec Tower Three, 8 Temasek Boulevard, Singapore 038988[2])と提携したことを発表した。

今回の提携により、ADSSはTradesocioが誇るマーケットプレイスを通じて、取引執行能力の向上を図ることができるとのことだ。また、Tradesocioの優れたテクノロジーを活用する金融機関は、FIX APIと自社の全体インフラを接続することにより、ADSSの豊富な流動性供給サービスにアクセスすることが可能になるという。

両社の提携に際し、TradesocioのCEOであるWael Salem氏は以下のようにコメントしている。

ADSSが我が社のマーケットプレイスに加わって下さったことを本当に喜ばしく思っております。ADSSは我々が提供するエコシステム内のリクイディティプロバイダーの選択肢を広げるため、中東・北アフリカ(Middle East and North Africa)【MENAと称す】地域を拠点、もしくはターゲット市場と定める金融サービス業者は、信頼のおける企業から高い流動性を確保できるようになります。

Wael Salem, CEO of Tradesocio - LeapRateより引用

ADSSは、FX業界においてティア1(トップクラス)の銀行からダイレクトに流動性の確保が難しい金融機関を対象に、リクイディティ関連ソリューションを提供するMENA地域最大のFXブローカーだ。同社は英国、香港、UAEを含む世界各国でブローカレッジ業務とウェルスマネジメント業務を展開している。なお、2018年11月にADSSはスポンサーを務めるカーレーサーがF1に昇格したことを発表するなど、ブランディング戦略の強化を図っている。一方でTradesocioは、SMA(Separately Managed Accounts、ラップ口座の一形態)やミラートレード、モバイル取引プラットフォームTS Traderといった投資管理ソリューションや、金融アドバイザリーサービス、ポートフォリオ管理を提供している。今回、高い技術力を誇るTradesocioと提携し、取引環境の改善を図ることで、ADSSにとっては顧客からの利用拡大が期待できそうだ。

release date 2019.08.06

出典元:

ニュースコメント

MENA地域に群雄割拠する金融サービスプロバイダー

足元、MENA地域のなかでも、アラブ諸国でFX市場の拡大が加速している。特にADSSが拠点を構えるUAEは、近年市場・事業拠点として注目されており、グローバルFX市場ハブとして急成長を遂げている状況だ。2019年7月にTradesocioはドバイに新オフィスを開設しており、今回、MENA地域で確固たるプレゼンスを確立しているADSSと手を組むことで、同地域にてスムーズな事業展開を図ろうとする意図がうかがえる。また、HotForexがUAEに新オフィスを開設するなど、ブローカーやフィンテック企業がMENA地域に事業拠点を設けるケースが増加していることは、金融の中心であるドバイを筆頭にMENA地域が今後高い成長を期待できる市場として注目が集まっている証拠といえよう。さらに、2019年10月にはMENA地域最大のForex Expoが開催される予定でもあり、多くのブローカーが新たなビジネス機会の獲得を虎視眈々と狙っている状況だ。今回、ADSSとTradesocioが提携し、取引執行機能の向上を図ることで新たな顧客獲得を試みるが、その他のブローカーもフィンテック企業と協働し、市場を一変させるような画期的なソリューションが生まれることにより、成長市場であるMENA地域におけるブローカーの勢力図に変化がみられるか注目したい。


Date

作成日

2019.08.06

Update

最終更新

2022.07.04

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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