Select Language

GAIN、自社の売却先に複数社が浮上

  1. HOME
  2. マーケット情報・ナレッジベース
  3. 世界のFXニュース
  4. GAIN、自社の売却先に複数社が浮上

世界のFXニュース

GAIN、自社の売却先に複数社が浮上

  • twitter
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • twitter
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:30
GAIN、自社の売却先に複数社が浮上

update 2021.08.31 15:30

Plus500, IG, CMC, ジェフリーズなどが候補

2019年7月17日、GAIN Capital Holdings Inc(本社:135 US Highway 202/206, Suite 11 Bedminster, NJ 07921[1])【以下、GAINと称す】が、有力な競合他社から買収提案を受けたとの観測が浮上して以降、売却先企業としてPlus500UK Ltd【以下、Plus500と称す】やIG Groupなど複数の有力ブローカーが候補に挙がっている。

GAINは買収観測を受け株価が急騰したことから、現在の市場価値が1億8,480万ドルになる。それを踏まえ同社の売却先候補の1社目が、英国・ロンドンを拠点とし、GAIN買収のために投じることのできる豊富な余剰資金を有しているPlus500だ。しかしながら、Betavilleと呼ばれるサイトが第一報を報じた際に、Plus500の株価は特段大きく反応しなかった。2社目が、GAINを買収するだけの資金を保有し、2019年2月に米国法人を設立したIG Groupである。多額の費用がかかり、非常に複雑で長期間に亘る審査期間を経て、米国でFX事業運営を行うためのライセンスを取得した同社にとって、すぐにGAINを買収する可能性は非常に低いと見られる。3社目としては、英国の大手FX・CFDブローカーであるCMC Markets UK plcが挙げられている。同社の市場価値はGAINの2倍ほどに当たる約3億5,000万ドルにも上る。ただし、欧州当局による規制強化の影響を大きく受ける中、多額の資金をGAIN買収に用いることは非常にリスクが高いといえる。4社目は、FXCM Group, LLC【以下、FXCMと称す】を救済したジェフリーズ(Jefferies)だ。豊富な手元資金と大型買収案件を統括できる経験豊富な人材を有しているが、GAINを買収する可能性は低いと見られる。GAINは数年前にFXCMから買収提案を持ちかけられた際には、敵対的買収に対する企業防衛策として知られるポイズンピル(毒薬条項)を導入していたが、2016年4月に期限が切れたことを発表している。ジェフリーズが仮にGAIN及びForex.comブランドを手に入れ、FXCMが擁する専門性の高い人材を有効活用すれば、米国市場で最大のブローカレッジファームにのし上がる可能性は高いといえるだろう。

また、キャッシュリッチでハイレバレッジサービスを提供するオーストラリア拠点のブローカーも、G7(先進7カ国)での市場拡大を目論んでいるようだ。その他、中国の投資家やロシアの新興財閥、キプロス拠点のブローカーはそれぞれ、国外への資金持ち出し制限や米国との政治的軋轢、高レバレッジを求めトレーダーがオフショアへシフトするといった課題を抱えていることから、GAINを買収する可能性は低いと見られる。尚、4月にGAINが発表した2019年度第1四半期業績は、厳しい市場環境から赤字に転落するなど、軟調な業績を受け同社の株価も史上最安値圏で推移していた。そのため、長期投資の機関投資家が同社株を割安と判断して資金を投じる可能性がある一方で、今回の買収が敵対的か否かを問わず、GAINはいかなる企業防衛策も講じていない状況だ。

GAINもしくは売却先候補として挙げたどの企業も、GAINの売却案件に関して公式声明を発表しておらず、確かな証拠もない。また、GAINの売却に関するニュースが出たのは取引時間中のことであり、投機取引に利用するための単なる噂にすぎないとの見解もあるようだ。しかしながら、低ボラティリティの第1四半期には、ほとんどの大手ブローカーが苦戦する結果となっており、FX業界で合従連衡などが起きることで、市場が活性化されることを期待したい。

release date 2019.07.19

出典元:

