作成日
:2023.06.19
2023.06.19 17:35
ブロックチェーンエクスプローラーとは、ブロックチェーンに関する情報を調べられるツールです。ウォレットアドレスや取引IDで検索できることから、「ブロックチェーン版の検索エンジン」などとも説明されます。
メタマスクなどを利用する人にとっては使う機会が多く、ぜひ使い方を知っておきたいツールです。
当記事では、そんなブロックチェーンエクスプローラーの見方や使い方を紹介します。
ブロックチェーンエクスプローラーとは、ブロックチェーンネットワークの情報を調べられるツールです。ネットワークに参加しているコンピュータから情報を取得し、表などに整理してユーザーに提供しています。
ブロックチェーンエクスプローラーでは、以下のような情報を調べられます。
トランザクションとは、トークン送付などの取引を実行するために作られるものです。どんな数量のトークンを誰から誰に送る、といった情報を含んでいます。
エクスプローラーで調べられる情報は、メタマスクなどで仮想通貨(暗号資産)の保管・取引をする人には特に重要です。上手く活用すれば、手数料を節約したり、怪しいサービスを回避したりできます。
エクスプローラーで調べられる各情報が、どのような場面で利用されるかを紹介します。
画像引用:Etherscan
手数料(gas price)の推移は、取引を実行するかどうかを判断する際に活用できます。
メタマスクなどは手数料を自動で提案してくれるので、手数料の推移を知らずとも取引は可能です。しかし、提案された手数料が過去と比べてどの程度かはやや分かりづらいです。推移のグラフはそのような点を明確にしてくれます。
イーサリアムのgasは、トランザクションの実行に必要な作業量の単位です。例えば、トークン送付の作業量は「21,000 gas」と表現されます。
gas priceは1gas当たりの手数料であり、gasと掛け合わせれば手数料が算出されます。
エクスプローラーでは、ユーザーが作成したトランザクション情報も分かります。取引が無事に完了したかどうかを確かめる際などに利用できます。
例えば、ステータスが「成功」なら無事に実行されたと分かります。「保留中」なら承認待ちの状態だと分かります。
また、不審なアカウントの追跡にも利用できます。
スマートコントラクトには個別にアカウントが割り振られており、エクスプローラーではそのアカウントについても調べられます。
この情報は、利用するスマートコントラクトの安全確認に利用できます。怪しい点があれば、誰がいつ何をしたかを追跡することも可能です。
トークン情報ページは、トークンの基本情報と関連トランザクションが分かるページで、投資判断を行う際に活用できます。
価格や保有者情報だけでなく、そのトークンを使った取引の内容や、大口保有者の取引動向なども確認できます。
そのほか、ユニークユーザー数やトランザクション数など、様々なデータを確認できます。これらの情報は、そのブロックチェーンが人気なのかを考える材料として活用できます。
エクスプローラーはブロックチェーンごとに存在します。ビットコイン用、イーサリアム用といったように分かれており、調べたいブロックチェーンに合わせてどれを使うか選びます。
またエクスプローラーは、特定の会社が独占的に運営しているわけではありません。個人ウォレットに様々な種類があるように、同じネットワーク用のエクスプローラーにも複数の種類があります。
種類によって使い勝手が異なるので、自分が使いやすいものを選びます。
中にはEtherscanとBscScanのように、似ているエクスプローラーもあります。EtherscanとBscScanの場合、似通っているのは両方とも同じチームの製品であるためです。
Etherscanのチームは「〇〇scan」というエクスプローラーを複数提供しています。いずれも見た目や機能が似ており、Etherscanと同じような感覚で利用できます。
ここではブロックチェーンエクスプローラーの使い方の例として、Etherscanの利用方法を説明します。
Etherscanへは「https://etherscan.io/」からアクセスできます。
Etherscanの画面右上のアイコンをクリックし、「Site Settings」をクリックすると言語設定ができます。日本語を選んで「Save Preferences」をクリックすれば、日本語表示になります。(*1)
(*1)BscScanなどは日本語に対応していません。
手数料の相場を見るには、画面上部の「もっと」にカーソルを合わせて「Gasトラッカー」をクリックします。
現時点での手数料の相場が表示されます。トークン送付やスワップなど、特定の取引の実行に必要なガス代(推定値)も確認できます。
イーサリアムのgweiは、ETHの価値を表す単位です。「1gwei = 10億分の1ETH」であり、gas priceなどの少額の価値を表す際に用いられます。
より長期のgas priceの推移を確認したい場合は、「リソース」にカーソルを合わせて「チャートと統計」をクリックします。
「平均ガスプライスのグラフ」をクリックします。
以下画像のように、gas priceの推移が確認できるようになります。
トランザクションを確認するには、Etherscan上で該当するウォレットアドレスを検索する必要があります。そこで、まずはウォレットアドレスを取得します。
メタマスクでは、画面上部をクリックすればアドレスをコピーできます。
Etherscanの検索窓にアドレスを貼り付け、検索します。
トランザクションの一覧が表示されます。特定のトランザクションを確認したい場合は、該当トランザクションの左側にある値をクリックします。
トランザクションの詳細が表示されます。トランザクションが処理されたかどうかは「ステータス」を見れば分かります。
スマートコントラクトのアドレスを検索すれば、それに関する情報が分かります。検索方法は、ユーザーが行った取引の調べ方と同じであり、検索枠にアドレスを入力するのみです。
検索後に表示される画面の作りも、ウォレットアドレスで検索した後の画面とほぼ同じです。
スマートコントラクトの画面には「コントラクト」タブなども存在し、安全確認に利用できます。例えば「コントラクト」タブ中に緑色のバッジがあれば、一定の水準を満たしていると分かります。
トークン情報を確認するには、画面上部の「トークン」にカーソルを合わせて、「上位トークン」をクリックします。
調べたいトークンを見つけます。画面上部の検索窓を使って探すことも可能です。
トークンが見つかったら、そのトークンをクリックします。
価格や時価総額などの概要が確認できます。「送信」や「保有者」などのタブを切り替えることで、画面下に様々な情報を表示させられます。
「リソース」にカーソルを合わせて「チャートと統計」をクリックします。
表示させたいグラフをクリックします。
イーサリアムやBNBチェーン、ポリゴンなどを調べるなら、「〇〇scan」が便利です。
一方、ビットコインネットワークを調べるエクスプローラーとしては、「Blockchain.com」が有力です。Blockchain.comへは「https://www.blockchain.com」からアクセスできます。
トランザクションを追跡できるほか、「Charts」ページでは様々な関連指標をグラフで確認できます。
ブロックチェーンエクスプローラーを使えば、誰でも取引情報を確認できます。自分自身で調べる習慣をつけておくと、危険を回避したり、適切な対処を取ったりできます。
ツール上には専門用語が多数出てくるため、使いこなすのは簡単ではありません。しかし、メタマスクなどでトークンを保有するなら、基本的な機能は使えるようになっておいて、損はないでしょう。
作成日
:2023.06.19
最終更新
:2023.06.19
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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