作成日
:2018.11.23
2021.08.31 15:27
テックビューロ株式会社(本社:大阪市西区靱本町1-5-18ミフネ本町ビル10F
)【以下、テックビューロと称す】は、株式会社フィスコ仮想通貨取引所(本社:大阪府岸和田市荒木町二丁目18番15号 )【以下、フィスコと称す】へのZaif事業の譲渡が今月22日を持って正式に完了したことを発表した。10月にZaifがフィスコグループへの事業譲渡を決断し、フィスコはハッキングにより被害を受けた顧客への補償責任をテックビューロから引き継ぐことに合意しており、プレスリリースでは、事業譲渡を承諾した顧客を対象に、11月末から金銭および仮想通貨による補償を開始することを明らかにしている。しかしながら、肝心な資金の入出金再開については具体的な時期は明言されておらず、未だ目処が立っていないようだ。
今年9月に発生したZaifのハッキング被害は、総額6,000万ドルにも達している。これを重く受け止めたテックビューロは、仮想通貨交換事業者としての登録を取り消すと同時に、法人を解散することで仮想通貨取引事業から身を引くことを決めているという。1月にはコインチェック株式会社【以下、コインチェックと称す】が被害総額5億3,400万ドルの歴史的ハッキング事件の標的となったが、こちらは、オンラインブローカーのマネックスグループに買収される形で事業を継続させている。
これまでコインチェックは、システムの安全性を確認する作業に時間を費やしてきたが、11月中旬頃にはハッキングの対象となったネム(NEM)の入出金再開を許可しており、Zaifよりも一足先に収束に向かっているようだ。フィスコの指揮下に移った新生Zaifもこれに続き、一刻でも早いサービス再開が望まれている。
release date 2018.11.23
Zaifのハッキング事件は、運営やセキュリティに非があったことは認めるべきだが、日本仮想通貨交換業協会【以下、JVCEAと称す】や当局が規制強化を検討している最中に発生したこともあり、幾分不幸なタイミングとなったことは否めない。しかしながら、この件は無駄とはなっておらず、日本の規制当局が仮想通貨市場における安全性の確保に本腰を入れ始めるきっかけとなっている。事件直後の10月末には、自主規制団体として金融庁がJVCEAを認定したことを発表しており、会員各企業の経営者や専門家の意見を取り入れることで市場環境の改善に取り組む動きに出た。JVCEAが検討中の自主規制案の中には、ホットウォレットで管理できる顧客資産の上限を20%程度に設定することが盛り込まれており、それと併せて、万が一のための顧客資産を補填するための準備金を用意することも検討されているという。これらの自主規制案は、Zaifやコインチェックの件で露呈した課題に対して、投資家保護の観点で効果的なソリューションとなることが予測される。
作成日
:2018.11.23
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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