Select Language

Rain、仮想通貨取引所としてのライセンスを取得

Rain、仮想通貨取引所としてのライセンスを取得

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:30
Rain、仮想通貨取引所としてのライセンスを取得

update 2021.08.31 15:30

中東で初めて中央銀行の正式な許可を受ける

先日、バーレーンを拠点にする仮想通貨取引所のRainは、バーレーン中央銀行(Central Bank of Bahrain)【以下、CBBと称す】が発行するCrypto-Asset Module【以下、CRAと称す】と呼ばれるライセンスを取得したことを発表した。[1]

今回、Rainは中東で初めて中央銀行発行の正式なライセンスを取得した取引所となったが、もともと同取引所はシードラウンドで250万ドルの資金調達に成功した期待の仮想通貨関連企業として注目を集めていたという。その資金調達ラウンドはクウェートの仮想通貨ファンドであるBlockwaterとBitMEX Venturesが主導し、その他にも500 Startup MENAやVision Ventures、Taibah Valleyなども参加していたようだ。

Rainは、CRAを取得するにあたってCBBとのパートナーシップを確立し、バーレーンで規制のサンドボックス制度(限定的な範囲で一部規制が免除される制度)が適応された初めての企業となった。同社は、バーレーン政府に同国の仮想通貨市場に関するソリューションを提案するなど、戦略的な立場を強めており、近々国民に対して広く仮想通貨取引サービスの提供を開始することが予想されている。

大きな期待が掛かるRainだが、同社にはCumberland Miningの創設者であるMike Komarnsky氏やJMBullionの創設者メンバーなど、優秀な人材が所属しているようだ。また、BitMEX Venturesが先進的なデリバティブプラットフォームに対して多く投資していることを加味すると、同社が出資者として経営に加わったことは、Rainにとってはプラスになったと言えるだろう。アラブ諸国ではFX市場の拡大が加速している中、今後、バーレーンおよび中東の仮想通貨市場も拡大していくことが予想されるだけに、Rainの取り組みには期待しながらその展開に注目していきたい。

release date 2019.08.05

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨関連企業の誘致を試みるバーレーン政府

ペルシャ湾に浮かぶ大小30以上の島々からなるバーレーンは、石油資源に恵まれ、古来から貿易の拠点としても栄えてきたが、近年、同国政府は仮想通貨関連の規制環境を整備すると同時に、税金の優遇制度などを設けて仮想通貨関連企業の誘致に取り組んでいるという。現在、バーレーン政府はインドのフィンテック企業を中心に誘致を呼びかけており、同国市場がグローバル市場へのテスト市場として最適であることを訴求しているようだ。また、バーレーン政府は湾岸部が他国へのアクセスに適していることや運営コストがロンドンなどの大都市に比べるとはるかに安いことをメリットとして挙げている。これに対してインドのマハーラーシュトラ州政府は、教育機関などとの協力体制を構築することを約束し、積極的な姿勢を見せている状況だ。このような取り組みは、今年2月に仮想通貨に関する新規制を発表したフィリピンや同じく今年7月にバイナンスがサービスを開始したシンガポールなど、世界中で行われているが、バーレーン政府は成功に導くことができるのか、今後も当局の活動を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.08.05

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル