作成日
:2023.09.26
2023.09.29 09:59
Bybit(バイビット)は、2023年8月に新しい資産運用サービス「Bybit資産管理」を開始しました。
Bybit資産管理の特徴は、預け入れた仮想通貨(暗号資産)を信頼できるサードパーティーが運用する点です。預け入れた資産は、Bybitプラットフォーム上で安全かつリスクを最小限に抑えて管理・運用されます。
この記事では、Bybit資産管理の仕組みや注意点、やり方などをわかりやすく解説します。
Bybit(バイビット)資産管理とは、仮想通貨(暗号資産)を預け入れて利息を受け取れるサービスです。
Bybit資産管理は、厳格な審査に合格したサードパーティー(Bybitとは別の第三者)によって、預け入れた仮想通貨が運用される点が大きな特徴です。サードパーティーは、Bybitのプラットフォーム内で資産を安全に管理・運用し、オンチェーン取引は行いません。
オンチェーンとは、ブロックチェーン上の情報や状況を指す用語です。オンチェーン情報やオンチェーン分析といったように、他の用語と連ねて使われるケースも多く見られます。オンチェーン取引という場合、ブロックチェーン上で記録される取引のことを指します。
Bybit資産管理は手数料無料で利用できます。また、利用するにはKYCレベル1の本人確認が必要です。
Bybit(バイビット)資産管理の公式ページには、「資金プール」と「仕組商品」という2種類のサービスが表示されています。ただし、利用できるのは資金プールのみで、仕組商品は「近日公開」となっています。
ここでは、現在提供中の資金プールの商品概要を見ていきましょう。資金プールでは、現状USDTの預け入れのみ可能です。当記事執筆時点(2023年9月14日)の条件は、下記の通りです。
銘柄 | USDT |
---|---|
APR(利回り)(*1) |
VIP限定:4.50%
一般向け:4.00%
|
運用可能額 |
VIP限定:VIPユーザーのみ確認可能
一般向け:100〜50,000 USDT
|
期間 | 30日 |
早期償還 |
VIP限定:可能
一般向け:不可
|
(*1)預け入れ翌日から計算され、償還日にまとめて資金調達アカウントに入金
資金プールでは、自動再投資の設定が可能です。自動再投資を設定すると、満期を迎えた際に元本と利息を自動で再投資し、複利運用されます。ただし、対象の資金プールが提供されなくなった場合や、ステーキング額が上限に達した場合などには再投資されない可能性があります。
Bybit資産管理では、「専門的な投資ツールやさまざまなポートフォリオを提供し、お客様の投資目標達成をサポート」するとされています。「仕組商品」の公開をはじめ、今後のサービス拡大に期待しましょう。
Bybit(バイビット)では、ほかにも資産運用サービスが複数提供されています。ここでは、代表的なサービスであるBybitステーキングとの仕組みやAPR(利回り)の違いを比較してみましょう。
Bybitステーキングは、Bybitに仮想通貨(暗号資産)を貸し出し、その対価として報酬を得られるサービスです。Bybitが自社のプラットフォームの収益から、ユーザーに利回りを支払います。
対してBybit資産管理では、預け入れた仮想通貨の運用はサードパーティーに委託されます。サードパーティーは、預け入れられた資金を現物取引・USDT無期限契約で取引し、運用します。Bybitは、この取引に関与しません。
このように、サードパーティーの関与の有無が大きな違いです。
そのため、Bybit資産管理ではサードパーティーの信用リスクや運用失敗のリスクが懸念されます。その対策として、Bybitはサードパーティーの採用で厳格な審査を行い、取引も厳格なリスク管理のもとで行われていることを保証しています。
また、サードパーティーによる運用にはリスクニュートラル戦略がとられ、損失のリスクを抑えているとしています。
リスクニュートラルとは、市場の価格変動に対して中立的な投資手法を指します。ロングポジション(買い建て)とショートポジション(売り建て)を組み合わせて、市場の上げ下げによるリスクを相殺し、銘柄価格の乖離による絶対収益を狙う手法です。マーケットニュートラル戦略とも呼ばれます。
Bybit資産管理(資金プール)と、Bybitステーキングの定期ステーキング(30日間)の利回りを比較します。それぞれUSDTを預けた場合のAPR(利回り)を比較してみましょう。
いずれも、当記事執筆時点(2023年9月14日)での利率を記載しています。
Bybit資産管理(資金プール) |
VIP限定:4.50%
一般向け:4.00%
|
---|---|
Bybitステーキング | 2.50% |
上記の通り、Bybit資産管理のほうが1.5%〜2.0%ほどAPRが高いことがわかります。
ただし、Bybitステーキングの積立ステーキング(払い戻し自由)では、500USDTまでならAPRが6.0%となっています。キャンペーンなどによっても条件は変わるため、利用する際はどのサービスが有利かをチェックしましょう。
Bybit(バイビット)資産管理を利用する場合には、下記の注意点があります。
商品によっては、預け入れた仮想通貨(暗号資産)が一定期間ロックされる場合があります。ロックされた仮想通貨は、決められた日まで引き出せません。
そのため、ロック期間中に急な価格変動があっても売却できないため、注意が必要です。
一定期間ロックされる商品の中には、早期償還が可能なものがあります。ただし、早期償還した場合には、APR(利回り)が下がるため、注意しましょう。
なお、当記事執筆時点(2023年9月14日)で提供されているUSDTの「資金プール(VIP限定)」は30日間のロック期間がありますが、早期償還が可能です。一般向けの資金プールは、早期償還できません。
当記事執筆時点(2023年9月14日)で提供されている「資金プール」の預け入れ手順を解説します。
下記からBybitの公式ページにアクセスします。
上部の「ファイナンス」にカーソルを合わせ、「資産運用」の中から「資産管理」をクリックします。
利用するサービスや銘柄を選びます。今回は、資金プールのUSDT(一般向け)に預け入れるため、USDTの「購入する」ボタンをクリックします。
「投資運用額」を入力します。償還時に自動で再投資したい場合には、「自動再投資」にチェックを入れてください。
利用規約に同意して「購入する」ボタンをクリックします。
確認画面で「確認」をクリックして完了です。
資金プールに預け入れるためには、資金調達アカウント内に資金が必要です。現物アカウントやデリバティブアカウントから振替で入金できます。
Bybit(バイビット)資産管理は、仮想通貨(暗号資産)を預け入れて利息を受け取れるサービスです。預け入れた仮想通貨の運用は、信頼できるサードパーティーに委託され、Bybitプラットフォーム内で安全に管理されます。
当記事執筆時点(2023年9月14日)で提供されているサービスは「資金プール」のみです。しかし、Bybitはさまざまなツールやポートフォリオを提供していくとしており、今後のサービス拡大が期待されます。
商品の仕組みやリスクを理解したうえで、仮想通貨の資産運用に活用しましょう。
作成日
:2023.09.26
最終更新
:2023.09.29
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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