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イーサリアム、ハードフォーク実装のテストネットが停止

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update 2021.08.31 15:22
イーサリアム、ハードフォーク実装のテストネットが停止

update 2021.08.31 15:22

マイニングノード更新の遅れが原因でブロック生成できず

イーサリアム(Ethereum)の主要なテストネットワークであるロプステン(Ropsten)で、コンスタンティノープル(Constantinople)と呼ばれる次期ハードフォーク計画へ向けた試験実装が行われたが、ソフトウェアのアップグレード遅延によりロプステンが停止していることが今月13日に明らかになった。

今回のロプステンでのハードフォークは、4,230,000番目のブロックで有効になるよう設定されていたが、その手前でブロックの生成が停止したと報じられている。担当の責任者であるAfri Schoedon氏によると、ロプステンのネットワーク上のマイナーたちがソフトウェアをアップデートしていなかったことにより、トランザクションを支えるマイナー数が不足したことが原因となったようだ。

この想定外の事態に、複数の開発者が対応に当たっているが、週末と言うこともありマイニングノードを監視する権限を持つ担当者に連絡が取れず、八方塞がりな状況だ。イーサリアムの開発者は、更新されたマイニングノードを起動することや、コンスタンティノープルが作動したブロックを採掘できるようなサーバーを用意することを求めている。

コンスタンティノープルのメインネットへの移行予定は11月末で、マイニング報酬の低減などを含む、様々な変更が盛り込まれている。ロプステンでのハードフォーク実施は、あくまでも本番へ向けたシミュレーションという位置付けであり、今回の遅延ではソフトウェアのソースコード自体に問題が見つかった訳ではないものの、計画の進行にどの程度影響を及ぼすかは不明である。一方、昨年実施されたイーサリアムのハードフォーク、ビザンチウムは、1ヶ月ほどのテスト期間を経て、メインネット上へ実装されている。

尚、今回の失敗を受けて、担当者のSchoedon氏は、週末にハードフォークを行うのは間違った判断であったことを認めており、次回からは、平日に実施する意向を示している。[1]

release date 2018.10.15

出典元:

ニュースコメント

イーサリアムはマイニング報酬の低減でインフレ抑制の方針

イーサリアムのハードフォークは、ビットコインのハードフォークなどのように新しく他のコインが誕生するものではなく、あくまでもバージョンアップのために行われる。また、今年5月にビットコインキャッシュがブロックサイズを拡張するハードフォークを実施し、ブロックサイズを8MBから32MBへ拡張したように、他の通貨でもブロックサイズの変更やトランザクションデータの圧縮など、特にブロックチェーンのスケーラビリティに関するアップデートが積極的に行われているようだ。この度イーサリアムは、次期ハードフォークで、マイニング報酬を5ETHから3ETHへと減額することを宣言しているが、懸念も少なからずある。マイニング報酬の減額、すなわち新規発行通貨数を抑制することは、通貨のインフレを抑える効果があると踏んでいるようだが、単純にマイナーの貢献意欲を削いでしまう可能性も考えられる。順調にことが進めば、今年中にはハードフォークが実施されるが、来年にずれ込む可能性も十分考えられる。10月19日に実施予定のイーサリアム開発者会議でどのような協議がなされるのか注目したい。


Date

作成日

2018.10.15

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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