Select Language

Amana Capital、デルタトレーダープログラムの入賞者を発表

Amana Capital、デルタトレーダープログラムの入賞者を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:22
Amana Capital、デルタトレーダープログラムの入賞者を発表

update 2021.08.31 15:22

ESMAの新規制に巧みに適切に対応したマーケティング戦略を実践

英国ロンドンを拠点とするAmana Capital(本社:32 Ludgate Hill, 5THFloor, EC4M 7DR London, United Kindom[1])は10月10日、欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】による新規制に対応した、革新的なマーケティング戦略であるデルタトレーダープログラムの入賞者を発表した。

2018年6月から3か月間にわたり開催されたデルタトレーダープログラムでは、優秀なトレーダーに最大100万ドルに及ぶトレーディング資金が用意されており、Amana Capitalが事前に定めた評価基準を満たした4人の優秀トレーダーが100,000ドルの賞金を獲得した。残念ながら、トレーダーはその賞金を元手にトレードで利益を上げたとしても、その全額を受け取ることはできないが、その内の20%は得られる決まりとなっている。

そこでAmana CapitalのCEOであるAhmad Khatib氏は、以下のようにコメントしている。

ベストな成績を収めたトレーダーが100,000ドル分のトレーディング資金を得られるプログラムでは、我々のお客様にユニークな体験をしていただくだけでなく、プロのトレーダー並みのトレーディングスキルを磨く機会も提供することができます。我々は次回のデルタトレーダーコンペティションを楽しみにするとともに、第1回目のプログラムに参加して下さった皆様に深く感謝をいたします

Ahmad Khatib, CEO at Amana Capital - BusinessIntelligenceより引用

Khatib氏のコメントから、デルタトレーダープログラムは今回1回限りではないことが伺える。Amana Capitalからは未だ次回開催の発表はないが、次期に行われる見込みである。

なお、8月初めに発行されたESMAの新規制に伴い、ブローカー各社は新たに革新的なマーケティング戦略を打ち出す必要性に迫られている。ESMAは、過去に多くのブローカーが顧客を惹きつけるために一攫千金を狙うようなインセンティブを与えることを禁止するとともに、ブローカーに対しCFD取引のリスクを適切に謳うよう求めている。そのような環境下、Amana Capitalは、ライバルブローカーに一歩先んじてマーケティング戦略を実践したようだ。

Amana Capitalが採り入れたデルタトレーダースキームは、ESMAの新規制に適切に対応した賢明なマーケティング戦略といえよう。その理由の一つ目として、Amana Capitalが打ち出す安全で低リスク志向のトレードは、ESMAは規制することができず、傍観するしかないことが上げられる。そして第2に、トレーダーが競争的な環境と多額の報酬を獲得するチャンスは、Amana Capitalでトレードをする大きな動機付けとなっており、非常に効果的なマーケティングの実践といえる。これはESMAが規制する、顧客の感情を揺さぶるマーケティング戦略と同じような効果を持つが、Amana Capitalのデルタトレーダースキームではリスク管理を適切に行うことも促しているため、ESMAの規制に対し巧みに対応していることが伺える。ESMAはブローカーに対し、リスクを度外視して利益を簡単に得られるイメージを抱かせるなど、投資家心理をくすぐる広告を禁止したが、デルタトレーダープログラムのような先進的なマーケティング戦略スキームが、今後も次々に出てくることが期待される。

release date 2018.10.12

出典元:

ニュースコメント

ESMAの新規制を利用したマーケティング

ESMAが8月に施行した新規制では、ハイレバレッジ規制のほか、ボーナスやリベートを含むインセンティブの提供が禁止となった。これらは口座の開設を検討する顧客にとって重要な点であり、欧州のブローカーにとっても顧客獲得の上で大きな問題となっている。こうした状況の中、既存顧客の維持や新規顧客を取り込むため、各ブローカーのESMA新規制後の顧客獲得競争は激化しており、さまざまなマーケティングが行われている。具体的には、FxProがYouTubeでマーケティング戦略を開始したほか、多くのブローカーがサッカーなどのスポーツ関連のチームとのスポンサーシップ契約により、ブランド力向上を目指しているようだ。そしてこの度、Amana Capitalが打ち出したマーケティング戦略は、投資家保護を目的に制定されたESMAの新規制を巧みに利用していることが伺える。ブローカーは今後、投資家に十分な情報を提供するとともに、魅力あるサービスやマーケティングで顧客を引き付け、生き残りをかけていくのであろう。


Date

作成日

2018.10.12

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

MT4/MT5のローソク足の色は4つのポイントでカッコよくできる!

MT4/MT5は、自分だけのオリジナルデザインにチャートをカスタマイズできます。配色や表示設定を少し変えるだけで、補色やコントラストを意識することで、より視覚的に分かりやすいチャートにすることも可能です。この記事では、誰でも簡単にできるチャートのカスタマイズ方法を4つのポイントに分けてご紹介します。
update2025.02.12 19:30

MT4/MT5の自動売買をスマホだけでやるって本気?!EA設定はPCに任せよう

「MT4/MT5の自動売買をスマホで完結させたい」と考える方もいるでしょう。スマホだけで自動売買の設定やEAを稼働させることは可能ですが、操作性の低さから現実的ではありません。本記事ではMT4/MT5の自動売買におけるスマホの活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:00

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

GEMFOREX問題が大手メディアに掲載、世論を動かせるか注目

複数の大手メディアがGEMFOREX問題を取り上げたことが話題になっています。GEMFOREX騒動の経緯や2億円が未出金のままになっている元ユーザーの体験談などが掲載され、ネット上ではこの件を拡散して、世論を動かして事件化しようとする動きも見られます。
update2025.04.17 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル