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イーサリアム、ハードフォーク再開に向けた会議を開催

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update 2021.08.31 15:27
イーサリアム、ハードフォーク再開に向けた会議を開催

update 2021.08.31 15:27

テストネットワークでの検証とProgPoWについて議論

先日開催されたイーサリアム(Ethereum)開発者会議では、次期ハードフォーク計画であるコンスタンティノープル(Constantinople)に向けた取り組みの一環として、テストネットワークのロプステン(Ropsten)上でのハードフォーク実施と、新しいコンセンサスアルゴリズムであるProgPoW実装に焦点を当てて議論が行われた。この会議には、イーサリアム財団の広報部門の責任者であるHudson Jameson氏をはじめ、Afri Schoedon氏、Lane Rettig氏、Martin Holst Swende氏、Ben Burns氏、Zak Cole氏、Brooklyn Zelenlka氏などの主要な開発者が参加したという。

会議では、ハードフォークを2回に分け、ブロックチェーンのアップデートを実施することが提案された。まず、会議が行われた時点で約3,000ブロック後に控えるロプステン上での1回目のアップデートを行い、その後、1月に決定したイーサリアムのハードフォーク延期の要因となった特定のEPI(Ethereum Improvement Protocol)を無効化するための、ペテルスブルク(Petersburg)と呼ばれるアップッデートを実施するというものだ。

イーサリアムの様々な操作を可能とするクライアントソフトのGo-Ethereum(Geth)やパリティに関しては、既にアップデート版がリリースされていることが報告されている。開発チームのGithubへの投稿によると、最新版であるGeth v1.8.22は、コンスタンティノープルの変更点すべてを有効にすることに加え、EIP1283を無効化するペテルスブルグにも対応していることが伝えられた。また、パリティに関しても、ハードフォーク及びリリース管理を担当するAfri Schoedon氏が、コンスタンティノープルとペテルスブルクに対応した新しいバージョンの2.2.8(安定版)と2.3.1(ベータ版) をリリースしたことをSNSで投稿している。[1]尚、Schoedon氏は、Ropsten, Görli, POA Sokol, and POA Core networksなどの各テストネットワークの環境下でも、このパリティのアップデートが必要であることも指摘している。

開発者会議の中で、イーサリアム財団のセキュリティ責任者を務めるMarting Holst Swende氏は、テストネットワークでハードフォーク実施を行う際に問題が発生する可能性を指摘した。Swende氏が示す問題とは、以前ロプステンで実施されたハードフォークでも観測されていたもので、Go-Ethereumやパリティなどのクライアントソフトの差異やネットワーク上のマイナーが不足する事態などが要因で発生するものだという。

また、今回の開発者会議では、2018年頃から導入が検討されている新しいコンセンサスアルゴリズムのProgPoWについても議論が行われた。ProgPoWは、ASIC(マイニング専用に設計された集積回路)を利用したマイニングに対抗するためのもので、イーサリアムのネットワーク上でマイニングリソースの寡占化が起こることを防止することが期待されている。現在のところ、ProgPoWの導入に関しては、第三者による監査を実施することが最善策とされており、ProgPoWの有効性を確認するとともに、メインネットワークでの実装に問題がないかが検証されるとのことだ。

release date 2019.02.04

出典元:

ニュースコメント

ハードフォークの行方を見守る仮想通貨市場

コンスタンティノープルの延期が発表された1月16日以来、イーサリアム価格は、大幅な下落とはなっていないものの、以前低調に推移しており、現在は12,000円前後の値を付けている。大きな転機となる材料が乏しいということもあるかもしれないが、イーサリアムによるハードフォーク計画の行方に静かな注目が集まっているとも受け取れる。事実、今回のコンスタンティノープルで予定されていた項目のひとつとなるマイニング報酬の低減は、アプリケーションデベロッパーやマイニング事業者、その他関連企業に甚大な影響を与えるため、イーサリアム財団が最終的にどのような判断を下すのかが焦点となっている。イーサリアムとしては、高すぎるマイニング報酬の基準を引き下げることで、より利用しやすいプラットフォームとして普及させる狙いがあるようだが、ネットワーク上のマイナーが不足してシステムの俊敏性や持続性を失ってしまうことも懸念されているようだ。既に方針は決定されているため、あとはテストネットワークでシステムとしての整合性を証明するだけだと考えられるが、果たしてどのような結果となるのか注目していきたい。


Date

作成日

2019.02.04

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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