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Itiviti、仮想通貨取引所のSeed CXとの提携を発表

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update 2021.08.31 15:29
Itiviti、仮想通貨取引所のSeed CXとの提携を発表

update 2021.08.31 15:29

NYFIXユーザーに仮想通貨市場へのアクセスを提供

電子取引プラットフォーム技術を提供するItivitiが、仮想通貨取引所であるSeed CX Ltd【以下、Seed CXと称す】と提携し、同社の製品であるNYFIXに仮想通貨取引および決済機能を統合したことが明らかになった。[1]

ItivitiのNYFIXは機関投資家向けのオーダールーティングプラットフォームであり、買い手と売り手、取引所を接続するためのネットワーク機能を提供するという。NYFIXはどのような注文管理システム(OMS)にも比較的容易に接続できると同時に、他の方法よりも遥かに安価なレートでの国際取引が可能になるため、多くの企業にとって魅力的な製品となっているようだ。今回Itivitiは独自に展開するグローバルアライアンスプログラム(GAP)のメンバーとしてSeed CXを受け入れ、参加企業には共通の分析および監視、取引処理ツールなどに加えて仮想通貨市場へのアクセスを提供することが可能になった。

Seed CXでクライアントサービス部門の責任者を務めるAdam Leaman氏は、今回の提携について次のようにコメントしている。

現在、NYFIXネットワークは我社の仮想通貨取引所に接続され、800社を超えるItivitiの顧客を対象にサービスを提供することが可能となりました。ItivitiのNYFIXは高い安定性と優れたサポートで知られているため、我社の取引サービスとの親和性は高いと言えるでしょう。

Adam Leaman, VP of Client Services at Seed CX - Itivitiより引用

一方、Itivitiの営業責任者であるJason Landauer氏は、仮想通貨分野が高い成長率を維持していることに言及し、Seed CXとの協業に期待を寄せている旨のコメントを発表した。最近ItivitiはBlaze Portfolioと提携し積極的にパートナーシップを拡大しているようだが、これがどのような結果を生むのか、今後も同社の動向に注目していきたい。

release date 2019.09.20

出典元:

ニュースコメント

米国での事業展開を試みるSeed CX

今回、Itivitiとの協業に踏み切ったSeed CXだが、それ以前にも需要拡大に向けた施策を継続しており、今年3月にSeed CXは新たな通貨ペアを追加するなど、機関投資家向けサービスの拡充を図っていることがうかがえる。しかしながら米国ではコインベース(Coinbase)やKraken(クラーケン)、ジェミニと行った大手取引所に加え、今年4月末に仮想通貨取引サービスを検討していることが報道されたEトレードやフィデリティ投信といった既存のブローカー企業も仮想通貨市場に参入してくる見通しがあるため、競争が激化するのは必至だと言えるだろう。このような状況下でも、Seed CXは子会社にニューヨーク州のビットライセンスを取得させ、スポット市場を利用した決済事業の強化に動いている。多くの機関投資家が集まるニューヨーク州でライセンスを取得できたことはSeed CXにとって朗報だと言えるだけに、今後も同社の取り組みに期待したい。


Date

作成日

2019.09.20

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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