作成日
:2024.05.17
2024.06.02 03:01
仮想通貨(暗号資産)NOTは、Telegram(テレグラム)上で展開されているバイラルゲーム「Notcoin」のコミュニティトークンです。Notcoinは、「Tap-to-Earn(タップして稼ぐ)」の仕組みを導入したゲームであり、多くのTelegramユーザーをWeb3.0の世界に取り込んでいます。
2024年5月10日には、大手取引所のBinance(バイナンス)がローンチプールでのNOTの取り扱いを発表しており、SNS上で注目を集めています。当記事では、仮想通貨NOTの将来性やX(旧Twitter)での評判、リスクなどを解説します。
2024年5月10日、大手海外取引所のBinance(バイナンス)が、ローンチプールでの仮想通貨(暗号資産)NOTの取り扱いを発表しました。
画像引用:Binance
Binanceのローンチプールとは、指定の仮想通貨を預けることで特定のトークンがもらえるイベントです。NOTのローンチプールの条件は以下の通りです。
なお、Binanceへの上場日時は2024年5月16日午後9時(日本時間)で、取引可能な通貨ペアは以下の通りです。
仮想通貨(暗号資産)NOTは、Telegram上で構築されたバイラルゲーム「Notcoin」のコミュニティトークンです。
画像引用:Notcoin
バイラル(viral)は「ウイルス性の」という意味を持つ言葉であり、バイラルゲームはユーザー間の口コミによって、人から人へと拡散していくゲームのことを指します。
Notcoinのベータ版は2023年11月中旬にローンチされ、最初の1ヶ月で50万人のプレイヤーを獲得しました。その後、2024年1月1日に公式バージョンがリリースされると、プレイヤー数は410万人にまで増加しています。
Notcoinは、タップすることでトークンを獲得できる「Tap-to-Earn」のゲームです。
画面に表示されるNotcoinのアイコンをタップすることで、新しいトークンをマイニングできます。最初は1タップあたり1Notcoinを獲得でき、ゲーム内のブースト機能を使うことで獲得効率を上げることもできます。
画像引用:TON Blog
また、マイニングの他にも以下のような方法でトークンを獲得できるようです。
Notcoinは、公式Webサイトやホワイトペーパーなどが存在しないプロジェクトであるにもかかわらず、多数のユーザーの獲得に成功しています。その理由として、運営によるシンプルな拡散戦略があると考えられます。
Notcoin運営によるバイラル戦略には、以下のような特徴があります。
既存のPlay to Earnゲームには、ゲームを始める段階で初期投資が必要なプロジェクトも少なくありません。
Notcoinの成功からわかるように、ゲーム開始時の障害をできる限り取り除くことが、マスアダプションを達成するために有効な手段なのかもしれません。
Play to Earnとは、遊んでお金を稼ぐことを指します。すなわち、ブロックチェーンゲームで遊ぶと、NFTや独自仮想通貨などの報酬を得られます。Play to Earnから派生したMove to Earn(運動して稼ぐ)なども、流行しています。
画像引用:CoinMarketCap
仮想通貨(暗号資産)NOTは、2024年5月16日の上場直後、約1.9円までの価格上昇を見せました。その後、価格は下落し、約1〜1.25円の間で推移するレンジ相場となっています。
当記事執筆時点(2024年5月17日)では、約1.1円の価格帯で推移している状況です。
Notcoinは、公開されている情報が少ないためか、日本のユーザーの反応はあまり見られません。しかし、一部の日本ユーザーからは「TelegramのウォレットでTONをステーキングすれば、Notcoinを獲得できる」というような発信も見られます。
Notcoinは、Telegramが開発を始めたブロックチェーン「Toncoin」をベースとしています。そのため、Toncoinや仮想通貨TONに触れているユーザーは、Notcoinに対しても関心が高い傾向があるようです。
仮想通貨(暗号資産)NOTの将来性について、以下の2つの視点から考察します。
2024年5月、大手仮想通貨VCのPantera Capital(パンテラ・キャピタル)は、Notcoinの基盤であるToncoinに対して、戦略的投資を行うことを公表しています。
画像引用:Pantera Capital
Pantera Capitalはブログの中で、Telegramは世界有数のメッセンジャーとして際立っていると評価しています。その理由として、月間アクティブユーザーが9億人を超えていることや、2024年1月には月間ダウンロード数が3,670万以上を記録したことを挙げています。
大手VCがToncoinの後ろ盾につくことで、Notcoinや仮想通貨NOTにも好影響を及ぼす可能性があるかもしれません。
Telegramの月間アクティブユーザー数は、9億人を超えるとされています。Notcoinは、「Tap-to-Earn」の仕組みを導入し、TelegramユーザーをWeb3.0の世界に取り込むことを意識しています。
Telegramには、膨大な数のユーザーが存在しているため、今後Notcoinのユーザー規模もさらに拡大していく可能性があります。
