作成日
:2018.03.07
2022.03.10 14:25
英国金融行動監視機構(The UK Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】は、規制下のブローカーへ、STP(Straight Through Processing、ストレート・スルー・プロセッシング)方式を採用するブローカーの資本要件の強化を目的に、ライセンスの登録変更の検討を要請する内容を通知したことが明らかになった。
英国のSTPブローカーは、個人投資家のマイナス残高保護を実施するための資本要件を満たしていないことが兼ねてより指摘されており、過去のケースを見ると、2015年1月のスイスフランショック後に破綻したブローカーのひとつのアルパリUK(Alpari UK)は、FX業界に10億ドル以上の損失を与えた。アルパリUK以外にも、Boston Prime、Liquid Markets等のブローカーが過去に破綻に追い込まれており、市場リスクをカバーできる資本要件が不十分だったことが原因とされている。このため、FCAは、予期せぬ相場の変動が起きた場合、マイナス残高保護の実施を行える費用をSTPブローカーが負担できるよう、資本基盤の強化を進める方針だ。
今後、STPブローカーは、既存のIFPRU 125KまたはIFPRU 50Kライセンスから、市場リスクを有することができるIFPRU 730Kへ登録変更を行うか、登録変更を行わない場合は、個人投資家へのサービス提供を停止することになる。
現時点で、どの程度のSTPブローカーがライセンスの登録を変更するのかは明らかとなっていないが、FCAは一部のブローカーの資本要件が、実際の市場リスクをカバーできていないことに対し、強く懸念を示していることから、登録変更の実施までにそれほど時間はかからないのかもしれない。
release date 2018.3.7
作成日
:2018.03.07
最終更新
:2022.03.10
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
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