Select Language

TradingView、Real Visionと提携

TradingView、Real Visionと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
TradingView、Real Visionと提携

update 2021.08.31 15:26

高付加価値の動画コンテンツを提供する意向

ウェブベースのチャート作成ツールを提供するTradingViewは、金融業界で最も先進的なメディアの1つであると注目されるReal Visionとパートナーシップ契約を締結したことを発表した。

TradingViewがパートナー契約を結んだReal Visionは、ゴールドマンサックス証券出身でGLG PartnersのヘッジファンドマネージャーでもあったRaoul Pal氏とDamian Horner氏、Grant Williams氏、Remi Tetot氏の4人が立ち上げた新進気鋭の投資メディアである。[1]Real Visionは設立から5年ほどの若い企業ではあるものの、同社が手掛けるビデオオンデマンド(動画配信サービス)チャンネルは数ある投資関連動画の中でも、非常に高い人気を誇っている。

Real Visionは既に、自社の購読者を対象として、スタン・ドラッケンミラー氏、カイル・バス氏、ジム・チャノス氏、ジェフリー・ガンドラフ氏、ジョン・バーバンク氏など投資業界において強い影響力を持つ著名投資家のオピニオンなどを基にした、独占ビデオ配信サービスの提供を実現させている。またReal Visionの独占ビデオコンテンツは、Interactive BrokersとIG Groupの顧客向けにも提供されている他、トムソンロイターの投資分析ツールであるアイコン(Eikon)上でも利用されているとのことである。

そして、TradingViewは勢いのあるReal Visionとの提携により、広範なユーザー層に対して、革新的な投資戦略の立案に役立つ付加価値の高い動画コンテンツを配信することが可能となる。TradingViewは将来的に、投資業界でもトップクラスのファンドマネージャーやマーケットアナリストにフォーカスしたビデオコンテンツの配信を目指すとのことだ。また同社はThe Edgeと呼ばれる画期的な金融メディアの無料チャンネルを提供しており、全てのユーザーは追加費用なしでサービスをアップグレードし、The Edgeの無料動画チャンネルに加え、有料ビデオコンテンツを3本視聴することができるという。

トレーディング業界においては新たな規制策が導入されたことで、リテールブローカー各社は顧客獲得に掛かるコストが増加するという大きな課題に直面している状況だ。そのため、今回のTradingViewとReal Visionの提携による、新たなビデオコンテンツ配信サービスは、トレーダーを惹きつけるための有力なツールとして、注目が集まる可能性がある。

顧客獲得・維持コストが増加する市場環境下において、独自コンテンツの開発に躍起になるブローカーがいる一方で、IG GroupやInteractive Brokersのように、経験豊富なプロフェッショナル集団と手を組むブローカーも出てきている情勢だ。2018年10月にはMarkets.comがライブストリーミングサービスの提供を開始し、ユニークな情報配信を通じて顧客基盤の維持を図っている。これらの動向を鑑みると、ブローカーにとって顧客満足度を向上させるために、充実したコンテンツを提供する重要度がますます高まってきていると推察できよう。

ブローカー間の顧客獲得競争が激しさを増す中で、リテールブローカーが永続的に生き残るためには投資家の収益性を高める必要がある。そして顧客が有効な投資意思決定を下すうえで如何に有益なコンテンツを提供できるかが、今後リテールブローカーにとって他社との大きな差別化要因となるだろう。

release date 2019.04.05

出典元:

ニュースコメント

急成長を遂げる次世代の金融プラットフォーム

TradingViewは、世界中のトレーダーたちと情報共有することができる革新的な金融コミュニティプラットフォームである。同社は、米国に本拠を置くプライベートカンパニーで、2011年にクラウドベースの新世代チャート作成ツールを開発した。金融市場における豊富なテクニカル指標に加え、高性能なチャートやトレード分析ツールの提供に留まらず、投資家のためのコミュニティサイトも備えている。ウェブブラウザ上で動作するアプリはOS問わずに使用でき、クラウドでデータを保存しているため、PCで作成したチャートをスマートフォン上のアプリで閲覧することもできる。また、TradingViewは日本市場の開拓にも注力しており、従来のiOSアプリでは英語版のみで、チャット機能も英語仕様となっていたが、2019年3月のアップデートによって多言語対応になり日本語のチャットルームが使用できるようになった。今回のReal Visionとの提携によって、TradingViewは更に新たな機能やコンテンツを拡充することができる。今後、付加価値の高いTradingViewのサービスが、顧客満足度そして投資家の収益性の向上に貢献することを期待したい。


Date

作成日

2019.04.05

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル