Select Language

FCA、ビットコイン関連のなりすましメールに注意喚起

FCA、ビットコイン関連のなりすましメールに注意喚起

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2024.02.15 06:57
FCA、ビットコイン関連のなりすましメールに注意喚起

update 2024.02.15 06:57

仮想通貨に関する詐欺メールの問い合わせが増加

英国の金融監督当局である英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】は、当局からの通知を装ったなりすましメールが世界中の市場で約数千人に向けて送信されていることに関して注意を促している。[1]

このなりすましメールは「仮想通貨で稼ぐチャンスを保証(原文:guaranteed chance to earn on crypto assets.)」というタイトルで送付されており、仮想通貨を狙うハッカーによる犯行だと推測されている。通常、この手の詐欺では特別なソフトウェアでメール本文を本物のように偽装し、リンクからターゲットを偽のウェブサイトに誘導、そこからログインIDやパスワードなどを入力させることで犯人は任意の個人情報を入手するという流れだ。今回のなりすましメール本文には、ある専門家がビットコイン(Bitcoin)価格が2020年までに2万ドルを突破すると予測したことが記されており、犯人がフィッシング詐欺の要領で受信者を陥れようと目論んでいるようだ。

最新のFCAの報告によると、仮想通貨に関する問い合わせは増加傾向にあるが、その大半はこのような詐欺に関するもののようだ。本件以外にもFCAは、[email protected]および[email protected]のメールアドレスから送信されてくる「FCA business update」や「Blacklisted FX firms」、「Overdue balance」といったタイトルのなりすましメールにも注意するよう喚起している状況だ。対策としてFCAは、公式ウェブサイト上でなりすましメールの見分け方を掲載し、これらのメールを受け取っても開かずに削除することを推奨している。

最近、英国では仮想通貨タスクフォースが立ち上げられており、FCAに仮想通貨を対象としたデリバティブ商品の禁止を検討するよう助言し、投資家保護の観点から規制強化を進めているという。FCAはFacebookのリブラに関する詳細情報を求めるなど警戒心を露わにし、仮想通貨への対応を厳格化している。その一方で、詐欺やハッキングなどの仮想通貨のサイバー犯罪が急増する中、これらの犯罪に対しても、今後何かしらの策を講じる必要が求められるだろう。

release date 2019.07.24

出典元:

ニュースコメント

フィッシング詐欺の被害件数が増加

電子マネーや仮想通貨が普及したことにより、今ではインターネット上での決済が当たり前のように利用されるようになったが、それに伴いフィッシング詐欺の被害件数も上昇に転じているという。日本のフィッシング対策協議会の調べでは、2018年5月以来、国内の被害件数は減少に向かっていたものの、10月から年末にかけてその件数が月間2,000件に迫る勢いで急増していることが明らかになった。特にAmazon(アマゾン)やApple(アップル)、クレジットカード会社、配送業者を騙る詐欺が横行し、最近では、日本国内での電子決済ブームに乗じて、NTTドコモが展開するdカードを狙った被害なども報告されている。このようなフィッシング詐欺による被害は日常的に発生しており、大手サービスプロバイダにとっては利用者の安全確保が直近の課題となっているが、手口が巧妙化していることもあって犯人とのイタチごっこの状況が続いているようだ。企業側の被害対策は勿論のこと、今後は個人のネットリテラシー向上も不可欠になるであろう。


Date

作成日

2019.07.24

Update

最終更新

2024.02.15

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル