Select Language

Tradesocio、ドバイに新オフィスを開設

Tradesocio、ドバイに新オフィスを開設

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
Tradesocio、ドバイに新オフィスを開設

update 2021.08.31 15:26

年内にロンドンにもビジネス拠点を設ける意向

シンガポールを拠点とするフィンテック企業であるTradesocio(本社:38-01, Suntec Tower Three, 8 Temasek Boulevard, Singapore, 038988[1])のCEOを務めるWael Salem氏は、グローバル本社として新しくアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際金融センター(Dubai International Financial Center, DIFC)に新オフィスを開設し、さらに2019年末までに英国・ロンドンにも新たなビジネス拠点を設ける計画であることを明らかにした。

Tradesocioはドバイの新しいグローバル本社に経営機能を集結させ、中東・北アフリカ(Middle East and North Africa)【以下、MENAと称す】地域を統括するビジネス拠点およびイノベーションハブとして位置づけるとのことだ。UAEを始めFX市場が拡大するアラブ諸国においてプレゼンス拡大に力強くコミットし、その他の市場でコスト削減を図る計画はないという。またSalem氏によると、キプロス・リマソールではオフィスを拡大移転し新たな人材採用に向け準備を進めている他、欧州市場で事業拡大を図るべく、英国・ロンドンに2019年末までに新オフィスを開設する見通しであるとのことだ。Tradesocioは既にグローバルベースで擁している110名のスタッフに加え、ロンドンオフィスでは経営幹部や上級管理職、業務開発、商品分析分野の人材を中心に新たに10名ほど迎え入れる予定であり、ドバイ新オフィスでは向こう2年間で30名の人材を採用する計画である。

さらに、TradesocioはロボアドバイザーやSMA(Separately Managed Accounts、ラップ口座の一形態)分野のソリューション提供に注力する意向を示している。特にSMAに関しては、複数の銀行と提携して年金管理やモバイルトレードなど特定のニーズにカスタマイズさせたソリューションを開発し、投資家が運用を外部に任せるMAM(Multi Account Manager)やPAMM(Percentage Allocation Management Module)といったマネージドアカウントにとって代わるコスト効率の良い商品を提供している。その他にも、金融機関が独自のETFを組成することが可能なETFステーションと呼ばれる新商品をリリースする予定であり、ファンドマネージャーを要さず、ヘッジファンドを比較的容易に運営することができる地域では、10分以内にETFの作成が可能になるという。

TradesocioはMENA地域を始めとするグローバル市場で、新ソリューションおよび注力商品のマーケティングを積極的に行っていく意向である。Salem氏は、MENA地域は国によってデジタル革命の進捗にギャップがあるため、それぞれ異なる潜在顧客ニーズを満たす必要があると指摘すると共に、新オフィスの設置はTradesocioにとってMENA地域で市場拡大を図る非常に良い機会になるだろうとコメントしている。なお、TradesocioはFX Back Officeと提携した他、TradesocioはFX Cubicとも提携するなど、同社が提供するプラットフォームの利用拡大を図っている。そして今回、ドバイに新オフィスを開設し、ロンドンにもビジネス拠点を設ける計画であることから、グローバルベースでの認知度向上と取引拡大が期待できそうだ。

release date 2019.07.11

出典元:

ニュースコメント

フィンテック企業の注目が集まるアラブ首長国連邦

アラブ首長国連邦を構成する国の1つであるドバイは、石油埋蔵量が少ないことからオイルマネーに依存しない多角的経済政策を積極的に行ってきた。中でも金融分野においては、仮想通貨やブロックチェーン技術の活用を国家レベルで推進していることでも有名だ。ドバイ政府は2020年までに政府文書の全てをブロックチェーンベースに移行する想定であることを以前から公表しており、さらに2018年には仮想通貨先進国であるスイスやマルタに先駆けて独自仮想通貨emCashの発行を公表するなど、その発展は顕著である。また、現状アラブ首長国連邦内では法人税が徴収されていない点や、ICO規制の法整備が進んでいる点からみても、ドバイを含めたアラブ全体がフィンテック関連企業にとって魅力的な地域となっていると言えるだろう。アラブ地域に潜むビジネスチャンスや顧客ニーズを捉え、Tradesocioのように新たな収益基盤を模索する企業によって、より豊富な金融商品と投資環境が整備されることに期待したい。


Date

作成日

2019.07.11

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル