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仮想通貨IOの将来性は?AIコンピューティングプラットフォームio.netについて解説

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update 2024.07.02 16:36
仮想通貨IOの将来性は?AIコンピューティングプラットフォームio.netについて解説

update 2024.07.02 16:36

仮想通貨(暗号資産)IOは、分散型AIコンピューティングプラットフォーム「io.net」のネイティブトークンです。 io.netは、未活用のGPUリソースを集約することで、大規模なコンピューティングパワーを提供できるネットワークの構築を目指しています。

2024年6月6日には、大手取引所のBinance(バイナンス)がローンチプールでのIOの取り扱いを発表しており、SNS上で注目を集めています。当記事では、仮想通貨IOの将来性やX(旧Twitter)での評判、io.netの特徴などを解説します。

仮想通貨IOがBinanceローンチプールに登場

2024年6月6日、大手海外取引所のBinance(バイナンス)が、ローンチプールでの仮想通貨(暗号資産)IOの取り扱いを発表しました。

仮想通貨IOがBinanceローンチプールに登場

画像引用:Binance

Binanceのローンチプールとは、指定の仮想通貨を預けることで特定のトークンがもらえるイベントです。IOのローンチプールの条件は以下の通りです。

  • 期間(日本時間):2024年6月7日午前9時から4日間
  • ステーキング可能銘柄:BNB、FDUSD
  • トークンの最大供給量:8億IO
  • ローンチプールでの配布量:2,000万IO(総供給量の2.5%)

なお、Binanceへの上場日時は2024年6月11日午後9時(日本時間)で、取引可能な通貨ペアは以下の通りです。

  • IO/BTC
  • IO/USDT
  • IO/BNB
  • IO/FDUSD
  • IO/TRY

仮想通貨IOとは

仮想通貨(暗号資産)IOは、分散型AIコンピューティングプラットフォームである「io.net」のネイティブトークンです。

io.netのロゴ

画像引用:io.net

io.netは、近年話題となっているDePINプロジェクトの一つです。DePINとは、分散型物的インフラネットワーク(Decentralized Physical Infrastructure Network)の略称で、ブロックチェーン技術を活用した各種インフラネットワークを指します。

DePINは、世界中に散らばった個人や企業によって構築・維持される特徴があり、効率的なインフラ運用に加えて、特定の大企業による権力集中を防ぐ効果もあるとされています。

また、ネットワークを分散的に管理・維持するために、インセンティブとして仮想通貨を付与する仕組みである点も特徴的です。

GPUを集約するDePIN

io.netは、活用されていないGPUリソースを集約するDePINプロジェクトです。

GPU(Graphics Processing Unit:グラフィックス処理ユニット)とは、画像を描写するために必要な計算を高速で処理できる電子部品です。ゲームや映画の美しい映像を素早く描くために使われるほか、大規模計算を必要とするAI開発などにも用いられます。

私たちが日々利用しているコンピューターに搭載されたGPUはフル活用されておらず、未利用のリソースが存在しています。

io.netは、データセンターや仮想通貨マイナー、FilecoinやRenderのようなプロジェクトから100万台以上の未利用GPUリソースを集め、コンピューターパワーへの公平なアクセスを提供することを目指しています。

これにより、大規模なコンピューターパワーを必要とするAI開発において、より効率的なGPUリソースの利用を実現します。

既存プロバイダーより高速かつ安価

io.netと競合するのは、AWS(Amazon Web Services:アマゾンウェブサービス)などのクラウドコンピューティングサービスを提供するプロバイダーです。

AWSのようなサービスからGPUの提供を受ける場合、詳細な本人確認が必要であったり、長期契約が要求されたりするなど、スピードとコストの両面で負担が大きくなりがちです。

一方、io.netは十分に活用されていないリソースを用いることで、従来のプロバイダーよりも最大90%程度安くGPUリソースを提供できるとしています。また、GPUリソースを利用できるまでにかかる時間も、90秒未満と高速とされています。

io.netのプロダクト

io.netが提供するプロダクトには、以下のようなものがあります。

  • IO Cloud
  • IO Worker
  • IO Explorer
  • IO ID

IO Cloud

IO Cloudは、オンデマンドでGPUを使えるようにするサービスです。これにより、ユーザーは高価な機材を購入したり、複雑なインフラを管理したりすることなく、GPUリソースにアクセスできます。

IO Worker

IO Workerは、自身の余剰GPUを他人に貸し出すためのウェブアプリケーションです。これにより、AI開発に取り組む第三者にGPUリソースを貸し出して、収益を得ることができます。

IO Explorer

IO Explorerは、ユーザーがネットワークの動きを簡単に確認できるようにするツールです。ブロックチェーンエクスプローラーのようなものにあたり、ユーザーはio.netのネットワーク状況を確認することができます。

具体的には、io.netのネットワークの活動や統計、データ、報酬のトランザクションなどを監視・分析できます。

IO ID

IO IDは、収益や支出を管理できる機能です。残高に追加された金額や、仮想通貨での引き出し方法などを確認できます。すべての取引を一元管理するコントロールセンターのようなものにあたります。

仮想通貨IOの価格チャート

仮想通貨IOの価格チャート

画像引用:CoinMarketCap

仮想通貨(暗号資産)IOは、2024年6月11日の上場直後、約730円までの価格上昇を見せました。その後、価格は乱高下し、500円前半〜600円後半の価格帯で推移するレンジ相場となっています。

当記事執筆時点(2024年6月12日)では、約616円の価格を記録しています。

X(旧Twitter)上での評判

X(旧Twitter)では、io.netは市場で最も期待されているDeFiプロジェクトの1つだとする声もあります。ネットワーク機能を拡大し、他のプロジェクトとパートナーシップを築くことでコミュニティを成長させてきた点が評価されているようです。

また、トークンの初期流通量の少なさに触れる投稿も見られました。ローンチ直後に流通するトークンの割合が少ないほど、価格は維持されやすい傾向があります。上場後のIOトークンの価格に期待しているユーザーがいることがわかります。

仮想通貨IOの将来性

仮想通貨(暗号資産)IOの将来性に関わる項目として、以下の2点が挙げられます。

  • シリーズAで3,000万ドルの資金調達に成功
  • SolanaやAptosなどの有望なパートナー

シリーズAで3,000万ドルの資金調達に成功

2024年3月、io.netはシリーズAの投資ラウンドにて、3,000万ドルの資金調達に成功したことを公表しています。

このシリーズAラウンドはHack VCが主導し、Multicoin Capital、Solana Labs、Aptos Labs、Animoca Brandsなどのベンチャーキャピタルが参加しました。

また、Solanaの創設者であるAnatoly Yakovenko氏や、Aptos創設者のMo Shaikh氏とAvery Ching氏など、業界の著名人物も同投資ラウンドに参加しています。

SolanaやAptosなどの有望なパートナー

io.netの公式サイトには、Solana、Aptos、The Render Networkがパートナーとして名を連ねています。

io.netと提携するパートナー

画像引用:io.net

io.netは、Solana上で展開しているDePINプロジェクトです。Solanaがパートナーに含まれていることは、今後のio.netの成長に寄与するものと考えられます。

また、新興レイヤー1ブロックチェーンとして注目を集めるAptosや、分散型GPUレンダリングプラットフォームのThe Render Networkとパートナー関係にある点も、これからのio.netの展開を後押しすることにつながりそうです。

仮想通貨IOのトークノミクス

仮想通貨(暗号資産)IOの総供給量は8億IOですが、初期流通量はそのうちの5億IOです。残りの3億IOは、ネットワークの成長と普及を促すために、20年かけて徐々に発行される予定です。

IOの配分先と比率

総供給量の8億IOの配分先と配分比率は、以下の通りです。

仮想通貨IOの配分先と比率

また、トークンのリリーススケジュールは以下のようになっています。

初期流通の5億IOは、2028年中頃までに段階的にロックが解除されます。また、初期に流通しない3億IOは、20年後の2044年までに徐々に発行される予定です。

仮想通貨IOのリリーススケジュール

画像引用:Binance

IOの使い道

仮想通貨IOの使い道として、主に以下が挙げられます。

  • エコシステム内での支払い
  • ステーキング
  • ガバナンス

エコシステム内での支払い

IOは、io.netエコシステム内での支払いや取引手数料に使用されます。具体的には、GPUコンピューティングパワーの購入や提供などに使われます。

ステーキング

ユーザーは、IOのステーキングを通じて、ネットワークのセキュリティ維持に貢献して報酬を獲得できます。自分でノードを運営するだけでなく、他のノードにIOをデリゲート(委任)してステーキングすることも可能です。

ガバナンス

IOは、io.netにおけるガバナンストークンとしても使用されます。IOホルダーは、提案・投票を通じて、資金の配分やプロジェクトの方向性などに関与できます。

仮想通貨IOの買い方

2024年6月12日現在、仮想通貨(暗号資産)IOは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるIOの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

仮想通貨取引所 現物 デリバティブ
(バイビット)

(バイナンス)

(ゲート)

(メクシー)

(ビンエックス)

(ビットゲット)

(コインイーエックス)

×

(ズーメックス)

×

×

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ
×

Zoomex(ズーメックス)

現物 デリバティブ
× ×

海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。

BybitでIOを購入する方法

Bybitでは、3つの手順でIOを購入できます。

  1. 購入ページにアクセス
  2. 購入条件を入力
  3. 内容を確認して購入

手順1

まずは以下のリンクをクリックし、IOの購入ページ(IO/USDT)にアクセスします。

なお、Bybitを利用するには口座を開設し、本人確認(KYC)レベル1を完了させておく必要があります。

手順2

ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でIOを購入するには、以下のように操作をして「IOを買う」をクリックします。

Bybitで成行でIOを購入する方法 Bybitで成行でIOを購入する方法

番号

項目名

説明

1

「買い」または「売り」

「買い」を選びます。

2

注文方法

成行を選びます。

3

注文価格

購入したい数量を入力します。

IOはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。

手順3

内容を確認して「IOを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したIOは現物アカウント残高に反映されます。

BybitでのIOの成行購入確認画面

以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。

AI開発を支えるプロジェクト

AI開発が急速に進んでいる昨今、開発に必要なGPUの確保や、未使用GPUの有効活用は重要な課題です。その中で余剰GPUを集約し、AIスタートアップ等にリソースを提供できるio.netは、今後さらに注目される可能性があります。

また、IOトークンをすべて発行するまでに20年もの年月をかけることから、長期目線での運営を考えているプロジェクトでもあります。今後のAIの動向に興味がある方は、io.netにも注目しておくとよいかもしれません。


Date

作成日

2024.06.12

Update

最終更新

2024.07.02

タモ | tamo

Web3ライター

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タモ

フリーランスのWebライター。ブロックチェーンがもたらす非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・ブロックチェーンゲームなどweb3のジャンルにしぼって記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験を活かし、暗号資産の投資情報をできる限りわかりやすくお届けします。

【X(Twitter)】
https://twitter.com/tamo_1985
【note】
https://note.com/tamo_1985

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