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Plus500株式をブラックロックが大量取得

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update 2022.06.24 11:35
Plus500株式をブラックロックが大量取得

update 2022.06.24 11:35

株主構成が大きく変わりつつあるPlus500

運用資産6.2兆ドルを誇る世界最大の資産運用会社であるブラックロックが、英国・ロンドンを拠点とするFX・CFDブローカーであるPlus500UK Ltd(本社:78 Cornhill London[1])【以下、Plus500と称す】の発行済み株式総数の7.02%にあたる株式の取得をしたことが明らかとなった。

現在のPlus500の株価は14.48ポンドで推移していることから、ブラックロックが保有するPlus500の株式時価総額は1億1,580万ポンド(1億5,200万ドル)にのぼることになる。なお、取得した株式の多くはPlus500の現物株で調達し、残り3分の1ほどはCFDで保有する形となっている。

機関投資家のPlus500株式所有の高まりは、8月初頭に1株当たり20ポンドという過去最高値をつけた後、25%以上下落したことがひとつの要因として考えられる。Plus500は、第2四半期決算が第1四半期ほど強い数字とならず、また、ESMAの新規制(FXとCFDのレバレッジを制限)の導入による業績への影響も懸念され、Plus500株は大きく値下がりした。また、競合のIG GroupやCMC Marketsが揃って軟調な決算と弱気な先行き見通しを発表したことから、Plus500株もつれ安する形で更に下落に拍車がかかる展開となった。

さらに、Plus500の最大の大株主である創業者とオンラインゲーム業界と金融業界のビッグカンパニーであるPlaytech plc【以下、Playtechと称す】の創業者グループが、4億ドル超の持分株をセカンダリー市場(既に発行された株式を売買する市場)で手放したことも、機関投資家によるPlus500株への買いが入ってきている要因だろう。9月初頭には、ルクセンブルク拠点の独立系資産運用会社であるAxxion S.A.がPlus500の株式を5%取得したことが明らかとなっている。なお、PlaytechはPlus500の買収を試みて2015年に株式を取得していたが、現在はすべての株式を売却しており、Plus500創業者の株式保有率は足元7.7%となっている。

Plus500はロンドン証券取引所に上場する英国でもトップクラスのFX・CFDブローカーだ。 記録的な好決算となった2018年第1四半期には、競合のIG Groupを大きく引き離し、半期業績も堅調を維持している。加えて、昨年にはスペインサッカークラブの強豪アトレティコ・マドリードのオフィシャルスポンサーの契約を2021年まで延長しており、実績と知名度抜群の有力海外FXブローカーといえよう。

release date 2018.9.27

出典元:

ニュースコメント

株式売却後も好調な株式パフォーマンスをみせる

Plus500は、2018年第1四半期の決算にて過去最高となる2億9,700万ドルの収益を計上し、IGグループの1億9,200万ドルをはるかに上回る好成績を収めている。また、その後発表された2018年上半期の業績でも、収益が4億6,550万ドルを計上しており、前年同期比147%増という大変好調な結果となっている。Plus500の株式売却は、今年3月にPlus500の創業者が株式を売却しており、その後9月にも940万株を売却したことで、創業者の株式保有は現在7.7%となっている。株式の売却が増えると、株価の押し下げ要因となる可能性があるが、Plus500の場合は一時的に下落したものの、その後は好調な業績を受け機関投資家らの注目を集めたことで、堅調な株価パフォーマンスで推移しているようだ。今後の株主構成の変化が、Plus500の経営にどのように影響を与えるのか注目したい。


Date

作成日

2018.09.27

Update

最終更新

2022.06.24

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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