Select Language

FCA、ビットコイン関連のなりすましメールに注意喚起

FCA、ビットコイン関連のなりすましメールに注意喚起

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2025.05.16 04:38
FCA、ビットコイン関連のなりすましメールに注意喚起

update 2025.05.16 04:38

仮想通貨に関する詐欺メールの問い合わせが増加

英国の金融監督当局である英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】は、当局からの通知を装ったなりすましメールが世界中の市場で約数千人に向けて送信されていることに関して注意を促している。[1]

このなりすましメールは「仮想通貨で稼ぐチャンスを保証(原文:guaranteed chance to earn on crypto assets.)」というタイトルで送付されており、仮想通貨を狙うハッカーによる犯行だと推測されている。通常、この手の詐欺では特別なソフトウェアでメール本文を本物のように偽装し、リンクからターゲットを偽のウェブサイトに誘導、そこからログインIDやパスワードなどを入力させることで犯人は任意の個人情報を入手するという流れだ。今回のなりすましメール本文には、ある専門家がビットコイン(Bitcoin)価格が2020年までに2万ドルを突破すると予測したことが記されており、犯人がフィッシング詐欺の要領で受信者を陥れようと目論んでいるようだ。

最新のFCAの報告によると、仮想通貨に関する問い合わせは増加傾向にあるが、その大半はこのような詐欺に関するもののようだ。本件以外にもFCAは、[email protected]および[email protected]のメールアドレスから送信されてくる「FCA business update」や「Blacklisted FX firms」、「Overdue balance」といったタイトルのなりすましメールにも注意するよう喚起している状況だ。対策としてFCAは、公式ウェブサイト上でなりすましメールの見分け方を掲載し、これらのメールを受け取っても開かずに削除することを推奨している。

最近、英国では仮想通貨タスクフォースが立ち上げられており、FCAに仮想通貨を対象としたデリバティブ商品の禁止を検討するよう助言し、投資家保護の観点から規制強化を進めているという。FCAはFacebookのリブラに関する詳細情報を求めるなど警戒心を露わにし、仮想通貨への対応を厳格化している。その一方で、詐欺やハッキングなどの仮想通貨のサイバー犯罪が急増する中、これらの犯罪に対しても、今後何かしらの策を講じる必要が求められるだろう。

release date 2019.07.24

出典元:

ニュースコメント

フィッシング詐欺の被害件数が増加

電子マネーや仮想通貨が普及したことにより、今ではインターネット上での決済が当たり前のように利用されるようになったが、それに伴いフィッシング詐欺の被害件数も上昇に転じているという。日本のフィッシング対策協議会の調べでは、2018年5月以来、国内の被害件数は減少に向かっていたものの、10月から年末にかけてその件数が月間2,000件に迫る勢いで急増していることが明らかになった。特にAmazon(アマゾン)やApple(アップル)、クレジットカード会社、配送業者を騙る詐欺が横行し、最近では、日本国内での電子決済ブームに乗じて、NTTドコモが展開するdカードを狙った被害なども報告されている。このようなフィッシング詐欺による被害は日常的に発生しており、大手サービスプロバイダにとっては利用者の安全確保が直近の課題となっているが、手口が巧妙化していることもあって犯人とのイタチごっこの状況が続いているようだ。企業側の被害対策は勿論のこと、今後は個人のネットリテラシー向上も不可欠になるであろう。


Date

作成日

2019.07.24

Update

最終更新

2025.05.16

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル