作成日
:2018.10.16
2021.08.31 15:22
世界最大級の仮想通貨取引所であるBinance(本社:Suite 603, Tower 2, Lippo Centre, 89 Queensway, Admiralty, HongKong
)【以下、バイナンスと称す】は、ウガンダでの新しい仮想通貨取引所のサービス開始を発表した。発表によると、現地法人のバイナンス・ウガンダは、今月17日から、同国の法定通貨であるウガンダシリングでの入金受付と仮想通貨の取引を開始する予定だという。初期段階では、取引可能な通貨ペアとして、ビットコイン(Bitcoin)とイーサリアム(Ethereum)の2つがリスティングされる。ユーザーは入金の際に、KYC (顧客確認)とAML(マネーロンダリング対策)に基づいた個人情報の提供が義務付けられており、犯罪利用されないための措置が講じられている。
バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏は、ウガンダへの進出に関して以下のようにコメントしている。
ウガンダは非常に興味深い市場で、なんと人口のわずか11%の人間しか銀行口座を持っていません。この市場環境は、チャンスでもあり、チャレンジでもあります。銀行利用の拡大を推し進めるよりも、仮想通貨の流通を促進する方が簡単かもしれません。実験的な行いでリスクが伴いますが、アフリカの市場はそれ以上に大きく、魅力的です。
Changpeng Zhao, CEO of Binance- Mediumより引用
4200万人の人口を抱えるウガンダは、世界でも最も貧しい国のひとつとされており、2016年のGDPは255億3000万ドルとなっている。しかしながら、東アフリカ諸国のブロックチェーン技術や仮想通貨への関心は高く、毎年5月にはブロックチェーンカンファレンスがウガンダの首都、カンパラで開催されているほどだ。ウガンダ政府も投資には積極的で、ブロックチェーンを基盤とした再生可能エネルギープラットフォーム、gigawatt-scaleの開発に着手している。
バイナンスの他にもアフリカ市場に進出する仮想通貨企業は存在している。ブロックチェーン企業であり仮想通貨プロジェクトも手がけるVeritaseum, Inc.は、CEOのReggie Middleton氏の先導により、ナイジェリアや南アフリカ市場への参入を果たしている。Veritaseum, Inc.は、VeADIRと呼ばれる調査、取引、資産の保有が行えるイーサリアムブロックチェーンを利用したソリューションを各国で展開している。
Zhao氏が主導したウガンダ進出は、アフリカの仮想通貨コミュニティにとって朗報となっただけではなく、バイナンスにとっても新たな試みとなった。バイナンスは、ウガンダでの成功が目先の目標となるだろうが、今後のアフリカ市場での奮闘を期待したい。
release date 2018.10.16
日間取引量では業界で3本の指に入る超巨大取引所となったバイナンスだが、その勢いは止まる所を知らない。今年7月には、バイナンスの純利益が10億ドルに達する見通しだという発表が伝えられ、業界を驚かせた。また今秋には、シンガポールで法定通貨での取引テストを実施したり、分散型取引所のローンチ計画を発表するなど精力的な活動も見せている。グローバル市場の開拓にも余念がなく、2017年にはリヒテンシュタイン、韓国、マルタ、ジャージー代官管理区などといった国にもサービスを展開した。そして、今回のウガンダを皮切りにしたアフリカ市場への進出である。高い成長率が期待されるアフリカ市場だけに、まずはウガンダでの成果が今後のバイナンスの行方を占う重要な試金石となりそうだ。
作成日
:2018.10.16
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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