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Huobi、自社ステーブルコインをERC-20に移行

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update 2021.08.31 15:30
Huobi、自社ステーブルコインをERC-20に移行

update 2021.08.31 15:30

協業により米ドルと等価でのHUSD発行が可能となる

大手仮想通貨取引所のHuobi(フォビ)は、仮想通貨を対象としたカストディ事業を展開するPaxos Trust Company【以下、Paxos Trustと称す】およびStable Universal Limited【以下、Stable Universalと称す】と協業し、自社ステーブルコインであるHuobi USD【以下、HUSDと称す】をERC-20(イーサリアムベース)のトークン規格に移行することを発表した。[1]

従来のHUSDは乱立するステーブルコインの入出金を簡略化するために考案されたものであり、Huobiはパクソス(Paxos)、トゥルーUSD(True USD)、USDコイン(USD Coin)、ジェミニドル(Gemini Dollar)との等価性を保証することで同取引所における基軸通貨としての役割を担っていた。今回、HuobiはStable Universalと協業し、このHUSDを他のステーブルコインとの交換ではなく、米ドルと1対1の比率でイーサリアムのブロックチェーンを介して発行可能にするという。また、既にHuobiにカストディサービスを提供するPaxos Trustは、このHUSD発行の際に必要となるマネーロンダリング対策(AML)や顧客確認(KYC)などのコンプライアンス処理を委任する契約を結んでいるようだ。

Paxos Trustの共同創立者であるRichmond Teo氏は、この協業に関して以下のようにコメントした。

Huobiの新しいステーブルコインであるHUSDのために、信託サービスを提供できることを誇りに思っています。弊社のサービスを利用したHuobiの試みは、安全かつ信頼できる仮想通貨ソリューションを構築するための新しいモデルとなるでしょう。

Richmond Teo, Co-Founder of Paxos Trust - PR Newswireより引用

今年2月、Huobiは米ドルでの仮想通貨取引サービスの開始を発表した際に米国法人のHuobi US(HBUS)と戦略的パートナーシップを結び、米国市場でのリブランディングと併せて、HUSDのプロモーションとして複数のステーブルコインを両替することなく包括的に利用できることを訴求してきたという。Huobiはこの新しいHUSDを自社の取引所に上場すると同時に、他社取引所や仮想通貨ウォレット、その他プラットフォームに対応させることを計画しているが、これらの取り組みが需要拡大につながることに期待したい。

release date 2019.07.18

出典元:

ニュースコメント

IMFがステーブルコインの危険性を警告

国際通貨基金(International Monetary Fund)【以下、IMFと称す】の報告によると、現在、ステーブルコインは銀行やクレジットカードといった既存の金融サービスに競合する存在となっており、従来の現金による決済手段はその重要性を失いつつあるという。特に大幅なインフレが進行する新興国では、将来的にステーブルコインの普及が加速度的に拡大し、事業者や個人が銀行口座の残高や現金といった形で資産を保有しなくなる可能性が高いだろう。これに対してIMFは、中央銀行の金融政策が効力を失う危険性があると警笛を鳴らしており、各国政府に金融業界の変化に備えるよう提案している。先日、米上院がFacebookのリブラに対する公聴会を開催し、同社のプロジェクト責任者は米政府が定める規制内での運用を行う方針を示したものの、議会の懸念を払拭するまでには至らなかった。日本政府もリブラに関するワーキンググループを立ち上げるなど、この問題は世界規模で波及しているが、今後はG7や主要国の動向に注意しながら状況を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.07.18

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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