作成日
:2025.04.24
2025.04.24 16:24
仮想通貨(暗号資産)INITは、複数のアプリチェーンを統合するレイヤー1ブロックチェーン「Initia」のネイティブトークンです。2025年4月17日、大手取引所Binance(バイナンス)がローンチプールでのINITの取り扱いを発表し、注目を集めています。
当記事では、仮想通貨INITの将来性、SNSでの評判、Initiaの特徴などを解説します。
2025年4月17日、大手海外取引所のBinance(バイナンス)が、ローンチプールでの仮想通貨(暗号資産)INITの取り扱いを発表しました。
画像引用:Binance
Binanceのローンチプールとは、指定の仮想通貨を預けることで特定のトークンがもらえるイベントです。INITのローンチプールの条件は以下の通りです。
なお、Binanceへの上場予定日時は2025年4月24日午後8時(日本時間)で、取引可能な通貨ペアは以下の通りです。
仮想通貨(暗号資産)INITは、アプリチェーンを統合するレイヤー1ブロックチェーン「Initia」のネイティブトークンです。
画像引用:Initia
Initiaのレイヤー1ブロックチェーンである「Initia L1」は、Cosmos(コスモス)の開発キット「Cosmos SDK」を基盤としています。複数のロールアップの中央ハブとして機能し、ネットワークセキュリティ、流動性ソリューション、ガバナンスなどの重要な機能を提供します。
Initiaは、複数のアプリケーションに特化したブロックチェーンを連携させ、その潜在価値を最大化することを目指しています。
Initiaは、主に次の3つの要素で構成されています。
システムの基盤となるレイヤー1ブロックチェーンで、全てのロールアップのハブとして機能
Initia L1上に構築されたアプリケーション特化型のブロックチェーンエコシステム
これらのロールアップを簡単に開発・構築できる専用フレームワーク
Initiaは複数の仮想マシン(VM)に対応しており、開発者は自分のプロジェクトに最適な環境を選べます。EVM、MoveVM、WasmVMの選択肢があり、秒間10,000トランザクションという高速処理と0.5秒のブロック生成時間を実現します。
また、全てのロールアップには、LayerZeroによる他ブロックチェーンとの連携、Celestiaによるデータ保存サービス、オラクル、ネイティブUSDCなどの基本ツールがすぐに利用できる環境が備わっています。
画像引用:Binance
Initiaでは、以下の複数の統合されたサービスを提供し、ユーザー体験の向上を目指しています。
X(旧Twitter)では、仮想通貨(暗号資産)INITに関する様々な投稿が見られます。Binance(バイナンス)に上場することから、INITの価格上昇に期待しているユーザーも確認できました。
また、あるユーザーは他プロジェクトとの比較から、INITの価格は1〜1.5ドル程度、FDV(完全希薄化後時価総額)は10〜20億ドル規模になるだろうとの予想を投稿しています。
仮想通貨(暗号資産)INITの将来性に関わる項目として、以下の4点が挙げられます。
InitiaはCelestia、LayerZero、Skip、Ethena、EtherFi、Goldskyなど、業界の主要プロジェクトと協力して開発を行っています。これらプロジェクトとの取り組みは、単なる技術統合だけでなく、エコシステムへのユーザー参加を促進する可能性があります。
当記事執筆現在(2025年4月23日)、InitiaのInterwovenスタック上には、18のアプリチェーンが存在しています。これらのプロジェクトはBinance Labs、Polychain、Hack VCなどの主要投資家から、合計で2,800万ドル以上の資金を調達しています。
このように初期段階からの複数のプロジェクトが参加していることは、エコシステムの成長性と信頼を示すものだといえるかもしれません。
InitiaはEVM、MoveVM、WasmVMの仮想マシンをサポートしており、開発者はプロジェクトに最適な開発環境を選べます。この柔軟性により、様々なプロジェクトがInitiaエコシステム上に構築される可能性があります。
Initiaは、ローンチ時からLayerZeroおよびIBCに対応する全てのチェーンに接続する設計となっています。この高い相互運用性により、ブロックチェーン間でのシームレスな資産移動が可能となり、ユーザー体験の向上に寄与する可能性があります。
仮想通貨(暗号資産)INITの総供給量は10億INITで、上場時の初期流通量は1億4,875万INIT(総供給量の約14.88%)となる予定です。
INITの配分先と配分比率は、以下の通りとなっています。
配分先 | 配分比率 |
---|---|
プロトコルセール投資家 | 15.25% |
Echoセール投資家 | 1.00% |
Binanceローンチプール | 3.00% |
Binanceマーケティング | 3.00% |
Initia貢献者 | 15.00% |
財団 | 5.25% |
流動性 | 2.50% |
ステーキングと担保流動性 | 25.00% |
VIPプログラム | 25.00% |
エアドロップ | 5.00% |
また、トークンのリリーススケジュールは以下の画像の通りです。
配分先のほとんどは、2029年4月で全てのロックが解除されます。一方、「ステーキングと担保流動性」と「VIPプログラム」は2032年4月以降、それぞれ156ヶ月間、87ヶ月間にわたって、段階的にロック解除が続くとされています。
画像引用:Binance
INITの主な使い道として、以下が挙げられます。
INITは、Initia L1および各アプリチェーン上のトランザクション手数料(ガス代)支払いに使用されます。
INITは、ネイティブな分散型取引所(DEX)である「InitiaDEX」で流動性を提供する際に使用できます。InitiaDEXでINIT建ての流動性を提供すると、流動性ポジションがステーキング資産としても活用されるため、取引手数料とステーキング報酬の両方を獲得できます。
InitiaのInterwovenスタックを使用するアプリチェーンは、レイヤー1にINITで決済手数料を支払う必要があります。
VIP(Vested Interest Program)は、INITのTVLなどの指標に基づき、ロールアップにINITで報酬を分配します。その後、ロールアップはその報酬をユーザーの利用実績に応じて配分することで、開発者、ユーザー、INIT保有者などの間で経済的連携が促進されます。
Initiaは、アプリチェーンを統合するレイヤー1プラットフォームとして話題となっています。すでに複数のアプリチェーンが参加しており、今後さらなる注目を集めていくかもしれません。
作成日
:2025.04.24
最終更新
:2025.04.24
フリーランスのWebライター。ブロックチェーンがもたらす非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・ブロックチェーンゲームなどweb3のジャンルにしぼって記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験を活かし、暗号資産の投資情報をできる限りわかりやすくお届けします。
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