Select Language

Persona、KYC認証システムのベータ版をリリース

Persona、KYC認証システムのベータ版をリリース

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:27
Persona、KYC認証システムのベータ版をリリース

update 2021.08.31 15:27

KYC認証プロセスの簡素化及び安全性強化を模索

アイデンティティ管理(ユーザーIDやパスワード等の情報を一元管理)システムの提供を行うPersonaは2月15日、ブロックチェーン技術を基にしたネットワークプロトコルを活用する KYC(Know Your Customer、顧客確認)認証システムのベータ版[1]をリリースしたことを発表した。

PersonaのKYC認証プラットフォームは、KYCプロセスの簡素化と安全性を高めると共に、権限のない者からの不正アクセスによるユーザー情報の保護を図る狙いがあり、この度PersonaがリリースしたKYC認証システムのベータ版では、膨大な認証リクエストが届いた際のシステム耐性や処理能力などをテストする見通しだ。

KYC認証システムのベータ版のリリースに際し、Personaの共同創業者であるȘtefan Neagu氏は以下のようにコメントしている。

およそ1年ほどかけて、安全性・信頼性の高いネットワークプロトコルを活用したKYC認証システムのベータ版のリリースに漕ぎ着けました。我々は、個人情報を安全に取り扱うと共に、法人のお客様のオンボーディング(新規ユーザーをサービスに適用させるプロセス)を合理化させることに貢献できることを誇りに思っております。また、我が社のブロックチェーン技術を活用し、サードパーティが独自のdApps(ダップス、分散型アプリケーション)の開発を手掛けるサポートを続けていく考えであります。

Ștefan Neagu, Co-Founder of Persona - Cryptoninjasより引用

KYC認証システムの利用を望むユーザーは、まずKYC認証プラットフォームの口座開設を行い、KYC認証システム上に公証登録をすべく、本人確認書類のコピーを提出して認証を受ける必要があるという。なお、複数のトラストポイント(電子的認証手続きの際に置かれる基点)において、クレジットカード番号やジムの会員番号など異なる本人確認書類が求められる模様だ。一度KYC認証プラットフォームに個人情報を登録し認証を受けた後は、如何なるウェブサイトにおいても、個人情報を保護した状態で容易に登録手続きを行うことができるとのことである。仮に、ユーザーがKYC認証システム上の情報を使ってウェブサイトに登録する場合、第三者からはトラストスコア(パスワードを設定する代わりに、コンピューターと個人が直接通信して本人であることを証明する方法)のみ閲覧でき、本人確認書類にはアクセスできない仕組みだという。

FX、仮想通貨といった分野では、サイバー犯罪や投資詐欺などが多発している。そのため、安全性・信頼性の高い認証システムへの潜在需要は高いと考えられる。PersonaのKYC認証システムのベータ版のシステム耐性、処理能力などに問題なく、その有効性が改めて示されれば、多くのユーザーからの利用拡大が予想されよう。

release date 2019.02.15

出典元:

ニュースコメント

ブロックチェーン技術を活用したプロジェクト

昨今、KYCはマネーロンダリングなどの不正利用を防ぐため厳格化が進められており、国際的に規制が強化されている。それに伴い顧客の個人情報を扱う機関の事務処理が増大しているが、近年、強固で簡素化した識別プロセスが可能なブロックチェーン技術を活用するプロジェクトが続々と進められている。分散型台帳技術とも呼ばれ、仮想通貨や金融システムでの利用イメージが強いブロックチェーン技術だが、正しい記録を複数に分散して暗号化しているため、変更や改ざん、ハッキングなどが容易ではなく、安全な個人情報の管理を実現することができる。健全な市場形成においてKYCは重要な役割を果たしており、金融機関のみならず医療機関などでもKYCプロセスが設けられていることが多い。また、将来的には、KYC済み個人情報を各金融機関が共有して顧客口座開設のオンボーディング業務を統合する可能性もあり、共通利用できるインフラを整備する技術を活用したサービスの拡大と普及に期待が高まることだろう。なお、ビットウォレットはKYC強化に向けワールドチェックを導入しており、バイナンスがKYCソフトウェアを強化するなど、コンプライアンスや不正利用防止対策を強化する動きがみられている。


Date

作成日

2019.02.15

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

ビットフライヤーからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間も解説

Myforex編集部では、実際にビットフライヤー(bitFlyer)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。とても簡単でわかりやすく、初心者の方でも安心して利用できるサービスでした。この記事では、実際に送金してみた感想やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.06.26 19:30

【独自取材】海外FXで急拡大中のPeskaとは?入金・出金の安全性や運営実態を直撃

当サイトではPeskaの運営に直接取材を行い、安全性やセキュリティなど、トレーダーが気になるポイントを一つひとつ確認しました。この記事では取材から見えてきたPeskaの実像をお伝えします。
update2025.09.17 19:00

【本音で比較】海外FXのドル円スプレッドを3ヶ月徹底調査|数千円も業者によってお得に

Myforex編集部では、2024年11月20日〜2025年2月20日の3ヶ月間にわたり、海外FXのドル円スプレッドを1分ごとに独自調査。その結果、業者によって数千円以上のコスト差があることが分かりました。
update2025.08.01 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00
FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か? FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か?

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
キャンペーン
今すぐ参加する

次回から表示しない