仮想通貨(暗号資産)NOTの総供給量は102,719,221,714NOTであり、上場時にはその100%が流通する見込みです。しかし、流通量の100%が即時取引されるわけではないとされています。
仮想通貨NOTの配分先と配分比率は、以下の通りです。
また、リリーススケジュールは以下の通りであり、上場と同時に100%のトークンが流通するとされています。
画像引用:Binance
仮想通貨(暗号資産)NOTには、以下のようなリスクがあると考えられます。
Binance(バイナンス)は、特定の仮想通貨をシードタグ銘柄として取り扱っています。Binanceにおけるシードタグ銘柄とは、他の上場トークンと比較しても高いボラティリティとリスクを示す銘柄のことを指します。
一般的に、仮想通貨はリスクが高い投資対象とされています。その中でも、特に取り扱いに注意が必要な銘柄とされている点は、しっかり把握しておきましょう。
Toncoinの公式ブログには、「Notcoinはミームコインである」との記載が見られます。
ミームコインはインターネットミーム(主にSNSで流行したネタなど)を元にしており、ジョークや遊びとして作られた仮想通貨全般を指します。
今後、ゲーム内で新たな使い道などが追加される可能性は否定できませんが、基本的にはネタとして楽しむ仮想通貨だと考えたほうがよいでしょう。
Notcoinはこれまでのところ、多数のTelegramユーザーをWeb3.0の世界に引き込んでいます。
しかし、Telegramユーザーであれば誰でも参加可能な仕組みであるため、多くの仮想通貨に不慣れなユーザーがNOTを保有している可能性があります。
NOTの価格が下落した際などには、不慣れなユーザーによる狼狽売りが発生し、さらに価格が急落する恐れもあるかもしれません。
2024年5月17日現在、仮想通貨(暗号資産)NOTは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるNOTの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。
仮想通貨取引所 | 現物 | デリバティブ |
---|---|---|
(バイビット) | 〇 |
〇 |
(バイナンス) | 〇 |
〇 |
(ゲート) | 〇 |
〇 |
(メクシー) | 〇 |
〇 |
(ビンエックス) | × |
× |
(ビットゲット) | 〇 |
〇 |
(コインイーエックス) | 〇 |
× |
(ズーメックス) | × |
× |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
× | × |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
Zoomex(ズーメックス)
現物 | デリバティブ |
× | × |
海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。
Bybitでは、3つの手順でNOTを購入できます。
まずは以下のリンクをクリックし、NOTの購入ページ(NOT/USDT)にアクセスします。
なお、Bybitを利用するには口座を開設し、本人確認(KYC)レベル1を完了させておく必要があります。
ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でNOTを購入するには、以下のように操作をして「NOTを買う」をクリックします。
番号 |
項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
「買い」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
成行を選びます。 |
3 |
注文価格 |
購入したい数量を入力します。 |
NOTはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。
内容を確認して「NOTを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したNOTは現物アカウント残高に反映されます。
以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。
Notcoinは、「タップするだけで稼げる」「Telegramをベースとしている」などの点が特徴的なプロジェクトです。Telegramの月間アクティブユーザーは9億人を超えるとされており、彼らを巻き込むことでプロジェクトの規模が拡大する可能性があります。
一方、仮想通貨NOTはミームコインとされているため、投資するにあたってはリスク面に配慮する必要があるでしょう。
作成日
:2024.05.17
最終更新
:2024.06.02
フリーランスのWebライター。ブロックチェーンがもたらす非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・ブロックチェーンゲームなどweb3のジャンルにしぼって記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験を活かし、暗号資産の投資情報をできる限りわかりやすくお届けします。
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