ニュースコメント

GAIN買収を取り巻く今後の動向

ウォール街のインターバンク出身者らによって設立されたGAINは、世界180カ国でおよそ12,000種類ものFXを含む金融商品を提供しているグローバルなリーディングカンパニーとして市場を牽引してきた。GAINの2018年度通期業績は良好であったものの、2019年度第1四半期の業績は純営業収益は3,840万ドルと、前年同期の9,840万ドルから61%の大幅な減収となった。足元の厳しい状況ではあるが、GAINは新規口座開設数を伸ばしているため、今後のマーケティング戦略、革新的なサービスの提供による業績の巻き返しに期待が高まっていた中で、今回の買収観測を受けた状態である。GAINとしては今だ、何らの対策も講じていない状況ではあるが、GAINの買収が現実のものとなれば、業界全体に大きなインパクトを与えるに違いない。そのため、引き続きGAINおよび売却先候補として挙げられた企業の動向には注視していく必要がある。


Date

作成日

 : 2019.07.19

Update

最終更新

 : 2021.08.31

著者情報

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arw
Peranakanka

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。慶應義塾大学卒。

関連記事

アクセスランキング

MetaQuotes、新規顧客へのMT4の提供廃止

ロシアのソフトウェア会社MetaQuotes Software Corp.【以下、MetaQuotesと称す】は、新規顧客に対する、MetaTrader 4【以下、MT4と称す】の提供廃止を発表した。
update2018.01.12 12:05

BITトークン、SushiSwapのファーミング報酬として配布

BitDAOは8月31日、同日から最大180日間に渡って、最大3,400万BITトークンが分散型取引所(DEX)SushiSwapのファーミング報酬に割り当てられると発表しました。ファーミングとは、仮想通貨をレンディングやステーキングすることで報酬を得る行為を指します。
update2021.09.03 18:00

金融業界に変革を起こす!BitDAOとはどんな組織?

2021年6月に、世界で最も新しいDAO(自立分散型組織)としてBitDAOが誕生しました。DeFiの発展を目指すとしていて、仮想通貨取引所Bybitの支援を受け、2億3千万ドルもの資金を調達しました。この記事では、BitDAO、DAO、DeFiについて詳しく解説します。
update2021.07.06 10:00

GMO、INXの取引プラットフォームを介してGYENを提供

GMOインターネット株式会社【以下、GMOと称す】の米子会社であるGMO-Z.com Trust Company, Inc.【以下、GMO Trustと称す】は、INX Limited【以下、INXと称す】が運用するブロックチェーンベースの取引プラットフォームを介して、世界初となる日本円と連動するステーブルコインであるGMO Japanese Yen【以下、GYENと称す】を提供すると発表した。
update2021.06.07 15:12

BitDAOがIDO開始!SNSでも話題に

仮想通貨デリバティブの取引高が世界第6位を誇るBybitが支援する自立分散型組織(DAO)、「BitDAO」のIDO(新規DEX公開)が2021年8月16日に開始されました。
update2021.08.23 10:00

話題のDAO、BitDAOを徹底解説!参加するメリットは?

2021年6月、DAO(自立分散型組織)であるBitDAOが活動を開始しました。大手仮想通貨取引所のBybitが継続的に出資をしていることで、活動開始前から現在に至るまでSNS等で注目を集めています。
update2021.09.10 20:00

NYオプションカット情報(4月9日)

米国証券保管振替機関(DTCC)によると、日本時間4月10日午前0時(米国東部標準時4月9日午前10時)に期限を迎えるオプション取引の数量は下記の通り。本日は、ユーロドル、ドル円、米ドルカナダドル、NZドル米ドルに10億通貨を超える大口のオプション取引がある。
update2021.04.09 15:44

ユーロリアルタイムオーダー=1.1800ドル OP本日NYカット大きめほか

1.2000ドル OP30日NYカット1.1940ドル 売り1.1925ドル OP23日NYカット1.1900-10ドル 断続的に売り(1.1900ドル OP28・30日NYカット)1.1890ドル OP28日NYカット1.1880ドル 売...
update2021.07.23 18:11

ドル円リアルタイムオーダー=108.60-90円 断続的に売り

110.00円 売り109.90円 OP22日NYカット109.70円 売り109.50円 売り109.10-20円 断続的に売り109.00円 売り厚め・超えるとストップロス買い小さめ108.60-90円 断続的に売り108.40円 4/...
update2021.04.20 21:08

BitDAO、Bybitから約4,720万ドルの資金提供を受ける

世界最大の仮想通貨(暗号資産)デリバティブ取引所Bybitが支援する自律分散型組織(Decentralized Autonomous Organization, DAO)のBitDAOが、同取引所から約4,720万ドルの資金提供を受けたことが明らかになった。
update2021.08.11 14:20
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。利用の方針

クッキー利用に同意する