Select Language

CySEC職員なりすまし詐欺関連の警告文を発令

CySEC職員なりすまし詐欺関連の警告文を発令

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2025.11.21 09:49
CySEC職員なりすまし詐欺関連の警告文を発令

update 2025.11.21 09:49

詐欺師は被害者が失った資金の回収を名目に手数料を要求

キプロスの金融監督当局であるキプロス証券取引委員会(Cyprus Securities and Exchange Commission)【以下、CySECと称す】は8月12日、同委員会職員になりすまし個人投資家から資金を奪い取ろうとする詐欺に関する警告文を発令した。[1]

詐欺師は個人投資家に対し、CySECの代表として、手数料を受け取ることで被害に遭ったトレーダーの資金を取り戻す手助けをする旨の内容が記載された電子メールを送りつけているという。また、個人投資家の電話番号や銀行口座などの個人情報を違法に取得しようと試みているようだ。CySECでは、個人投資家に一方的にメッセージを送りつけることも、如何なる個人データや金融情報などを求めることもないと忠告を発している。

今回の事例では、電話番号を伝えてしまった被害者には詐欺師から資金を取り戻すための手数料を強引に要求する電話がかかってくる模様だ。これは、詐欺被害者の資金回収を専門に取り扱うことを名目とした、詐欺師が用いる最新の事例となる。通常は、当局から許認可を受けていないブローカーと取引を行った被害者に対し法外な手数料を受け取る代わりに失った資金を取り戻すというものであるが、CySEC職員を謳う今回の詐欺のケースに詳しい情報筋によると、詐欺師は同委員会より罰金や警告を受けた許認可ブローカーと取引を行った投資家をターゲットとしているようだ。

なお、グローバルに金融詐欺が多発していることを背景に、m-FINANCEがData Zooと提携したり、Dynamic WorksがShufti Proと提携するなど、各ブローカーは詐欺対策やKYCプロセス体制の再構築を急いでいる。当局が警告を発するだけでなく、ブローカーも徹底的な詐欺対策を講じることで、投資家にとってより安心安全な取引環境が整備されることを期待したい。

release date 2019.08.13

出典元:

ニュースコメント

世界に蔓延する投資詐欺から身を守るシンプルな思考法

今回の詐欺関連の警告文の発令に先立ち、2018年11月末にCySECは詐欺行為に再度の警告文を発したほか、詐欺が多発する仮想通貨の規制を強化する方針であり、金融犯罪に断固として立ち向かう姿勢を示している。現在、キプロスのみならず世界的に金融詐欺が広がっており、2018年に英国の投資家が投資詐欺で約2億ポンド喪失したことを受けて、2019年7月下旬にFCAがビットコイン関連のなりすましメールに注意を呼び掛けている状況だ。被害者の弱った心につけ込む投資詐欺は今後もなくなることはないと予想され、今回のCySECの事例のように、警告を受けた許認可ブローカーを利用するなど、詐欺の手口は巧妙化している。まずは投資家自らが継続的に金融リテラシーを向上させると共に、自己責任で行った投資で失った資金が戻ってくることはないくらいの気持ちを保つことが、投資詐欺から自らの身を守る至ってシンプルな方法といえるであろう。そして、ブローカーも万全の詐欺対策を講じることで投資詐欺を未然に食い止め、当局の必要以上に厳格な規制策の適用によって、市場の停滞に繋がることだけは避けたいところだ。


Date

作成日

2019.08.13

Update

最終更新

2025.11.21

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingが年末トレード大会を開催!ランク外でも賞金獲得のチャンスあり

Vantage Tradingが、年末恒例となる大型トレード大会「年末ミリオンジャンボ2025」の開催を発表しました。今回のイベントでは副賞も用意されているので、ランク外でも賞金獲得のチャンスがあります。この記事では、参戦を検討しているユーザー向けに、各種条件やルールを説明します。
update2025.11.28 19:00

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止

Bybitが日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。Bybitの代替取引所としてはBitgetが挙げられ、Bybitと遜色ないサービスを利用できます。本記事では、Bitgetの特徴や海外取引所への規制動向などを解説します。
update2025.11.25 19:00

Money Charger(マネチャ)情報流出で問われるキャッシュバックサイトの運営体制と安全性

Money Chargerは2025年10月25日、ユーザーの個人情報が外部に流出したことを公表しました。キャッシュバックサイトはうまく活用すれば取引コストを抑えられる一方で、個人情報を扱う性質上、安全管理体制が極めて重要です。本記事では、安全性や透明性の観点から主要なキャッシュバックサイトを比較します。
update2025.11.17 19:00

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

豪華なのに難しい?XMTradingが開催中のクリスマス入金ボーナスプロモーションは「アリ」なのか?

XMTradingで最大$25,000を獲得できる入金ボーナスキャンペーンが開催され注目を集めています。一見すると豪華なキャンペーンにみえますが、一般的な入金ボーナスとは条件が異なり、一部では条件が厳しいとの声もあります。本記事では、参加する価値のあるイベントなのかを説明します。
update2025.11.26 19:00

Exnessの乗り換え先としてXSはアリ?スペックを比較

取引環境の良さから玄人にも人気のExnessですが、最近は出金トラブルなどが発生しており、今後の取引環境に不安を抱くユーザーも増えています。本記事では、有力な乗り換え先であるXS.comと取引環境・条件を比較し、乗り換え先として相応しいかどうかを検討します。
update2025.11.20 19:00

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か

Funded7で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
update2025.11.21 19:00

Vantage Tradingが入出金額の上限を変更、100万円以上の出金は自動分割

海外FX業者のVantage Tradingが、銀行振込の入出金額の上限を変更しました。今後は銀行振込で一度に出金できる額が100万円に制限されます。本記事では、変更された条件や高額送金時の注意点などを説明します。
update2025.11.11 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30
promotion promotion

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
promotion
今すぐ参加する

次回から表示しない