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仮想通貨ELXの将来性は?実物資産をDeFiに統合するElixirの特徴や評判

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update 2025.04.02 04:25
仮想通貨ELXの将来性は?実物資産をDeFiに統合するElixirの特徴や評判

update 2025.04.02 04:25

仮想通貨(暗号資産)ELXは、実物資産(RWA)とDeFiを橋渡しするElixir(エリクサー)ネットワークのネイティブトークンです。BlackRockやHamilton Laneなどの大手資産運用会社の資金を仮想通貨市場に取り込む仕組みを構築しています。

当記事では、仮想通貨ELXの特徴や将来性、SNSでの評判などを解説します。

仮想通貨ELXとは

仮想通貨(暗号資産)ELXは、実物資産(RWA)をDeFi(分散型金融)に統合するElixirネットワークのネイティブトークンです。エコシステム内におけるガバナンストークンユーティリティトークンとして機能します。

Elixirのロゴ

画像引用:Elixir

point RWAとは

RWA(Real World Asset)とは、現実世界に存在する資産全般を指す言葉です。具体的には、不動産や国債、ゴールド、美術品などが挙げられます。仮想通貨市場では、RWAをトークン化して活用するのが、ひとつのトレンドとなっています。

高速処理を実現するネットワーク

Elixirは、高いスループット(トランザクションの処理速度)を実現する分散型ネットワークです。当記事執筆時点(2025年3月10日)では、1秒あたり400件を超える取引処理能力と、1秒未満のブロック生成時間を実現しています。

Elixirのネットワーク状況

画像引用:Elixir

実物資産(RWA)とDeFiの統合

Elixirの際立った特徴の1つが、BlackRock、Hamilton Lane、Apolloといった伝統的資産運用会社の実物資産(RWA)をDeFiに統合している点です。この統合により、機関投資家は元のエクスポージャー(価格変動リスクにさらされている資産の割合)を維持したまま、DeFiエコシステムにアクセスできるようになります。

合成ドルのdeUSDを発行

deUSDのロゴ

画像引用:Elixir

deUSDは「decentralized US Dollar」の略で、Elixirエコシステムの中核を担うトークンです。Elixirネットワークによって提供される完全担保型の「合成ドル」であり、deUSDを保有すると利回りを得られる特徴があります。

なお、一般的な法定通貨担保型のステーブルコインとは異なり、1:1の米ドル準備金によって価値が保証されているわけではありません。deUSDは複数の担保資産(stETHとMakerDAOのUSDS T-Bill)によって、価値が裏付けられています。

仮想通貨ELXの価格チャート

仮想通貨ELXの価格チャート

画像引用:CoinGecko

仮想通貨(暗号資産)ELXは、上場後に約50円まで急落しましたが、買い支えられ価格を戻しています。その後、約106円までの上昇を見せる場面もありましたが、当記事執筆現在(2025年3月12日)は約80円を記録しています。

しかし、まだ上場してから間もないため、今後の価格推移はもう少し様子を見ていく必要があるでしょう。

SNS上での評判

X(旧Twitter)では、仮想通貨(暗号資産)ELXのエアドロップについて、多くのユーザーが言及しています。2025年3月6日にElixirが投稿したエアドロップ関連の告知ポストは116万件以上のインプレッションを記録するなど、大きな注目を集めたことがわかります。

批判的な声も散見

Xでは、ELXのエアドロップについて様々な意見が見られます。

中立的な意見としては、「少額を入れておいたウォレットはエアドロップの対象にならなかった」「NFTホルダーへの割り当てもチェックするとよい」といった反応がありました。

一方で、批判的な投稿も少なからず確認できます。例えば、「UI/UXがひどく、エアドロどころではない」「1年間資金をロックした割に大した額がもらえなかった」といったマイナスの意見が散見されました。

仮想通貨ELXの将来性

仮想通貨(暗号資産)ELXの将来性について、以下の3点から考察します。

  • 合計1,760万ドルの資金調達に成功
  • 機関投資家の呼び込み
  • 分散型取引所との戦略的統合

合計1,760万ドルの資金調達に成功

Elixirの運営チームは、これまでに合計1,760万ドルもの資金調達に成功しています。投資家には、ブロックチェーンSuiを開発するMysten Labsや、BitMEX元CEOのアーサー・ヘイズ氏が率いるMaelstromなどが名を連ねています。

こういった点からも、Elixirには強力な後ろ盾があることがわかります。

機関投資家の呼び込み

BlackRockのロゴ

画像引用:BlackRock

Elixirは、BlackRock、Hamilton Lane、Apolloといった大手資産運用会社の資金をDeFi市場に取り込んでいます。従来、伝統的な金融機関とDeFiの間には隔たりがありましたが、ElixirのdeUSDを通じて、これら機関の実物資産(RWA)をDeFiに統合することを実現しています。

今後、さらなる機関投資家の呼び込みができれば、ElixirネットワークやELXの価値向上につながっていくかもしれません。

分散型取引所との戦略的統合

Elixirと統合する分散型取引所

画像引用:Elixir

Elixirネットワークは、VertexやdYdXなど30以上の主要な分散型取引所(DEX)と統合しています。これにより、一般ユーザーが取引所の注文板に直接流動性を供給し、利回りを獲得できる環境を提供しています。

この戦略的な統合は、DEXが少数の中央集権型マーケットメイキング企業に依存する従来のモデルを覆し、より分散化された流動性供給の仕組みを確立します。買値と売値のスプレッドが狭まり、より深い流動性が生まれることで、DEXの競争力強化とElixirネットワークの利用拡大が期待できます。

仮想通貨ELXのトークノミクス

仮想通貨(暗号資産)ELXの総供給量は、10億ELXに設定されています。ELXの配分先と比率は以下の通りです。

仮想通貨ELXの配分先と比率

また、各配分先のトークンは、以下のスケジュールでロック解除されます。

ELXのリリーススケジュール

画像引用:Elixir

配分先 ロック解除期間
エアドロップ
・初期エアドロップはTGE時にロック解除。
・将来的なエアドロップの半数は6ヶ月間のロック後に解除。
・将来的なエアドロップの残り半数は1年間のロック後に解除。
LPインセンティブ 4年間かけて徐々にロック解除。
バリデーター報酬 20年間かけて徐々にロック解除(報酬は対数的に減少)。
DAO基金
TGE時に4分の1がロック解除。
その後1年間のロック後、4年かけて徐々にロック解除。
運営チーム 1年間のロック後、3年かけて徐々にロック解除。
投資家 1年間のロック後、2年かけて徐々にロック解除。
流動性 TGE時にロック解除。
エアドロップ
・初期エアドロップはTGE時にロック解除。
・将来的なエアドロップの半数は6ヶ月間のロック後に解除。
・将来的なエアドロップの残り半数は1年間のロック後に解除。
LPインセンティブ 4年間かけて徐々にロック解除。
バリデーター報酬 20年間かけて徐々にロック解除(報酬は対数的に減少)。
DAO基金
TGE時に4分の1がロック解除。
その後1年間のロック後、4年かけて徐々にロック解除。
運営チーム 1年間のロック後、3年かけて徐々にロック解除。
投資家 1年間のロック後、2年かけて徐々にロック解除。
流動性 TGE時にロック解除。

ELXの使い道

仮想通貨ELXの使い道として、以下が挙げられます。

  • ネットワークのガバナンス
  • バリデーターやノードによるステーキング
  • プロトコル手数料の決定権

ネットワークのガバナンス

ELX保有者は、プロトコルの重要な決定事項や改善提案に対して投票権を持ち、ネットワークの方向性を決定するガバナンス投票に参加できます。

バリデーターやノードによるステーキング

バリデーターやノード運営者は、最低9,000ELXをステーキングすることでネットワークの検証プロセスに参加でき、トークン報酬を獲得できます。

また、ノードを運営しないユーザーでも、保有するELXをバリデーターに委任することで、ステーキング報酬を獲得できます。

プロトコル手数料の決定権

ELX保有者は、ネットワークが生み出す手数料について完全な決定権を持ちます。例えば、プロトコルが得た収益をどこに分配するかなどを自由に決められるとされています。

仮想通貨ELXの買い方

2025年3月12日現在、仮想通貨(暗号資産)ELXは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるELXの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

仮想通貨取引所 現物 デリバティブ
(バイビット)

×

(バイナンス)

×

×

(ゲート)

(メクシー)

(ビンエックス)

×

×

(ビットゲット)

(コインイーエックス)

×

(ズーメックス)

×

×

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ
×

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ
× ×

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ
× ×

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ
×

Zoomex(ズーメックス)

現物 デリバティブ
× ×

海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。

BybitでELXを購入する方法

Bybitでは、3つの手順でELXを購入できます。

  1. 購入ページにアクセス
  2. 購入条件を入力
  3. 内容を確認して購入

手順1

まずは以下のリンクをクリックし、ELXの購入ページ(ELX/USDT)にアクセスします。

なお、Bybitを利用するには口座を開設し、本人確認(KYC)レベル1を完了させておく必要があります。

手順2

ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でELXを購入するには、以下のように操作をして「ELXを買う」をクリックします。

Bybitで成行でELXを購入する方法 Bybitで成行でELXを購入する方法

番号

項目

説明

1

「買い」または「売り」

通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。

2

注文方法

成行を選びます。

3

注文価格

購入したい数量を入力します。

ELXはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。

手順3

内容を確認して「ELXを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したELXは現物アカウント残高に反映されます。

BybitでのELXの成行購入確認画面

以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。

実物資産とDeFiを繋ぐプラットフォーム

Elixirは、実物資産(RWA)をDeFiに統合するポジションを確立し、大手資産運用会社の資金を仮想通貨(暗号資産)市場に取り込んでいます。また、高速処理と高度なセキュリティを備えた分散型ネットワーク技術は、機関投資家の信頼を獲得するための重要な要素にもなっています。

Elixirネットワークを通じた伝統的金融とDeFiの融合が、仮想通貨市場に新たな可能性を広げていくかもしれません。


Date

作成日

2025.03.14

Update

最終更新

2025.04.02

タモ | tamo

Web3ライター

arrow
タモ

フリーランスのWebライター。ブロックチェーンがもたらす非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・ブロックチェーンゲームなどweb3のジャンルにしぼって記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験を活かし、暗号資産の投資情報をできる限りわかりやすくお届けします。

【X(Twitter)】
https://twitter.com/tamo_1985
【note】
https://note.com/tamo_1985

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