Select Language

ポンド上昇も懸念はスタグフレーション!現役トレーダーポンドマンが7月のポンド相場を予想!

ポンド上昇も懸念はスタグフレーション!現役トレーダーポンドマンが7月のポンド相場を予想!

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2023.07.07 13:46
ポンド上昇も懸念はスタグフレーション!現役トレーダーポンドマンが7月のポンド相場を予想!

update 2023.07.07 13:46

2023年7月のポンド相場は、経済・雇用状況とターミナルレートに注目!

7月のポンド円予想

comment

ポンド円上昇と予想しているものの円買い介入に警戒!

ポンド円予想

ポンド円上昇が基本路線だが、円買い介入には警戒!

7月のポンド円は上昇すると予想していますが、円買い介入には注意が必要です。

6月に行われたECBフォーラムでは、欧米の中銀総裁が物価高抑制のために利上げを進める「タカ派姿勢」を示しました。一方で植田日銀総裁は「基調的インフレ率が目標の2%を下回っているため、金融緩和を続ける」と緩和政策の継続を強調しています。したがって欧米と日銀の金融政策の違いから、円安が今後加速すると考えられます。

また原油高による貿易赤字が続き、実需筋がリスクヘッジの円売りを行っていることからも円安圧力が強くなっています。しかし円安圧力が強いものの、過度に相場が円安方向に変動した場合、円買いの為替介入が行われる可能性があるため注意が必要です。

為替介入には、口先介入、実弾介入、協調介入の3段階があります。また最初に行われる口先介入の中にも段階があり、以下のように少しずつ言い回しを変えながら徐々に介入準備が進んでいきます。

  • 相場についてはコメントしない
  • 安定的推移が望ましい
  • 相場・値動きを注視する
  • 急激な変動は望ましくない
  • 円安が急速に進んでいる
  • 急速で一方的な動きがみられる
  • 必要であれば適切な措置を講じる(いつでもやる用意がある)
  • レートチェックをする

今後行われる日銀・財務省・金融庁が参加する三者会合では、口先介入によって市場を牽制する場合があるため警戒しましょう。口先介入後、必要があれば相場において実際に通貨の売買が行われる実弾介入・協調介入が実施されます。

日本が単独で実施する介入が「実弾介入」、各国の中央銀行に理解を得て協力して実施する介入が「協調介入」です。協調介入は各国の協力が必要となるため実弾介入と比べてハードルが高いですが、実施されると相場が大きく変動します。

実際に実弾介入・協調介入が実施されれば、ポンド円相場は3円〜5円は簡単に動くと考えられます。したがってリスク管理を怠らず、為替介入へ警戒しながらポンド円買いを進めたいと考えています。

comment

為替介入の可能性は常に警戒しておこう!

ポンド円のチャート分析

6月末時点におけるポンド円日足チャートです。6月のポンド円は、上昇トレンドを描いています。

ポンド円の押し目買いターゲット

画像引用:Tradingview

  • 押し目の第1ターゲット:180.0円
  • 押し目の第2ターゲット:172.5円
  • 押し目の第3ターゲット:168.6円
ポンド円の戻り売りターゲット

画像引用:Tradingview

  • 戻りの第1ターゲット:185.0円
  • 戻りの第2ターゲット:188.0円
  • 戻りの第3ターゲット:190.0円

7月のポンドドル予想

comment

ポンドがさらに買われてポンドドルはレンジか上昇!

ポンドドル予想

米英中銀は利上げを進めているが、ポンドがやや優位か!?

FRB(連邦準備制度理事会)は年内2回の利上げを示唆しており、マーケットも織り込みを進めています。したがってさらに米ドル買いが進むためには、追加利上げが必要になるでしょう。しかし米国では、銀行の信用不安問題から銀行の規制強化を進める話が出ています。

もし規制強化されることになると、さらに追加利上げをして金融市場を引き締める可能性は低いと考えられます。しかし雇用市場の数値が極端に後退したり、物価指標であるCPI(消費者物価指数)などが低下したりすれば、利下げ期待からドル売りが加速する可能性があります。

まずは7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)や記者会見で追加利上げについて示唆されるのか注目です。英国では利上げが進められているため、米国でさらなる利上げについて示唆されれば、ポンド買いとドル買いの綱引きが続くでしょう。

しかし英国の方が追加利上げの余地があるため、ポンドドル相場はレンジを繰り返しながらも、ポンドが上昇すると予想しています。

comment

FRBの利上げ期待がどこまで続くのかに注目!

ポンドドルのチャート分析

6月末時点での、ポンドドルの日足チャートです。ポンドドルは、上昇トレンドを描いています。

ポンドドルの押し目買いターゲット

画像引用:Tradingview

  • 押し目の第1ターゲット:1.123
  • 押し目の第2ターゲット:1.189
ポンドドルの戻り売りターゲット

画像引用:Tradingview

  • 戻りの第1ターゲット:1.330
  • 戻りの第2ターゲット:1.440

ポンドのファンダメンタルズ分析

追加利上げへの期待や英国と主要国との利上げペースの差から、7月のポンド相場は上昇していくと予想しています。

英国は主要国の中でも高水準の物価高が続いており、ターミナルレート(利上げの最終水準)までまだ利上げ余地があると考えています。一方欧米では2022年から2023年の前半にかけてハイペースで利上げが進められており、現在は利上げペースの調整をしている段階です。したがって英国と主要国の利上げペースの差から、ポンド買いが優勢だと考えています。

しかし英国が利上げを進めることで景気が後退し、インフレと景気悪化が同時に発生する「スタグフレーション」に陥る可能性もあります。6月に発表された英国の公的債務残高は、対GDP比で100%超えと1961年3月以来の高水準であり、財政リスクが高まっています。

財政悪化によって増税されたり、歳出が厳しく抑制されたりすれば、景気が悪化する可能性があります。したがって景気悪化にインフレーションやハイペースな利上げが重なると、三重苦になる恐れがあるのです。

物価高抑制のために利上げを進めたいが、景気悪化を考慮すると利上げや、財政政策を行えない状況に英国が陥ってしまうと、ポンド売りが進む可能性があるので注意しましょう。

comment

スタグフレーションの話題が出ると一気にポンド売りが進むので、注意しながらポンド買いを進めます。


Date

作成日

2023.07.07

Update

最終更新

2023.07.07

ポンドマン | Pond Man

現役大学生トレーダー

arrow
ポンドマン

英ポンドを中心にトレードを行う大学生トレーダーで、2021年の合計利益は4,000万円にのぼる。公式Twitterでもテクニカル分析等の情報発信を行い、フォロワー数は5,000人以上。ファンダメンタル分析とテクニカル分析を組み合わせた手法を用い、Myforexでは月初にポンド通貨ペアの戦略を連載している。

【運営メディア】
https://www.easthillfx.co.jp/column/

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

高値更新のBTCでVantageが500倍レバレッジを解禁!業界最高水準の取引環境を提示

海外FX業者のVantage Tradingが、BTCUSDとETHUSDのレバレッジを500倍に引き上げることを発表しました。主要な海外FX業者のレバレッジ・スプレッドを比較し、Vantage Tradingがどのようなトレーダーに向いているのかを説明します。
update2025.06.20 19:00

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

Exnessの出金遅延はなぜ起きた?オンラインカジノ規制の影響とは

海外FX業者のExnessでは、国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

初めてのバックテストでも安心!MT5ストラテジーテスターの使い方ガイド

MT5のストラテジーテスターでは、バックテストによりEAのパフォーマンスを確認できます。バックテストの開始手順や注意点を解説します。
update2025.06.17 19:00

XS.comがスワップフリー銘柄を追加!エネルギーを低コストで取引可能に

海外FX業者のXS.comが、スワップフリーの対象銘柄の追加を発表しました。XS.comのスワップフリーの対象銘柄・適用期間のほか、変更前と比較してどの程度コストを抑えられるのかも説明します。
update2025.05.08 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル