作成日
:2019.09.20
2021.08.31 15:29
仮想通貨取引所のCEX.IOが自動取引プラットフォームであるSuperorderとの機能統合を実施し、自動取引やビジュアルインターフェースを基礎としたポートフォリオ追跡などの機能を追加したことが明らかになった。
発表によると、CEX.IOはウクライナのキエフに拠点を置くSuperorderとの協業により、ドラッグ&ドロップで操作可能な取引戦略ツールであるStrategy Builderを実装することに成功したという。これに加え、ユーザーは仮想通貨の自動取引画面を通じてリアルタイムの取引成績を確認することが可能となったということだ。
CEX.IOは、2015年に金融犯罪捜査網(FinCEN)からマネーサービス事業者(Money Service Business)向けのライセンスを取得しており、米国でMTLs(Money Transmitter Licenses)を必要としない州のみでの営業を行なっている。現在、CEX.IOの取引サービスは、州政府のライセンスを取得した15州と特別な許可を必要としない16州で利用可能となっているが、同取引所は米国全土での事業展開を試みているようだ。
CEX.IOのCPO(Chief Product Officer)であるAlona Dobshynska氏はSuperorderとの協業について次のようにコメントしている。
SuperorderのシステムはAPIを介してCEX.IOのアカウントに接続されますが、取引所が保有する顧客資産は安全に保たれています。既存のSuperorderユーザーはCEX.IOを追加すれば、同社のインターフェイスから強化されたツールセットを利用可能です。
Alona Dobshynska, CPO of CEX.IO - CEX.IOより引用
Superorderは、ウクライナのベンチャーキャピタルであるSMRK VC Fundが2018年8月に主導したファンドレイジングで50万ドルの資金調達に成功して設立された。その後、仮想通貨業界で勢力を伸ばしたSuperorderはBittrex、バイナンス、コインベースといった大手取引所とも提携し、今後もそのパートナーシップを拡大していく姿勢を見せている。SuperorderのCEOであるNikita Savchenko氏によると、同社の自動取引プラットフォームは月間5,000万ドルの取引量を生み出しており、従来の取引と比べて50%もトレーダーの取引時間を節約できるというが、CEX.IOとの協業はどのような成果を生むのか、今後も両者の取り組みに注目していきたい。
release date 2019.09.20
AI技術の普及により、仮想通貨取引にもボットと呼ばれる自動取引ツールが広く利用されるようになっており、今では多くのトレーダーがポートフォリオの一部としてそれを運用しているという。仮想通貨市場全体としては自動取引が新しい需要を取り込むことに貢献していると言えるが、昨年10月には自動取引ボットの暴走で仮想通貨価格がクラッシュしており、また、今年4月にビットコイン価格が上昇した際にも、ボットの誤作動が要因として疑われるなど、少なからず問題となっているのも事実だ。このような背景から、中国初の仮想通貨取引所として有名なBTCCは仮想通貨インデックスをリリースし、流動性が低い相場でもボットなどの影響を受けにくい取引方法を確立しようと試みているものの、依然として小規模な取引所やマイナーな仮想通貨にとってボットの影響は大きな脅威となっているようだ。米国を中心に事業を展開するCEX.IOも取引所としては小規模な部類に入るが、ユーザーは自動取引ツールの影響をどう見ているのか、今後も同取引所および仮想通貨市場の動向を見守っていきたい。
作成日
:2019.09.20
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
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