Select Language

米国証券取引委員会、仮想通貨取引所へ登録を要請

米国証券取引委員会、仮想通貨取引所へ登録を要請

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:23
米国証券取引委員会、仮想通貨取引所へ登録を要請

update 2021.08.31 15:23

米国証券取引委員会発表直後、ビットコインは10%急落

米国証券取引委員会【Securities and Exchange Commission:以下、SECと称す】は、オンライン仮想通貨取引プラットフォームを取引所として登録すべきだとの見解を表明した。この発表直後、ビットコイン(BTC/USD)は10%急落した。

SECによると、プラットフォームでデジタル資産取引を提供する場合、デジタル資産は有価証券とみなされ、連邦証券法に定義されている取引所としての運営に値することから、証券取引所としてSECに登録をするか、または登録免除の手続きをする必要があると主張している。

さらに、SECは情報収集を目的として、数十の仮想通貨関連企業に対し召喚令状を送ったことが報告されている。

SECのJay Clayton議長は、法律の範囲外で活動を続けている仮想通貨関連企業に対し長い間懸念を表明し続けており、最近の上院聴聞会でも多くのICOが違法に活動しているとの認識を表明している。

昨今の仮想通貨に対する規制強化は米国でも例外ではなく、SECは昨年9月にブロックチェーン技術やICOに関する違反をターゲットとするサイバーユニットを結成し、最近ではダラスに拠点を置くAriseBankのICOに対し停止命令を行った。

また、先月初めには、米歳入庁(Internal Revenue Service)が、米国大手の仮想通貨取引所を運営するCoinbase, Inc.(本社:548 Market St #23008 San Francisco, CA94104)【以下、コインベースと称す】に対し、2万ドル相当以上の仮想通貨を保有する顧客数千人分の個人情報提出を求めるなど、各機関において、仮想通貨における法整備が着々と進んでいる。

release date 2018.3.7

ニュースコメント

今後米国では、SECが仮想通貨取引所を規制か

日本では、昨年より、仮想通貨取引所を運営するにあたり、仮想通貨交換業者として金融庁への登録が必要となっているが、現在米国では、仮想通貨を規制する機関が定まっていない。コインベースを始めとする一部の米国の仮想通貨取引所は、送金業者として、州の認可を受けているものの、仮想通貨交換業者としてSECや、先物取引全般を管轄する米商品先物取引委員会(CFTC)の認可を受けているわけではない。しかし、米国において多くの投資家が、仮想通貨交換業者としての認可を受けていない取引所に対し、認可を受けていると誤認していることに対し、SECは懸念を示し、今回警告を行った。

また、SECはICOについて、連邦証券法上の証券にあたるとの見解を示し続けており、一方で、米商品先物取引委員会は、ビットコインの先物の上場過程を管轄している。米国では、仮想通貨取引が、商品と証券のどちらとしてみなすのがより適切か、長期にわたり議論されているが、どちらにしろ、今後、米国でも日本と同様、仮想通貨交換業者として、登録した上での運営が義務付けられることにかわりないだろう。


Date

作成日

2018.03.07

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

日本でも税率20%でビットコインのトレードが可能?IG証券がIBIT・ETHAのCFD取扱い開始

IG証券がブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、イーサリアム現物ETF「ETHA」のCFD取引を提供開始し、SNSで話題になっています。本記事では、IG証券の発表内容やSNSでの反応、国内の仮想通貨税制、海外FXとの比較などを紹介します。
update2025.10.10 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か

XMTradingが新たにGAUUSDなど4種類のゴールド銘柄を追加し、グラム単位で少額取引が可能になりました。この記事では、従来のGOLDとの取引コストやスワップを比較します。
update2025.10.10 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

【要注意】堀江氏・テスタ氏のディープフェイク広告が急増中?国内で詐欺の事例も

ディープフェイク技術を使った詐欺広告が世界的に増加しており、国内でも有名人を装った広告が出回っています。広告は精巧で、違和感に気づけないケースもあるため、真偽を見抜くのは簡単ではありません。本記事では、出回っているディープフェイク動画の広告主を調査しました。
update2025.10.08 19:00

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

ExnessがIB報酬を改定!収益が減少するIBパートナーは?

海外FX業者のExnessが、スタンダード・セント・プロ口座のIB報酬の算定方法を改定しました。具体的な計算例を交えながら、どのようなケースで報酬が減少し、どんなケースで増加するのかご紹介します。
update2025.08.29 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル