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FCA、投資教育関連企業Bucketlistを詐欺業者と見なし警告

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update 2022.01.27 12:11
FCA、投資教育関連企業Bucketlistを詐欺業者と見なし警告

update 2022.01.27 12:11

当局の認可なしに商品・サービスの提供を行っていると指摘

英国の金融監督当局である英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】は18日、FX分野の教育関連サービスを提供するBucketlist Traders【以下、Bucketlist】を詐欺業者と見なし警告文を発令した。[1]

FCAが警告リストに掲載する企業の多くは、バヌアツやマーシャル諸島といった比較的規制の緩いオフショア市場を拠点とするブローカーであったが、今回は国際為替取引関連の教育コースを提供するBucketlistが詐欺の疑いを持たれている。Rana Khan氏が率いる同社は英国・マンチェスターを拠点とし、個人投資家向けにFX関連のワークショップやトレードシグナルの提供などを行っているようであるが、企業関連情報を提供するCompanies Houseによると、Asif Hussain氏がオーナーを務めているとのことで内容が一致しない。[2]また、Hussain氏はハダースフィールドの荒廃した地域に住んでいるとの情報もあり、同社に関しては不明瞭な事項が多いといえる。

英国の投資家が2018年に投資詐欺で約2億ポンド喪失したことが明らかになっており、2019年に入ってからは詐欺と疑われるFX分野の教育サービスが同国全土で確認されているようである。その多くは極めて基本的な入門コースで膨大な手数料を請求すると共に、高額な追加コースで更にお金をせしめ取ろうとするものだ。また、詐欺を働く企業は一般的に何の価値もないトレードシグナルを販売し、アフィリエイト・マーケターとして投資家とコンタクトを図ろうとする傾向がある。Bucketlistも投資家に付加価値を提供せず多額の手数料を請求している模様であることを鑑みると、投資教育関連の詐欺業者である可能性が極めて高いといえるであろう。FCAは当局より認可を取得した金融機関とのみ取引をするよう強く呼び掛けており、個人投資家が投資詐欺にあうリスクを回避すべく、FCAサイト内のFinancial Services Registerページで取引を検討する企業の認可ステータスを確認することを推奨している。

release date 2019.06.19

出典元:

ニュースコメント

投資家のリテラシー向上も課題の1つ

今回、FCAが詐欺業者だと見なしたBucketlistはFXの教育関連サービスを提供する企業だが、昨今多くのブローカーが顧客に対する教育ツールの提供に興味を示しており、実際に大手仮想通貨取引所のコインベースは教育プラットフォームを提供するEarn.comを買収している他、Grand Capitalも投資教育サービスの提供を重視している。このようなサービスは顧客満足度を向上させ、他社と差別化を図るツールとして導入されており、結果的に顧客の利益拡大にも繋がるとして高い評価を得ている。しかし今回FCAによって、サービスを利用する際には詐欺に巻き込まれないよう細心の注意が必要であると改めて警告された。FCAによると、詐欺業者の傾向として、突然コンタクトがあり期日内の投資を促し、他者が既に投資を行っているというデマを流したり、たくみな話術で投資家との関係性構築を図ってくるという。当局もFCAを装う偽装メールに対し注意喚起を促しているが、今後、投資詐欺を回避するための手段として、Warning ListやFinancial Services Registerといった企業の認可ステータスを確認するツールの活用だけでなく、投資家自身のリテラシー向上の重要度も増すことが予想される。


Date

作成日

2019.06.19

Update

最終更新

2022.01.27

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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