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Paysafe、オランダとベルギーで決済サービスを開始

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update 2021.08.31 15:22
Paysafe、オランダとベルギーで決済サービスを開始

update 2021.08.31 15:22

迅速で安全な競争力あるRapid Transferを展開

SkrillやNETELLERを子会社に持つ決済サービスプロバイダーのPaysafe(本社:Queen Victoria House, 3rd Floor, 41-43 Victoria Street, Douglas, Isle of Man[1])は、オンライン銀行間送金決済サービスであるRapid Transferをオランダやベルギーといった新たな市場へサービス展開を図ることを発表した。これにより、合計15か国でRapid Transferを利用することができるようになる。

今回新たに進出するオランダにおいては、銀行間送金決済サービスの土壌が整備されており、既に利用者の間で一般的な決済手段となっている。オランダ国内の決済システムの共同開発などを行うダッチ・ペイメンツ・アソシエーション(Dutch Payments Association)が公表したアニュアルレポートによると、2017年のオランダにおけるオンラインショッピングは約2億200万回、金額にして225億ユーロに上り、ショッピング市場全体の22%を占めると共に、2016年と比較して13%の成長を遂げているとのことである。また、もう1つの進出国であるベルギーにおいては、ベルギー・コマース・アソシエーション(Belgian commerce association, BeCommerce)が、2017年上半期のベルギーのショッピング市場全体の金額の内、17%をオンラインショッピングが占め、同期間内で10%ほど増加している他、オンラインショッピング利用者数も約2%増えていることを明らかにしている。

オランダとベルギーでのRapid Transfer決済サービスの提供開始に際し、SkrillとNETELLER、そしてIncome AccessのCEOであるLorenzo Pellegrino氏は、以下のようにコメントしている。

Rapid Transferは、お客様のニーズに基づき開発され、お客様の需要を満たすよう小売店をサポートしていく形で導入されました。Rapid Transferを活用することで、迅速で使い勝手が良く、且つ安全面などでの問題もなく安心して決済サービスを利用することができるようになりますので、我々の決済サービスの利用性を高められることを喜ばしく感じております。Rapid Transfer決済サービスは、クレジットカードの利用が定着していない国で特に頻繁に利用されており、ポーランドやドイツ語圏のダッハ(DACH:ドイツ、オーストリア、スイス)など現金が主流の国々で人気があります。

Lorenzo Pellegrino, CEO of Skrill, NETTELLER and Income Access -
Paysafe
より引用

Rapid Transferを利用することで、ユーザーはマーチャント(加盟店)のウェブサイトを離れることなく、銀行口座に紐づく信用情報(クレデンシャル)を活用してオンラインショッピングの決済を行うことができる。またSkrillやNETELLER口座を保有している場合、デジタルウォレットとして資金を入金することで、同様のサービスを利用することが可能となり、決済の承認と処理プロセスは僅か数秒で行うことができる。加えて、Paysafeが提供する決済サービスは、オンラインバンキングと同程度のセキュリティを確保すると共に、クレジットカードやデビットカードなどの決済手段を必要としないため、安全で迅速な決済サービスとなっていると言えよう。

マーチャントにとっても、Rapid Transfer決済サービスを利用することで、欧州全域の3,000を超える金融機関からの銀行間送金業務を請け負うことが可能となる。迅速な決済を可能とする他、高いコンバージョン率(conversion rates, CVR、顧客転換率)を誇り、より多くの潜在顧客層へのアクセスを可能とするメリットを享受することができる。また、欧州のオープンバンキング(Open Banking, OB)システムの発展により、オープンAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を採用することで、銀行だけでなくフィンテック企業など、より広範な領域から顧客データへのアクセスを可能とする。この仕組みを活用し、顧客はいつでもどこからでもシームレスで迅速な決済サービスを利用することができるようになる。Rapid Transferは、NETELLERやSkrill口座を保有する顧客向けに、入金オプションも用意しており、Paysafeは今後、デジタルウォレットサービス市場へのサービス展開を図る計画であるようだ。

なお、Paysafeが2018年9月に公表したレポート「取引機会の損失(Lost in Transaciton)」において、600を超える小規模小売店を対象にした調査で、ドイツ企業は52%、英国とオーストリア企業の41%が銀行間送金決済を採用する一方、グローバルベースでは、全体の13%の企業が、向こう2年以内に銀行間送金決済を用いる計画がないとの結果が出ている。

今後も、Paysafeが提供する競争力ある決済サービスRapid Transferが世界中に普及していくことが期待されよう。

release date 2018.11.02

出典元:

ニュースコメント

多様化するオンライン決済サービスの中でPaysafeの策略

現在世界的に決済サービスの多様化が進んでいる。先日ペイパルがiZettleを買収したことや、bitwalletのバージョンアップなど、世界における決済方法は日々進化し続け、キャッシュレス決済に大きな注目が集まっている。ここ数年で競争は激化の一途を辿っているが、その中でもPaysafeは、オンライン決済で20年に及ぶ経験を持ち、決済処理、デジタルウォレット、オンライン・キャッシュ・ソリューションにおいては業界をリード、エンドツーエンドの決済ソリューションでは常に最先端であるグローバルプロバイダーといえるのではないだろうか。最近では、Googleとの新しいパートナーシップを結ぶことによってGoogle Playストアで「ペイセーフカード」を使用してオンライン決済が可能となったことが記憶に新しい。これによって、クレジットカードやデジタルバンキングサービスを利用していない顧客や、セキュリティ上の理由からオンラインで金融データを入力したくない顧客向けに、消費者が‎16桁のPINを使用して、安全で簡単にオンライン上で現金を決済取引に使用できるようになったため、かなりの顧客が増加したのではないだろうか。ネットバンキング利用者として、一番気になるのは便利なサービスよりも、やはりセキュリティだろう。今後多くの決済サービスがセキュリティを強化していく中、業界の中ではすでに一歩リードしているPaysafeだが、今後更なる顧客取得に向けての対策に注目していきたい。


Date

作成日

2018.11.02

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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