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FXCM 2018年12月期の取引高は堅調に推移

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update 2022.05.26 16:39
FXCM 2018年12月期の取引高は堅調に推移

update 2022.05.26 16:39

更に充実した取引環境の提供を模索

大手海外FX・CFDブローカーであるFXCM Group, LLC(本社:20 Gresham Street, 4th Floor, London EC2V 7JE, United Kingdom[1])【以下、FXCMと称す】は1月10日、2018年12月期の取引高を発表した。

2018年12月期の取引高は、前月比で見て堅調な伸びを示した。FXCMは2018年12月初頭に、小麦先物やコーン先物を参照原資産とするCFD商品に加え、米国の代表的な小型株指数であるラッセル2000や米小型株2000といった2種類のインデックスCFDを投入したことが奏功した模様だ。

また顧客全体の注文・取引状況に関しては、61.2%が注文通り(スリッページなし)に約定され、27.3%が顧客に有利なスリッページでの約定、11.5%が顧客にとって不利な約定という結果になっている。また、執行スピードについては、平均17ミリ秒とのことだ。

加えて金融商品別の取引状況を確認すると、仮想通貨の代表格であるビットコイン(BTC/USD)のスプレッド平均値は28.4、実効スプレッド(effective spread,仲値と取引価格を用いた執行コスト)は30.3、スリッページなしの約定割合は83.2%、有利なスリッページ発生割合は4.8%、また、不利なスリッページ発生割合は12.1%となった。FXCMの顧客取引詳細と比較して注文通りの約定割合が高かったことから、ビットコイン(BTC/USD)取引に関しては、FXCMが安定的に取引執行及び約定成立を行えたことが伺えよう。また、株価指数の代表格であるSPX500(S&P500指数)では、スプレッド平均値が0.5、実効スプレッドが0.4、スリッページなしの約定割合が43.3%、有利なスリッページ発生割合が47.4%、不利なスリッページ発生割合が9.3%となっている。

2018年12月期取引高の発表を受け、FXCMのCEOであるBrendan Callan氏は以下のようにコメントしている。

2018年のFX・CFD市場は波乱の1年となりましたが、2019年も相場が大きく動くことが予想されます。我が社では、高機能が付されたHTMLウェブアプリケーションを用いたプラットフォームを採用すると共に、アルゴリズムトレードサービスの拡充や執行能力の向上に注力し、且つ非常に競争的な水準までスプレッドを縮小させております。2019年は、お客様からのフィードバックやリクエストに誠実に対応し、お客様にとっての取引環境を大きく改善すべく、経営の舵取りを行っていく考えであります。

Brendan Callan, CEO of FXCM - GlobeNewswireより引用

また、2018年12月にFXCMはAPEXと覚書の締結をし、その数日後にはドバイ金商品とも覚書を交わしたことが明らかとなっており、中東市場進出及びデリバティブ取引所向け新商品の提供を模索し、積極的な経営を推進している。また10月に、FXCMはビットコインCFDの取扱いも開始していることから、今後新たな仮想通貨CFDを追加投入していく意向でもある。グローバルベースで高付加価値な商品・サービスを開発及び提供することで、FXCMの顧客による更なる取引拡大が期待されよう。

release date 2019.01.11

出典元:

ニュースコメント

Leucadiaとの信頼関係が成功の鍵

2018年12月期おいて、好調な結果を残したFXCMだが、親会社となるLeucadia(2018年4月にジェフリーズに社名変更)との良好な関係が成功の背景にあるようだ。FXCMのCEOであるBrendan Callan氏は、Leucadiaとの関係について、以下のように語っている。"Leucadiaは2015年に財政支援に関わる契約を締結して以来、FXCMにありとあらゆる多大なサポートを提供してくれています。Leucadiaがジェフリーズをはじめ、複数の事業を営む大企業であり、そうした企業のトップとなる人物と我々が直接関わることができるということは、非常に高いアドバンテージであると考えます。Leucadiaのサポートは我が社だけでなく、我が社の顧客も共に恩恵を受けており、こうした支援はLeucadiaが我が社の将来性を高く買ってくれている証であると確信しています。"一方、昨年初頭にFXCMの会長に就任したLeucadiaのJimmy Hallac氏もFXCMの将来性については太鼓判を押しており、依然、未払いの借金を考慮しても、将来FXCMがもたらしてくれる利益を考えれば価値のある投資であると考えているようだ。FXCMが所在を置く英国は、今後ますます業界内での競争が激しくなることが予想されるが、FXCMにおいては心強い後ろ盾が引き続きFXCMの業績を押し上げてくれるに違いない。


Date

作成日

2019.01.11

Update

最終更新

2022.05.26

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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