Select Language

CPT Markets、FCAライセンスをIFPRU730kへアップグレード

CPT Markets、FCAライセンスをIFPRU730kへアップグレード

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.07.04 18:18
CPT Markets、FCAライセンスをIFPRU730kへアップグレード

update 2022.07.04 18:18

マッチングに加えてマーケットメイキングが可能

Citypoint Training Ltd【以下、Citypointと称す】 が運営する海外FX・CFDブローカーであるCPT Markets UK(本社:40 Bank Street, 30th Floor, Canary Wharf, London, England, E14 5NR[1])【以下、CPT Marketsと称す】のCEOであるSalam Alaswad氏が、英国の金融監督当局である英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】から、顧客取引のマッチングに加えてマーケットメイク業務も営むことができるIFPRU 730kライセンスへアップグレードするための認可を得たことを明らかにした。

CPT Marketsは2008年に英国・ロンドンに設立された当初、FCAよりマッチング取引サービスを提供するためのブローカーライセンスを取得していた。今回IFPRU 730kライセンスへアップグレードするにあたり、同社はコーポレートガバナンスルールの遵守やリスク管理策の作成、十分な流動性資産の確保が求められることになるという。IFPRU 730kライセンスを得るには730,000ユーロ(約820,000ドル)の自己資金を要し、欧州証券市場監督局(European Securities and Markets Authority, ESMA)が主導する金融商品市場指令(Markets in Financial Instruments Directive)やFCAの規制策を遵守すると共に、IFPRU 11に基づく再生計画(Recovery Plan)の報告義務がある。また、同ライセンスを保有する投資会社は、全ての金融商品を自己勘定で取引することが認められており、顧客へ提供するサービスに柔軟性を持たせることが可能になるとのことだ。

なお、2018年3月にはFCAがSTPブローカーにライセンスの登録変更を要請し、ゼロカットシステムを採用すると共にマーケットメイク業務を行えるライセンスへのアップグレードを求めていると一部メディアで報じられていた他、キプロスにおいてもCySECがブローカーに対しライセンスアップグレードを求める規制策が導入されている。

CPT Marketsを運営するCitypointは、2018年に英国を拠点とするAllen Market Limitedに買収されて以降、会社規模の拡大を図ると共に、CPT Markets UKへのブランド刷新や新ウェブサイトのリリースを行っている。今回、ライセンスアップグレードが認可されたことで、徹底したコーポレートガバナンスのもと、包括的な金融サービスを提供できるようになり、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.07.19

出典元:

ニュースコメント

規制強化が進むアジア進出に向けたライセンス取得

買収される以前のCPT Marketsは、ベリーズのIFSCライセンスのみを取得していたことに加え、カスタマーサービスに未成熟な部分が多く、顧客評価も高いとは言えなかった。その後の取り組みが評価されAllen Market Limitedに買収されて以降、世界で最も取得が難しいとされるFCAライセンスを取得し、今回のライセンスアップグレードにより、さらに柔軟な金融サービスの提供が可能となるまで躍進を見せた。Allen Market Limitedは中国系の投資会社であり、買収当時Citypointへ多額の資本を投入すると発表した他、昨年にはCPTブランドとして中国進出を大々的に発表している。中国顧客に大きく依存するオーストラリアの規制当局ASICが規制強化に乗り出すなど、中国を含めたアジア地域の規制が年々厳しくなる中、今回のFCAライセンスアップグレードに向けた取り組みは、Allen Marketグループのアジア進出戦略におけるマイルストーンのひとつと言えるだろう。


Date

作成日

2019.07.19

Update

最終更新

2022.07.04

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル