Select Language

ESMA、4か国のCFD規制策に対する意見書を公表

ESMA、4か国のCFD規制策に対する意見書を公表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.26 12:47
ESMA、4か国のCFD規制策に対する意見書を公表

update 2022.01.26 12:47

他のNCAに対しESMA規制策と同水準のルール適用を要請

欧州証券市場監督局(European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】は、新たにドイツ、ハンガリー、マルタ、ポーランドの監督当局(National Competent Authority)【以下、NCAと称す】が提案したCFD規制策に対する意見書を公表した。[1]

ESMAは、ドイツ連邦金融監督局(Die Bundesanstalt für Finanzdien Stleistungsaufsicht)【以下、BaFin】とマルタ金融サービス局(Malta Financial Services Authority, MFSA)、ポーランド金融監督機構(Komisja Nadzoru Finansowego)【以下、KNFと称す】が提案した規制策は適切なものであるとの見解を示している。既にBaFinは個人投資家向けCFD規制策を継続適用させる意向を示しており、今回、同局が策定した規制策に対しESMAより賛同を得たことから、引き続き徹底した個人投資家保護策を実践していくことになりそうだ。またESMAは、KNFが提案した規制策に関し、同国の個人投資家のうち経験豊富な投資家に対して、ESMAが定めた基準よりも少ない必要証拠金を求める点についても同意を示している。他方で、ハンガリー国立銀行(Magyar Nemzeti Bank)【以下、MNBと称す】の規制策は、特定の個別企業を対象としており、同国全体に適用していない点は適切ではないと指摘している。

2019年6月に、ESMAは3か国の新規制策に同意しており、他のNCAに関してもESMAが導入した新規制策と同等程度に厳格なルールを適用することを求めているほか、金融商品市場規則(Markets in Financial Instruments Regulation, MiFIR)第43条の3に基づき、NCAがESMAの意向に沿わない規制策を導入する場合、速やかにウェブサイト上にて該当の規制策を導入する詳細な理由を掲載する必要があるとのことだ。なお、FCAもCFD規制策の最終版を公表しており、欧州全域で規制が強化される中、各ブローカーはレグテックを活用するなど効率的な経営体制の構築が求められているといえそうだ。

release date 2019.08.01

出典元:

ニュースコメント

EU各国でのCFD規制策導入も終盤に

2018年8月に導入されたESMA新規制により、EU圏内のリテールブローカーでのハイレバレッジ提供が制限されたことで、特に初心者・中級者を中心とする比較的投資額の少ない個人トレーダーは取引に際して多額な初期投資が必要となるなど、昨今のEU圏内での個人トレーダーを取り巻く市場環境は悪化の一途をたどっている。このような市場背景を元に、より自由な取引環境を求めて、オフショアブローカーやESMAの規制を受けないスイスへトレーダーが押し寄せる現象が発生している。特にハンガリーやポーランドなど中小規模経済の国々においては、地場系ブローカーがコンプライアンスの遵守や他の規制コストの高まりに対応できず廃業せざるを得ない状況に追い込まれており、ブローカー経営が安定しない状況では、トレーダーとしても取引を控えざるを得ず、トレーダー、ブローカーの両方に大きな影響を及ぼしている。ESMA管轄下の各NCAは規制内容を反映し合う傾向があるため、今後全てのESMA管轄下の国々において厳しい規制策が適用されるのも時間の問題と見て間違いなさそうだ。安易な規制強化に走らず、適切な規制が行われることで、市場、投資家両方の保護が行われる事に期待したい。


Date

作成日

2019.08.01

Update

最終更新

2022.01.26

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

メタマスクが勝手に開く現象が多数報告!原因や対処法は?

PCでブラウザを立ち上げた際にメタマスクが勝手に起動する現象が起きており、SNS上でも話題になっています。Myforex編集部でもこの現象を確認しており、当記事執筆時点(2025年4月3日)ではGoogle ChromeとBraveのブラウザで発生していることが確認できています。
update2025.04.03 19:45

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

海外FX業者のXアカウントが凍結?金融庁による働きかけの可能性も

複数の海外FX業者の公式Xアカウントが凍結されました。凍結されたのは日本向けのアカウントで、同じブローカーの英語アカウントは現在も閲覧できる状態です。海外FX業者の公式Xアカウントが凍結された背景を解説します。
update2025.04.01 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

MTF-MAでトレードのレベルを上げる。MT4/MT5で使えるインディケータを比較

MTF分析は複数の時間足を組み合わせて相場全体を把握する手法です。MTF分析を使いこなすことでエントリーの方向やタイミングを掴みやすくなります。本記事ではMTF分析を簡単にするインディケータや、エントリー精度を上げる方法を解説します。
update2025.01.21 19:15
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル